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昨日は早めの帰宅が出来まして、

菜穂は週末に行っているアルバイト先の仲間たちとのお食事会だというし、

明日は夫が帰ってくるし、独身最後の夜(?)をコロナの湯(スーパー銭湯)にでも行こうかなと支度をしていたら、電話が鳴る。

でると、名古屋に嫁いでいる長女の声、「今、近くに居るジャンね」と言う。なんとものんびりした娘で、めったに電話を掛けてこないから、「どうした?」と聞きながら頭の勘ピューターは悪い想像へと回り出す。

「用事があって‥‥」にホッ!「お腹が空いてて、家にはカレーを作って出てきたから、帰ればすぐに食べられるには食べられるんだけど…」「いやいや、帰らんで、帰らんで、寄リン、寄って行きん」「林屋(家の近くにある)のうどんが食べたい」「行こ、行こう」

五分もしないで玄関のチャイムが鳴る。高校時代の陸上部の仲間のお家に不幸があって、お通夜に来たとのこと。

 私が18歳で生んだ娘で、その頃の私はまだ複雑な環境の真っただ中だったので、(自分が離婚をしなければいい)ことなのに、(人生何があるかわからない)の思いのほうが強くて、(小さくても自分の身の回りのことは自分できる子に)とか(一人で生きられるように手に職をつけてやらなければ)とか、そんな幼稚なことばかり考えて育児をしていました。幸い、長女は管理栄養士の資格をとり、結婚前は、その資格を生かし、病院勤務をしていたんですが、結婚を機に専業主婦になりました。

長女の体内の血は、隔世遺伝するという謂れは本当らしく、私の父の血が色濃いです。労を惜しまず何事にも熱心な方の血はいいんですが、時としてお酒に飲まれてしまう血が親として不憫で悲しくなる時がありましたが、去年から、週に何日かバイトに行かせてもらえるようになり、水を得た魚のように生き生きしだしています。

 生憎と林家さんは休みで、長女の帰り道沿いにある東京庵に。「やっぱり、うどんのこしこし感が林家とはちがうねぇ‥」と言いながら、食べながら、1時間ばかりお喋り。

 明るくなった娘の話を、聞きながらも、「お腹が空いた、空いた」と言ったわりには、ご飯もついてない山かけ天ぷらうどんを全部は食べられなかったことが少し気がかりになりました。

 お酒に飲まれてた頃は、電話をかけてきては、ながながと話をしていたんですが、今では電話もかからなくなっていたので、久し振りに嬉しい幸せな時間でした。

 



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