Loading...Loading...

川柳マガジンクラブ東京句会 第113回例会 

第113回川柳マガジンクラブ東京句会が平成28年4月10日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さんと大谷仁子、小野六平太、菊池順風、佐道正、高塚三郎、高田以呂波、唯夕、辻直子、本間千代子、丸山松枝、丸山芳夫、水野絵扇、横澤七五の各氏及び星野睦悟朗の15名、欠席投句は加藤品子、土屋喜代子、成島静枝、長谷川渓節、松橋帆波各氏の5名でした。

初参加の高塚三郎さんはつつじ吟社で川柳をやられてきて、今回川柳マガジンを見て参加されたとのことです。

当日の題と選者、入選句は次の通りです。

 

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。

今月はお世話役の一人、松橋帆波さんが欠席されましたので、「毎月氏が事前に自由吟の全作品についてコメントを書かれて、句評会終了時に配布してくださっている資料」の今月分からも何句かについて引用し「帆波コメント」として書いてみます。

またゼロ票句は植竹団扇さんと佐道正さんがコメントしました。

発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

フォリテシモ響いて覚めるコンサート 仁子

  正「ありそうでなさそうな」

団扇「そうですね」

睦悟朗「ピアノになどで最後に「ジャン」で終わる曲がありますのでそれで目が覚めたのでは」

帆波コメント「交響曲では緩急の繰り返しで構成されていることが多いです。作品では「急」→「緩」→「急」の2度目の「急」あたりで目が覚めたのでしょうか」

作者「コンサート中に眠るのはとても気持ちが良いです」

  菜の花は見るより食べる方が好き   松枝

  全国区開花待望花冥利        以呂波

  正「作者は(以呂波さんと)わかっていますが上手です。花冥利とはうまく言いました」

芳夫「花の側から見て「花冥利」といっている」

作者「わざわざ騒がれたら花も嬉しいだろうと」

  血眼で不倫を探る週刊誌       団扇

  正「日本人は聖人みたいなところがありますね」

団扇「たしかに」

帆波コメント「世の中窮屈というか、閑な人が多いというか、著名人の不倫ネタがもてはやされますね。当人を含む周りの人間関係の問題で、世間の重大事ではないはずなのですが・・・」

団扇「吊り広告を見て(わかってしまうので)、あまり買う人はいないようですが。別に「文春と新潮競う不倫ネタ」というのも作りました」

1 白木蓮桜に譲る春の宴        喜代子

1 どう死ぬかはいかに生きるか問いかける  順風

  千代子「考えさせられる句です」

?睦悟朗「問いかける、があいまいな気がします」

団扇「大きな問題だけど難しいです」

帆波コメント「説明が過多なので、「死ぬ」「生きる」どちらかの言葉だけで両方表現できれば面白いと思う。例えば「死に方を問うと未来が見えてくる」」

作者「自分自身に問いかけている。上から中に移るのが難しかったです」

1 総活躍落ちちゃできない保育園    渓節

  七五「テレビの話そのままですが、そうだなあと思います」

正「その通りだけど上手です」

団扇「子供も活躍できません」

正「「ちゃ」が好きではないです」

帆波コメント「待機児童問題は、女性の社会進出、晩婚化、可処分所得の減少など様々な要因が絡み合っています。これに出生率の上昇が加われば過渡的事象と捉えられるのですが、そうでないところに難しい問題を孕んでいます。保育のみならず介護職もですが、人口減少社会における福祉従事者の10年20年後の必要数、施設の数などを勘案しながら政策を検討する必要がありますね。一時の感情で付け焼き刃的対応を行うと将来に大きな矛盾を抱えることになりかねません」

作者「大きな問題です。うちの孫も認可保育園に入れなかったです。対策して欲しいです」

1 一斉に上向く草木春の雨       静枝

1 患者様じっと見ている請求書     三郎

  直子「いまいちわからないところもありますが、請求書が主人公で「じっと見ている請求書」が面白いです」

?芳夫「疑問でなく、4番目に面白いと思いました。患者様とおだてられているが請求書を見てガクッと来たのでしょう」

作者「ぜんそくがあってしょっちゅう医者に行きますが、よくじーっと見ている人がいます。また医者は患者様と呼びます」

がやがやと、個人情報秘匿のために患者名を呼ばなくなった、番号で呼ぶ、などの雑談がありました。

2 縦書きにして送れないEメール    正

2 半分は許してしまう親心       唯夕

2 抱きたいと思えば抱けるマイキャット 直子

3 百貨店いよいよ店も売ると言う    千代子

  睦悟朗「春日部の西武も閉店になりました。「いよいよ店も売るという」の表現が面白いです」

六平太「大分前から問題になっています」

順風「柏そごうも閉店だそうです。私もいよいよ店も…が面白いと思いました」

団扇「あえて百貨店としたり、「という」と伝聞形式にしのも川柳らしい」

作者「柏のそごうがいよいよ閉店です。便利でしたが、新線(つくばエクスプレス)ができて

各駅にショッピングセンターができてしまいました」

3 真っ黒に焦げた魚も可燃ゴミ     帆波

  唯夕「ごみの仕分けは結構ややこしい。この句ばかばかしいが面白い」

千代子「もう燃える余地がないが可燃ごみ」

正「炭。ばかばかしくて面白い」

団扇「不燃ごみは燃えないゴミ、燃えにくいゴミ。燃えるごみは燃やすごみ。ブログでも書きました」

作者「ふと思って詠んでみました」

3 手を添える杖変わりよと妻の愛    絵扇

  作者「架空ですが、でもこういう方をしょっちゅう見かけます。わたしにはできそうもない」

3 赤提灯アナログになる人ばかり    品子

4 肩書が外れほんとの酒を知る     七五

4 手首から春めいてくる七分袖     芳夫

以呂波「よく見つけました」

絵扇「春しか着られない、いいところに目を付けました」

六平太「七分袖がいいです」

正「これうまいです」

千代子「七分袖元祖は女の腕まくり」」

作者「春めいてくるでいろいろ作った一連の句の一つです。題「七」で東葛で天を取りました。

最初「春めく七分袖のシャツ」でしたが直しました」

5 考えぬ葦で逆風やり過ごす      睦悟朗

5 黄信号急げと言った訳じゃない    六平太

  以呂波「言った訳じゃない、が面白いです」

唯夕「車に乗っていると行っちゃうことがあります」

芳夫「渡っちゃえと言っている。同じように思います」

順風「改めて五七五にした発想が面白い」

絵扇「私は足が悪いので止まりますが」

団扇「発車ベルも同様ですね。点滅が急げといっている。こんなのを作ったことがあります。

「赤信号みんなで渡るから怖い」」

作者「注意信号なんですね」

 

Ⅱ、宿題

宿題は「全力」で水野絵扇さんの選でした。

佳作」

全力を出します選挙期間だけ       正

おやつ断ち僕の全力ダイエット      唯夕

ランニングホーマー打った走った駆け抜けた 順風

甲子園選手宣誓青春譜          渓節

四コーナー人馬一体勝負掛け       以呂波

保育園父母が興奮リレー走        渓節

全力で守ると妻は太り出す        帆波

これしきに限りの力ジャムの蓋      千代子

自転車の灯り絶え絶え坂上る       芳夫

全力で要らぬ努力を積んでいる      帆波

何くそとふんばる腰の箍緩む       仁子

全力で駆けてビリの子褒めてやる     静枝

出し切った力に五輪届かない       七五

やれるうちだよと遊びを目一杯      睦悟朗

全力が二場所続かぬ日本人        正

「秀作」

運動会全力出して肉離れ         渓節

全力はよくない歳を考えろ        直子

代表へ明暗分ける一秒差         七五

「特選」

全力でお守りするとプロポーズ      静枝

 

Ⅲ、五分間吟

最後に宿題で出席者中トップだった横澤七五さんの出題及び選で五分間吟をやりました。題は「あいまい」でした。

「佳作」

あいまいな夫の返事でわかる妻      唯夕

なれそめはいつもあいまいもことする   唯夕

届けまだですが一緒に住んでます     睦悟朗

あいまいな答弁が政治の極意       正

主婦業と肩書き欄に書けずいる      直子

あいまいに会計監査印を押す       絵扇

善処するなどと大臣逃げまくる      睦悟朗

はっきりと言っちゃ悪いとうけながす   仁子

泥酔で約束をしたかもしれぬ       睦悟朗

表向きなににしようか曖昧屋       団扇

「秀作」

信じてはいけない日本語のいいえ     芳夫

うざったい貴方はいつも迷い箸     六平太

同日選曖昧模糊に焦らし切る       千代子

「特選」

味加減気分で変わる母の味        以呂波  

 

Ⅳ、次回について

日時 : 平成28年5月8日(日)   12時30分開場  13時開始

事前に自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)

㋐新葉館宛の場合

新葉館のホームページをご覧ください。

㋑松橋帆波宛の場合

郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407   Fax 03-3604-7328

メール honamikp61@gmail.com

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

② 句会

宿題「あおい」3句(句箋は当日)

③ 時間があれば席題で五分間吟など

 

Ⅴ、6月句会

6月は下記要領で特別企画を実施します。例月と大きく異なりますのでご注意ください。

日時 : 平成28年6月12日(日)午前11時集合

集合場所: 東武東上線成増駅改札

参加費用: 2,000円

 

周辺を散策し午後1時、区民会館にて会食。

東京大仏、板橋美術館、植物園などあり。

 

参加希望者は、お弁当の発注の関係がございますので、

6月8日までにご連絡ください。

メール honamikp61@gmail.com

はがき 125-0061 東京都葛飾区亀有1-13-1-407

ケータイもしくはCメール 09029018532

松橋帆波宛

 

周辺の句会との合同で行なう予定です。

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

川柳マガジンクラブ東京句会4月例会”にコメントをどうぞ

  1. 高塚 三郎 on 2016年5月7日 at 9:28 PM :

    こんばんは!4月例会に参加?見学させていただき有難うございました。
    「北区川柳つつじ吟社」の皆さんにも川柳マガジンの宣伝をしてまいります。
    色々なご教示やヒントを頂きながら、楽しい川柳人生を送りたいと願っています。
    宜しくお願いいたします・・・。

  2. 太田 紀伊子 on 2016年5月10日 at 7:12 AM :

    松橋帆波さま
    おはようございます。詳しい記録楽しませていただきました。
    フォリテシモ響いて覚めるコンサート 仁子
    総活躍落ちちゃできない保育園    渓節
    あいまいに会計監査印を押す       絵扇
    龍ケ崎から転居の仁子さん頑張っておられうれしいです。渓節さんの漢字だけの句も面白い。
    絵扇さんも話題をさらっていますね。ありがとうございました。
    仁子さん今日はあなたの懐かしい図書館講座です。川柳カフェになりました。

高塚 三郎 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Post Navigation

Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K