前回私の五十肩の件について書いたが、そのついでにもう一つどうでもいいような話しにお付き合い願いたい。
昨年の秋、車で出かける用事があり、それが済んで無事に家の車庫へ辿り着いた。運転席側のドアを開けて外に出ようとして両脚を出す際、右脚を先に出して股を少し広げたところ、右脚の付け根あたりがポキッと音がしたような感じになった。それ以来付け根が変である。歩くと少し痛いような気もした。別に無理して広げた動作ではないというのに。
お風呂に入って体を洗う際さらに判った。風呂椅子に座って右足の甲や足裏、足指の間を洗うために、右足を左脚の腿あたりに載せようとするとなかなか載らない。無理に載せると痛い。いつもなら右足も左足も楽々もう片方の脚の腿や膝頭に載せて洗っているのに、右足が出来なくなってしまった。以後は仕方なく、右足だけは洗い場の床に着けたまま洗う日々が続いた。これも加齢によるものと素直に受け入れたのである。
その他に、胡坐をかく時に右脚だけがなかなか素直に開かない。立膝をつくようになってしまった。人前ではそんな姿も見せられないので、なるべく正座するようにした。行儀がいいと受け取られたかもしれない。しかしそう思われても、今度はこれも年の所為で正座から立とうとする時になかなか立ち上がれない。よろけたりする。膝が弱ってきているのは確かだ。
齢を重ねるとは老いを少しずつ受け入れることである。日々覚悟しながら生きていかなければならない。大袈裟だがそんな境地に少しずつ近づいてきたようだった。
ところが今年の6月に人間ドックがあり、これはもう20年以上この時期に定期的に受診しているのだが、検査後の医師との面談で、この右脚の付け根のことを話しのついでに打ち明けてしまったのである。若い女医の答えは、予想したとおり加齢によるものだから仕方がない、というものだった。もちろんそんなストレートな言い方はしていない。仮に整形外科を受診して精密検査をしてみても最終的には手術するようなことになるでしょう。そうなってもこの程度のことで受診しますか。というようなニュアンスのことを言外に仄めかす話しぶりだったのである。その意を素直に酌んで、私はもちろん結構ですと答えた。
最近、お風呂で体を洗う時、かつての習慣で何気に右足を左脚の腿に載せようとしたら、何と載ってしまった。元に戻ったではないか。1年近くかかったが治ったのである。嬉しかった。その後、茶の間で胡坐をかいたらこれも出来た。
以上、前回と今回、めでたしめでたしの話しを2回続けて書いてきたが、それら以上に加齢による体の不調、体力の低下の経験はたくさん出ている。もっと話してもいいが、誰にでも該当するようなことなのでここではもう書かない。
また一つ齢を重ね秋の空 博史
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