「師事する」、この言葉は変な言い回しだなあと大学生の頃からずっと思っていた。
「師事」の意味は、「生涯の師として教えを受けること」(新明解国語辞典第五版/三省堂)であるが、「師事する」となると能動的である。「する」は他動詞であり、動作や行為の意味が含まれているが、「師事」はそもそも教えてもらう訳であるから受身である。これに齟齬を感じていたのである。大学生の頃から思い続けていた「師事する」に対するこの疑問は、40年後のネット社会においてあっさり解決できた。
「師事」の「事」には漢和辞典をひくと「仕える」という意味があり、「師事」は「師に仕えること」、「師事する」は「師に仕えることをする」という意味になる。これならスッキリしてくる。
似たような言葉に「私淑する」というのがあるが、これは辞書で調べてすんなり理解できる。「師事する」は、能動性と受動性のハイブリッドなのでなかなか理解しづらい。ということで、
「私と同じような疑問をかねがね持っていた方はいますかね?」(私)
「そんな暇はない!」(誰か)
「はい、分かりました」(私) 以上、終わり。
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