川柳マガジンクラブ東京句会 第106回例会
第106回川柳マガジンクラブ東京句会が平成27年9月13日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の松橋帆波さんと大谷仁子、小野六平太、城内光子、菊池順風、佐道正、高田以呂波、唯夕、辻直子、長谷川渓節、平井熙、本間千代子、丸山芳夫、宮本游子、横澤七五の各氏及び星野睦悟朗の16名、欠席投句は植竹団扇、成島静枝、ゆめかの各氏3名でした。当日の題と選者、入選句は次の通りです。
Ⅰ、自由吟互選と句評会
句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。今回0票句1句で1票句が9句という珍しい結果になりました。
特に活発に意見が出た句等についてはその内容を書き添えます。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。
お日さまとおしゃべりしてるひまわりよ 光子
正「予定調和で面白味が薄い」
帆波「ひまわりよと「よ」で収めたのはなぜか作者に聞いてみたい」
正「全部ひらがなの方が良かったのでは」
作者「孫が作るような句ですみません(笑い)。「よ」は文字数合わせです。 ひまわりもお日さまも好きではありませんが、見に行く機会があって作りました」
帆波「最近は紫外線アレルギーなんかもありますしね」
1 白い砂浜が消してく過去未来 ゆめか
砂に書いた文字でしょうか、などと議論がありましたが作者欠席でわかりませんでした。
1 ご使用の前後でゆするライザップ 六平太
順風「世界陸上のスポンサーでもあります。食事指導などもします」
?光子「単純にわかりませんでした」
帆波「企業名や商品名を使うことに賛否がありますが。(この製品は)他の件でもニュースになりましたのでよいのではないですか。厳しくてほとんどは挫折するらしいですが」
作者「宣伝の使用前、使用後でこれが一番顕著な差です。やめたらどうなるのかなあなんて思いますが」
1 香典の出番がふえた暑い夏 七五
仁子「今年はとても暑くて亡くなった方が多かったです」
帆波「熱中症の7月最後の週の統計で、今年は最高だったそうです」
作者「ありのままです。今年は2件ありました。川柳らしくないですかね」
帆波・正「いいえ、出番がふえたは川柳らしいですよ。
1 雨粒が涙Ph薄くする 順風
1 袋とじちょっと手強い女がいる 熙
・・・いろいろな意見が出ましたが、奥さんの前では開けない、ということだそうです。
1 固有名詞そこらあたりに捨ててくる 直子
游子「実感です。しょっちゅう固有名詞が出てきません」
?睦悟朗「説明を聞いてわかりました」
作者「游子さんのいう通りを詠みました」
1 思いっきり蝉の意気地の潔さ 仁子
・・・いきじ、いくじ、二つの読み方がある、などなどいろいろ話がありました。
作者「いきじとして使いました。朝の散歩で毎日こんな風に感じます。鳴きながらパタッと落ちます」
1 もう蟻をやめていいかと妻に問う 睦悟朗
1 朝夕刊性格顕著配布癖 以呂波
・・・わからないという意見が多かったですが、作者は朝刊、夕刊で郵便受けに配達される音や、投げ込み方が違うことを詠んだそうです。
2 電車道控え力士で行き止まり 游子
唯夕「最初相撲と分からなかったが、(近くの方に)聞いたら面白いと思いました」
芳夫「(力士が相手を押して行く)すり足が2本なので電車のレールのよう、ということが分からないとこの句はわからないが面白い表現だと思いました。以上電車道の説明でした」(大笑い)
さらにがやがやが続き「真正面には勝負審判がいて、脇にひかえ力士がいます」など説明が続きました。
作者「私が相撲好きなので、こんなに知らない人が多いとは思いませんでした。たいてい勝負審判より左右どっちかにずれて落ちます」
3 一人ずつ清算レジは慣れたもの 静枝
・・・食事や飲み会を複数の仲間でした後、レジで「別々に」などと言って払うことが多くなっていることに着目して詠んでいます。
3 全員が手帳開いて日が決まる 正
・・・「そうそう、あるある」という感じでみんなが共感した様子でした。
4 笑点と三度ぶつかる大相撲 唯夕
以呂波「よく気が付きました」
睦悟朗「面白いなーと」
游子「私、笑点好きでもあるので」
正「感心しました」
芳夫「でも千秋楽は「17時半には」終わっています」
・・・先日の秋場所は優勝決定戦がありましたので、終わりませんでした!
作者「これは日曜日という題で作りました」
4 なぜこれも女偏なの 妨げる 千代子
今月は見付けに感心させられる句が多かったです。この句も雑談が盛り上がりました。
5 それは贅沢と言いたい友の愚痴 芳夫
選んだ千代子、以呂波、正、睦悟朗、渓節いずれも身近にあるあるという感じでした。
?六平太「どんなことに対して言っているのかなあと思いました」
作者「これは別に、コメントなしですねえ。どんな時作ったか思い出せません」(笑い)
5 遠慮する自分がかわいそうになる 帆波
選んだ芳夫、正、七五、直子、光子らが、自分を見つめているのだろう、こういう人いますよね、
などコメントしましたが、作者が帆波さんと分かって「えーー」
作者「そうなんです。皿に載っているお寿司でも(ついつい遠慮)。(電車で)席が空いていても、最近やっと真っ先に座るようになりました」
6 国会の中より前にある民意 渓節
・・・選ばなかった人もかなり共感を感じたようでとても盛り上がりました。集まった人数なども主催者と警備側で大きく食い違って、警備側は異常に少ない発表だったりしたようです。
帆波「平易な言葉で上手に表現している。多くの人が集まるのは力があります」
作者「皆さんに言っていただいた通りです。あの中にいてふっと浮かびました。地下鉄の利用者8万人ということからも12万人は当たらずとも遠からずでしょう」
6 陽の当たるベンチ雨にもよく濡れる 団扇
・・・今月は身近な良い発見の句が多かったうちの最高点の一句でした。
Ⅱ、宿題
宿題は「不確か」で唯夕さんの選でした。
選者の弁「自分と合っているテーストの句を選びました。時事的なこと、老後のこと、みんな同じように考えているようです」
「佳作」
父親は僕であろうと信じてる 光子
言うなれば女心と秋の空 六平太
不確かな時間流れる拉致家族 熙
答弁不能審議中断参議院 団扇
ポッダム宣言覚えてないと言う総理 順風
有耶無耶にさせぬネットのあら探し 静枝
オレオレじゃ駄目よ名前を言いなさい 千代子
貸し借りの口約束に絡む義理 静枝
出欠欄「行けたら行く」とくる返事 千代子
いつか来る死期はロシアンルーレット 芳夫
「秀作」
恋なんて不確かだから一途です 光子
バラ色でないだけ確か定年後 渓節
不確かな寿命サイフを仕舞い込む 游子
「特選」
バス停は本物だろか旅の果て 芳夫
「軸」
長い髪柳腰して男湯へ 唯夕
Ⅲ、五分間吟
最後に、宿題で特選だった丸山芳夫さんの出題及び選で五分間吟をやりました。題は宿題の特選句から選んで「バス」でした。
選者の弁「この頃バスの乗るのが好きになりました」
「佳作」
歌声も消えて久しいバスガイド 以呂波
ドラマより劇的「路線バスの旅」 正
敬老会バスにのせられ仲間入り 仁子
身の回りどんどん消える路線バス 以呂波
バス待ちの視線はみんな右を向き 渓節
夏山を軽く見せてる夜行バス 七五
ラッピング草間彌生のバス目立つ 光子
クルリンで古い浅草一廻り 六平太
コミュニティーバスにいつもの顔揃う 正
病院に行くバスだけは混んでいる 睦悟朗
過疎のバス病院前でみんな降り 千代子
堂々と遅れたバスがやってくる 直子
止まるまで立つなと脅す運転手 正
「秀作」
一日に一本のバス命綱 游子
兄弟で競い合ってる下車ボタン 以呂波
そんなことあったっけなあバス通り 直子
「特選」
路線バス時おり金を払う人 帆波
「軸」
こんな裏道にようこそ地域バス 芳夫
Ⅳ、次回について
日時 : 平成27年10月11日(日) 12時30分開場 13時開始
場所 : 駒込学園
内容 : ① 句評会
事前に自由吟を1句提出してください(既発表作品も可)
㋐新葉館宛の場合 9月末締め切り
新葉館のホームページをご覧ください。
㋑松橋帆波宛の場合 1週間前締め切り
郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407
Fax 03-3604-7328
メール honamikp61@gmail.com
② 句会
㋐宿題「掛け算」3句(句箋は当日)
㋑時間があれば五分間吟など
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最初のを読んで
逢引を夢見る向日葵の真昼
というのができましたが
どうでしょう(^。^)