平成27年11月19日 第42回神戸句会を神戸市立婦人会館で実施した。会が始まったころは、建物の耐震工事の騒音がひどかったが、披講のときには止み、ほっとした。
出席者は、代表の長島敏子 鱸紅雷 河合受身 田中おさむ こやまひろこ 矢野野薫 毛利きりこ 宮崎美知代 城戸幸二 末盛ひでみ 河内谷 恵 山本としや 吉田節城 今津隆太 石川憲政の15人でした。
席題 「ついに」 河内谷 恵 共選
「佳句」
愛してる千回言われ嫁になる 憲政
ベテランもついに白旗下克上 おさむ
マッサージついに素顔を見られちゃう ひでみ
辺野古移転ついに裁判沙汰となる 紅雷
マンションについに来ました再工事 隆太
妻も来ぬついに面会謝絶だな 紅雷
戦争の火種になるかパリ爆破 きりこ
「秀句」
父ちゃんが遂に認知になりはった 野薫
カニ解禁食べ放題のバスに乗る きりこ
「特選」
天寿全う幸せですという訃報 幸二
選者評
こういう訃報が書けるといいなと思いました。あたたかい告別式を感じます。
「軸」
ありがとうとうとう言えぬまま日暮れ 恵
席題 「ついに」 今津隆太 共選
「佳句」
一人娘ついに来ました別離の日 節城
天寿全う幸せですという訃報 幸二
パリのテロとうとう世界戦争か ひろこ
沖縄と政府が遂に最高裁 野薫
薬物の興味かついに小学生 ひろこ
愛してる千回言われ嫁になる 憲政
呑み過ぎてついに胃カメラのむハメに 敏子
「秀句」
妻も来ぬついに面会謝絶だな 紅雷
待ちましたついに来ました老いの恋 節城
「特選」
父ちゃんが遂に認知になりはった 野薫
選者評
肉親の認知症は深刻ですが、それを笑いにしたところでぬきました。
「軸」
引っ越しが迫るマガジン句会場所 隆太
宿題 「示談」 田中おさむ 共選
「佳句」
示談慣れしている人の口達者 恵
示談すみ小さくガッツポーズする 恵
急停止おかまを掘って示談金 としや
示談交渉している内に恋に落ち ひろこ
示談成立割り勘で飲む祝い酒 幸二
フクシマの示談長引くガレキ処理 野薫
示談金 愛の深さはわかるまい 美知代
「秀句」
スッキリと示談成立柿を剥く ひでみ
示談拒否 ズキンと疼く指輪痕 敏子
「特選」
飛び出した犬に示談を迫られる ひろこ
選者評
運転中に急に飛び出してきた犬をひいて、ケガをさせてしまって、その治療費を払わされるハメになった。情景がよく浮かんでくる秀句です。
「軸」
美女の酌示談成立して別れ おさむ
宿題 「示談」 長島敏子 共選
「佳句」
隣国は示談の判を押せという 憲政
万引きを示談で済ます紀乃国屋 野薫
夫婦けんか示談成立ハグとキス 幸二
示談金 愛の深さはわかるまい 美知代
示談書は妥協譲歩の苦心作 紅雷
示談した結果三つ叉ソケットに きりこ
示談書が命の価値を仕分けする 憲政
「秀句」
示談交渉している内に恋に落ち ひろこ
フクシマの示談長引くガレキ処理 野薫
「特選」
「慰安婦」の壁取り除く握手する 受身
選者評
トップ二人の笑顔でする握手の裏には、何らかの示談があったものと思われるが、さていつスッキリするのやら…。むずかしい問題をさらりと詠んでいると思う。
「軸」
示談金 これが命の値段とは 敏子
「句評会」 司会 宮崎美知代
踏まれたら憂う 雑草だとしても(最高点 十三点)美知代
怖いほど女見ている女の眼(十二点) ひろこ
表面の手ざわりだけで選った悔い(八点)敏子
神さまに叱られそうな変化球(五点) 恵
牛丼を三杯食った気力湧く(四点) 憲政
顔付きが古くて席を譲られる(三点) 紅雷
妻の愚痴耳から流す仕舞風呂(三点) 節城
夫へのレッドカードをちらつかす(三点) ひでみ
最初だけお得価格で誘い込む(二点) 幸二
綻びは表裏のギャグで丸く縫う(二点) 受身
わたし古稀ブレぬ思いは独楽のごと(二点) おさむ
亡き父が残した日記知恵袋(一点) 隆太
自分史にきらきら光る蜃気楼(一点) としや
八寸に秋を添えてる菊の花(一点) 野薫
爺ちゃんの膝で運転コンバイン(〇点) きりこ
近況報告等
▼娘(二十七才)が大阪へ引っ越しをして一人暮らしを始めた。大阪の地下鉄の複雑さにビックリ。でも面白いです▼小春日和に誘われて京都へ行ってきた。平日というのに人、人、人。外国の方のほうが多いように感じた。カップルの着物姿も目立った▼先日世界遺産の石見銀山に行ってきた。戦国時代には人口が二十万だった。当時の世界地図にも銀山が載っておりそのすごさに驚いた。歴史ガイドと二・五キロの道を歩き当時を思い描くことができた▼一か月前に帯状疱疹に罹りやっと治った。アゴに後遺症のアザがある▼先週のいなみ野祭には、準備だけ出席して「ふあうすと本社句会」、「きゃびん」に出席。少し申し訳なかった。年末まで句会が続く▼九月下旬に捻挫して、なかなか治らない。杖をついているのは女性の方が多いことに気づく。杖は嫌なので、ゆっくり歩いている▼長田高校OB会のメンバーを北野にある宗教寺院巡りに案内した。直径二、三百メートルの範囲にモスク、ユダヤ、インド、ロシア等々の寺院がある。参加者から「目からうろこ」と喜ばれた。皆さんも一度いかがですか▼十一月十三日はサトウハチロウの命日。「リンゴの唄」「長崎の鐘」、童謡では「ちいさい秋みつけた」「うれしいひなまつり」また「悲しくてやりきれない」と再発見の一日だった▼早割の賀状は出来上がったが、訃報もどんどん来る。CTの成績は不明で一月に再検査と年越しになる▼照射効果で身体がよくなっている。紹介を受けてハイレベルの低侵襲ガンセンターで照射の可否を検討してもらっている。結果が出たらいいのになあ▼わたしの若い頃の七・五・三は今ほど派手ではなかった。十一月十三日に写真館でパチパチ。翌日は加古川の日岡神社にお参り。その一週間前には嫁の実家で従姉妹と着飾って写真。賑やかなことである▼月例句会、誌上大会等々に追われ作句がままならぬ。風邪を引かぬように御身大切を心掛け健康管理に努力している▼いなみ野学園祭に川柳部は色紙を七十一点展示した。約千人の来場者があったが、面白おかしい句に人気があり、複雑な気持ちだった・・▼十月三十一日宝塚ベガホールで合唱団の単独コンサートを実施した。約四十曲、リハーサルを入れて四時間熱唱。十二月二十六日には、別の合唱団で第九を歌う▼国民文化祭で薩摩川内へ。又鳥取県川柳協会の川柳大会、城崎への個人旅行と旅が続き忙しい一か月だった。貴重な経験をさせていただき感動と感謝の鹿児島だった。鳥取の砂像も素晴らしかつた。ぜひ一度、どうぞ・・・十二月鳥取の没句大会へご一緒しませんか。
十二月句会
十二月十七日(木) 十三時開始 神戸市立婦人会館
宿題「ブーイング」 席題一題 各題二句
なお、句評会用の雑詠一句を句会日十日前までに
新葉館出版へ投句をお願いします
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