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 久しぶりに家の中で百足と対面する機会があった。私の記憶では2度目の経験となる。
 その日は寝不足気味だったにもかかわらず、日中いろいろあって結局夜11時過ぎまで起きていた。ようやく寝られると思い、掛け布団を引っ被ってすぐに枕元の灯りを消した。
 足の指先に何か引っかかるものがある。何だろう。でも眠い。寝よう。まだしつこく引っかかりを感じる。鬱陶しくなって布団をひっくり返す。黒い紐みたいものが動いた。強度近視なので慌てて眼鏡をかけるとすぐに百足と判明。
 うーん、どうするか。少し迷った。以前、さほどゴキブリが嫌いではないことを白状した(「ゴキブリ嫌い 」2020年11月13日)が、百足はどうするか。嚙まれる危険があると聞いていたので、仕方なく駆除することにした。ハエや蚊を殺す殺虫スプレーで充分退治できることは承知していた。布団から畳に移動したところでスプレーをかけまくる。最後は蜷局(とぐろ)を巻き苦しむようにして一匹の百足は息絶えた。殺生をしてしまった。布団の中で私の足指に触れてびっくりさせなければ、逃がしてもいいかなと思ったが、やってしまった。
 Wikipediaで調べると、百足の最古の化石記録はおよそ4億1,800万年前まで遡ることができるという。生物としては人類より遥かに大先輩である。
 足のない蛇は嫌われるが、足が多すぎる百足も毛嫌いされる。昆虫のように6本程度備わっているのが人間の目には適当なのだろうか。考えてみると、美味しく食べられるエビの足も数が多い。足の本数に対する人間の好悪の感情も、どうも気まぐれのようである。
 最後に昨年から一人暮らしとなったが、百足が布団の中に入って来た程度で大騒ぎしては老後を生き抜けないのかもしれない。一人暮らしの持続可能性を考えた場合、物事に対してあまり過剰に驚くことがないように心がけないといけない。一人暮らしとはそういうものなのであろう。ただし、こんなことでもブログの場で一応吐き出すことぐらいは精神衛生上いいことなのではないかと思っている。

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