20年以上前に遡るが、我が子が小学校に入学すると、立哨当番という役目が保護者に回ってきた。3ヶ月に2回程度だったと記憶している。小中学生の登校時の通学路にある、区域ごとに割り振られた交差点などで、保護者2名が黄色い旗を持って横断する児童・生徒を見守る仕事である。大概はスクールガードの方と一緒にやるのだが、朝7時20分頃から8時近くまで、最後の登校班の子供が通るまで立っている。
我が子が中学校を卒業するまで9年間その役目を担うのだが、保護者はみんな働いているので大変である。私の場合は当番になっても辛うじて出勤時刻に間に合った。8時に家を出れば職場には何とか到着するからである。
夏の日の朝は、立哨時間帯でも太陽は高く上がっていて既に暑い。逆に冬は寒い。日陰に立っていると尚更辛い。でも登校する子供たちの「おはようございます!」の元気な挨拶を聞くと清々しくなる。低学年の小学生の一生懸命歩いてみんなに付いて行こうとする姿は可愛い。そんな訳で、少し早起きして立哨に行くことにも次第に慣れておもしろくなってきた。順番が来ても面倒くさいと思うようなことはなくなっていた。
子供が1人の場合だと9年で済むが、例えば3歳違いの兄弟姉妹がいるとプラス3年間で12年間、さらに兄弟姉妹がたくさんいると、もっと長くやり続けなければならない。少子化で小中学校の児童・生徒数も減って来て、最後の頃は3ヶ月に2回が次第に1か月に1回と頻度が多くなってきた。
私の場合、娘が中学校を卒業してようやく9年間の役目が終わったのだが、娘の同級生のお母さんがまだ立哨当番をやっているのを目撃して驚いた。それも私の娘が高校を卒業して関西の大学へ入り、卒業して就職するためにこちらに戻ってからしばらく経っていた頃である。朝、たまたま早く出勤する用があり車を運転しながらその交差点を通った時のことだった。つまり、単純に計算すると20年近く立哨当番を続けているのである。そして俄かに思い出した。確か子だくさんの家庭だったな、と。ご苦労様の言葉以外何も出ない。
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