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一週間掲載が遅れてしまいましたが、
2月13日(日)川柳マガジン東京句会を開催させていただきました。
ご出席28名、ご投句7名、計35名のご参加でした。

今回の句評会は、0票、一票、二票の作品が多く、いくつかの作品に票が集中しました。

12票と、最も票を集めたのは

いつ死んでもいいと言っても明日は嫌 六平太

既視感があるとのご意見もございましたが、読み手に句意が入ってくる、人間の身勝手さを穿っているというところが評価につながりました。
穿ち、軽味、おかし味のバランスも良かったと思います。
次の作品も表を集めました。

婆さんに知恵があるとは限らない 栄子

慣用句そのものに対する穿ちというのも面白いです。

判らないという意見が多かったのは、

邪悪を捩じ伏せるブラマンクの雪 加藤ゆみ子

モーリス・ド・ブラマンクの認識についてご議論がありました。
一般的に判らないということでしたが、ブラマンクの画を見たことがある方にはよく判る作品だと私は感じたのですが・・

判る、判らないの基準を何処に置くのか、
どういう人を読み手として想定するのか、
雑詠、課題吟、競吟、それぞれに想定範囲はあるかと思います。
それを可能な限り広く捉える。私はそのことを大事に考えたいと思っています。

「広く一般に判る」ということは、実はとても難しいことです。
世代によって、性差によって、職業、生活環境によって、違いがあります。
「川柳は一読明快であるべきだ」という言葉も同じで、一読明快の範囲にも個々によって違いが存在します。
だからといって「判る人に判れば良い」というのでは独りよがりと呼ばれてしまいます。
では、独りよがりは「文芸」ではないのか?
という質問に、作り手はどう答えればいいのでしょうか。

川柳は、作り方、選ばれ方という方法論について色んなお話を聞くことが出来ます。
入門書もあります。
しかし、読み方、読まれ方について語られていることが少ないのではないか、そんなことを感じています。
作品に対する鑑賞、批評、批判はそのまま次の作句の糧となります。
判らないにも、全く判らない、この表現が判らない、別の表現手法との比較の上で判らない、など幾つもの理由があります。
そして、判るにも、全面的に判る、この表現は判る、別の表現手法と比較して判る、など同じように幾つもの場合があります。
そういうことを積み重ねることで、新しい表現の模索が進展してゆくと考えます。

答えや意味を提示するだけでなく、読者の中で、読者なりの答えや意味を発生させる。
文芸にはそういう性質もあると思います。

いろいろな方の読みが、作品に厚みを与え、新しい作品の道標となることを期待しています。

課題吟は「華やか」3句詠でした。
佐道 正さんの選でございました・
昨年の大きな大会、句会でも出された作品でございますので、着想、仕立て共に悩まれた方が多かったようです。
秀句・特選は次の通りです。
「秀作」
被災者に希望の明かりルミナリエ 以呂波
油絵のようにピッツアが焼き上がり  芳夫
満に咲くいのち端然春隣 由紀子
「特選」
同期会熟女の華にむせかえる  絵扇

軸 華やかな系図の裏に消された名

次回の東京句会は3月13日(日)駒込学園にて開催です。
課題吟は「失速」3句詠
13時締め切りでございます。
沢山のご参加、お待ちいたしております。(帆)

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