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川柳マガジンクラブ東京句会11月例会

11月13日(日)第63回が開催されました。出席26名、投句7名、合計33名でした。今回初めて宮本游子さんと同じ藤沢市の朝日カルチャーで川柳を学ばれている藤沢市大船の唯 夕(ただ ゆう)さんが参加されました。
今回も、句評会でゼロ票だった句で、誰も質問したいという印をつけなかった句は掛け合いで論評しました。今回は山田こいしさんと高田以呂波さんが担当しました。今月は、面白い見つけなのだが読み手に伝わりにくい句が多かったのでそれらを4句取り上げてみます。
 セッカチハアルクシセイモマエノメリ  以呂波
こいし「句としては面白いが、カナにした理由がわからない」
論評者以呂波さんの句でした「カタカナの方がゆっくり読んで情景が浮かぶかと思いました」
游子「カタカナにする意味が疑問です」・・・その他の声も、ちょっと意図が空振りだった、というものでした。
  電飾下固定開放舞踏会  くんじ
こいし「中七の意味がわからないです」
以呂波「固定開放がわかりにくいですね」・・・その他同じような声が上がった。
くんじ「着飾った男女が固まったり離れたりして踊る華やかな様子を読みました」・・・この句もちょっと意図が伝わりにくかったようでした。
  御勘弁カレンダーまで寒迫る  芳枝
以呂波「意味が取りにくいです」
こいし「私も理解できませんでした」
品子「カレンダーと寒迫るの関係がわかりません」
団扇「勘弁、カレンダー、寒とカ、カ、カが連なるのは面白いですが」
芳枝「寒くなってきたのとカレンダーが寒々しい絵だったので詠みました」
  唇をあげる地平線をあげる  ELVIS
こいし「最初読んで面白いと思ったが唇を上げると地平線は下がるんじゃないかな。接吻とも読めるし」
以呂波「質問したい句でした。一大決心をして唇をあげるのかしら。それにしては地平線がわからないし」
利江「地平線をあげるがわかりません」
三十六「唇を上にあげる、接吻、両方の意味に取れるが、難解句です」
正「あなたにあげる、かしら」
ELVIS(欠席でしたがコメントあり)「言葉が固まりきっていないジェル状態を読者に渡し、何かを感じ取ってもらおうという意図で作っています」(現代川柳のELVISさんが読み手が膨らませて読むことを狙った句でした)
句評会で票を集めた作品は以下の通りでした。
6票。
めくじらを立てず流れに乗ってみる  しげる
 うさぎさんの「乗ってみるがすごくいい。少し大人になろうかな、という感じ」に代表される「若いときと違って・・・」という受け止めをされたようだった。でも作者は「願望です。これからはそう行きたい」とおっしゃっていました。
目の前に空気になつた妻がいる  三十六
大仏「素直に読めた。家ではおっかない存在だが(笑い)」
朔太郎「空気にもいい空気と悪い空気がある。作者は悪い空気と取るはずはないと思うだろうが(笑い)」
などなどにぎやかに意見が出ましたが。
三十六「現物は居ないのです。私は一人身ですから」でまた笑いが起きました。
己が年確かめ子猫受け入れる  ヨモギ
 この句を選んだ方はみんな「優しい方だ」と受け止めていた。
ヨモギ(欠席でしたがコメントあり)「夫が公園から子猫を連れてきた。思わずおのが歳を考えたが、おいてあげることにした」
年金に相談しても義理は義理  きみ
選んだ方の多くは「義理は義理」とはっきりいったところにひかれたようでした。帆波さんから「女房と相談をして義理を欠きという古川柳があるが、年取ると葬のほうが多くなるの出ていくだけにだけになりますね」と現実論も。
 なおお世話役の方などから「石田きみさんは94歳になります。9月末で止めますとのお手紙をいただいたが、投句はお続けになるようですね。きやりなどで60年くらい活発に活躍なさり、最近はマイペースで投句なさっていらっしゃいます」とご紹介がありました。
最高得点の8票。
喧嘩した後でドラ焼食べている  倫也
 「仲直りして食べる」「やけ食いする」「両方に取れる」と発言がありましたがいずれにしても深刻な喧嘩でなく、良い家族が透けて見えると取られたようです。そして「「ドラ焼き」を持ってきたところがよい、面白い」と共感を呼んだようでした。
倫也「先月互選でトップになった耕平さんが、上五、中七、下五の連携ばかり考えると陳腐になりがちなので「言葉が降ってくる」というやり方でやってみました、と言っていたので、下五にポイントを持ってきました。これからもこういうやり方にも挑戦したいと思います」

課題吟は「固まる」で水野絵扇さんの選でした。
プリン、ゼリー、コンクリートが固まるなどが多かったそうです。
入選句は以下の通りです。
「佳作」
与野党が結託図る族議員  倫也
夜の街へ群れる少女にある孤独  桃葉
職よこせ団結の声よく響き  竜雄
背にケチャップ付いてる脱ぐで無いサイフ  順風
ポンと肩たたき振り向きゃ人違い  以呂波
固まって隙をうかがう放射能  三十六
手も足も口も動かぬ熊が出た  游子
溶融が嘘で固まる報告書  こいし
晴れ着着て固まっている七五三  芳枝
また同じ奴と固まるクラス会  ELVIS
傷口が固まる前に塩塗られ  しげる
復興の礎築くボランティア  きみ
単身赴任妻子が突如現れる  順風
留守番の夫レンジが使えない  静枝
停電もいいね家族が一つ部屋  睦悟朗
ありがとう言って静かに固くなる  帆波
ひと言で気持ち固まりゴールイン  ヨモギ
コンクリの固まる前に孫の足  竜雄
プライドが凝り固まって解かれない  しげる
柔軟な児に負けている好奇心  以呂波
「秀作」
マーカーを引いてしまった図書の本  静枝
結納へ母の外堀ついに埋め  品子
固まらぬように頭を遊ばせる  しげる
わんぱくの掌へ丸くなる団子虫  利江
初対面娘をくれに凍りつく  睦悟朗
「特選」
瓦礫から団結心が立ち上がる  利江
軸 見えるのにインクが出ないボールペン  絵扇
 静枝さんは課題は「固まる」でなく「困る」だと思って投句されたそうですが、佳作1、秀作1はお見事??

最後に5分間吟を行いました。選は小倉利江さんで、課題は「決心」です。
「佳作」
あれこれと迷った末に元の位置  しげる
リストラで家を手放す意思固め  絵扇
今週

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