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 「令和川柳選書」(新葉館出版)のシリーズの中に拙著の刊行も予定されている。いつから選句作業に着手しようかと考えているうちに秋風が吹いてきた。少なくとも猛暑日が続く7、8月にはやる気が起こらなかった。9月の下旬の頃に涼しくなると、待ったなしの切迫感が少しずつ芽生えてきて重い腰を上げ、いよいよ過去の活字になっている自作の整理に取りかかることにした。
 掲載する作品は、平成30年に上梓した「川柳作家ベストセレクション」と同様に雑詠の既出句を載せようと、この企画を受けた当初から考えていた。同書が発行されてから約5年が経過しているが、その間に詠んだ作品は、川柳下野(令和3年退会)、川柳文学コロキュウム(令和5年終刊)、川柳展望(現在も会員)の3誌に載せたものが該当する。3日間をかけてすべてを洗い出し、ワープロにまとめたら約1,000句に上った。これを版元から指示された規定の252句に絞り込んで3章にまとめないといけない。ベストセレクションの時と同じだが、うーん、なかなか大変な作業だ。
 改めて読み直すと、似たような発想の句がいくつも出てくる。50歳を過ぎた頃から、作句する力が衰え始めてきたと感じていたが、それを裏付けるようなことになってしまったのは些か悲しい。そうは言いながらも、川柳作家としての自分が少しずつ枯れてきていることを以前から素直に認めているので、マンネリも私の作句スタイルであると、ここは改めて開き直るしかない。
 年内か年明けの上梓を目指している。これが無事に済んだら、私の30年を超える川柳人生の集大成みたいな句集の出版を密かに目論んでいる。しかしこの目論見が達成された後の私はどうなっていることだろうか。それが今一番恐れていることである。空の巣症候群のような抑鬱状態になってしまうのではないか。風船が萎んでいくような脱力感が怖い。少しは何かに追い立てられているような心理状態であることが、私にとっての平穏な日常生活なのだと改めて感じている。

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