北海道は旭川市に本拠地を置く旭川原流川柳社(主幹 新井笑葉さん)の柳誌「川柳 原流」(隔月発行)の炎樹集(同人自選作品)から5句を選んで推薦する、という役目を仰せつかってもう数年になるでしょうか。蒼花抄というタイトルのこのコーナーの担当委員として、現在は柳沢花王子さん、浪越靖政さん、斉藤はる香さんと私の四名。関西とはまったく異なる独自の風土性を感じるのはもちろんですが、硬質で文学性の高い作品の並ぶこの柳誌に触れる機会を得て、たくさんの刺激を頂戴してきました。先日届いた7月号から選んだ推薦作品は本日ハガキを無事投函。大阪から旭川への郵便は2~3日ほどかかるのかもしれませんね。
その7月号掲載の蒼花抄(五月号より)の赤松ますみ推薦句を紹介いたします。
しくらめんイコール春の傍観者 一戸涼子
略して略して春いちばんの棘のおと 澤野優美子
三角の月になるまで眠らずに 大橋百合子
一木一草わたしも影を曳いている 佐々木江久子
懺悔かな深き祈りの水の底 浜本美茶
また、今号は、私も委員の一人として選考に当たらせていただいた平成二十二年度原流川柳社賞の発表号でもあります。今回の「原流大賞」に輝いたのは澤野優美子さん。
混声合唱ちいさく揺れている真水 澤野優美子
ひとりあやめて美しく死ぬ弱音器 澤野優美子
応募作品中、上記2句には、私も注目しました。透明かつ鋭い感覚の作品を生み出す川柳作家の今後の作品が楽しみです。
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