風はすこし秋の気配があるものの、日差しはまだ夏。
16名の参加者と、大西記者の取材参加を得て、いつもながらの賑やかな勉強会になりました。
まずは合評会。
「なすび畑のなすびのような人でした」孝志。(自由吟の没)
自分が考えている「なすび」のイメージが、ここに参加しておられる方々には、どう捉えられているかを知りたかったもので、俎上にのっけてみることに・・・
○なすび畑のなすび=トマトと違って目立たない、控えめ。
○つるつるの肌はお人よし。
○だけどヘタには棘があって、触ると痛い。
だから、大人しくて目立たないけど、なめたらアカン
などなどの意見を聴いた後で、再評価をしてもらうと「まずまずの句やないか」ということに。
「男物の傘私には重すぎて」この句を、まことに、ドラマチックに推理して下さった方がありました。
『これは不倫の句ですな。帰り際に雨が降り出した。そこで借りた傘が重たい。物理的にも重たいが、心象的にも、重たいのであろうでんな』会場から『不倫先で傘借りる奴はおりまへんでエ』
このあたりは関西バージョン。 参加16名の句を、分析・検討・検証。「やもり」の句には、ヤモリの語源・生態・捕獲の方法から処分の仕方にまで及び、さらにはその調理方法にまで進みそうなので、司会者が上手に収めて次へと進むのでありました。
宿題の句会は『売る』 選者側は(金を貰って物を売る)をメインに採りたいのであるが、現代の川柳の流れから、どうしても心象的な(私を売る)(ニンゲンを売る)傾向が強いようでした。
互選も同時発表するので、傾向はつかみやすく、個人の選と、全体の選の対比も興味深い結果が出てきます。
さてラストは(弁当のおかず仕切り用アルミ皿)を耳に当てて、指で擦って貰っての、印象吟へ。かなり不快な音が大きく聴こえます。
最多得点句{ないしょ話すこーしキーが高すぎる}
終了後は『瓦版』ダブルヘッダー組と分かれて、懇親会希望者は居酒屋チェーンよりも安くて美味い店を発掘して帰ったのでありました。