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川柳マガジンクラブ十四字詩句会 第36回例会  

  

川柳マガジンクラブ十四字詩会第36回例会が9月25日東京都北区王子「北とぴあ」にて開催されました。出席者はお世話役の村田倫也さん及び五十嵐淳隆、白子しげる、沢辺祥子、志田則保、布佐和子、松田颯秋の各氏と星野睦悟朗の8名、欠席投句は佐藤美文、印牧小ばん、戸田美佐緒、福島久子の各氏の4名、合計12名でした。

 当日の句評会の自由吟及び宿題、席題の選者、入選句は次の通りです。

 

Ⅰ、句評会「自由吟」

句評会の互選は◎(2点)1句、〇(1点)1句、△(疑問、-1点)1句を全員が選句しました。句の頭の数字は、互選で一点以上獲得した句の、得点です。

もぐらを見兼ね不意にバルサン  沢辺祥子

・・・わからないという方が3人、〇が一人でした。作者は「もぐら」は引きこもりの

子で擬人化して詠んだとのことでした。

聞こえよがしに孫の耳元     布佐和子

・・・ワイワイやる中で、嫁の悪口や嫁に対する不服などをわざと聞こえるように孫の

そばで言ったのかしら、ということに落ち着きました。

スマホが闊歩人込みの中     白子しげる

月下美人が誘う幻想       松田颯秋

不穏な時世踊る号外       印牧小ばん

・・・不穏と踊るが合わないという意見がありました。

1 金目を詫びてやはりカネ出す 五十嵐淳隆

・・・福島原発の汚染物の保管に関して石原前大臣の発言と、その後の決着を詠んだ時事

句です。

1 孫誕生に踊るわたくし    戸田美佐緒

2 秋刀魚食いたし秋の歳時記  福島久子

・・・今年の出だしは秋刀魚が大変高かったことを詠んだ時事句と見ました。(作者欠席)

2 小をけちって大で損する   村田倫也

・・・3人が〇を付けましたが、言葉の中に発見がない、との意見もありました。

4 義理で顔出し欠伸こらえる  星野睦悟朗

・・・淳隆さんから、「欠伸こらえる義理の顔出し」の方が良いとのご指摘があり、そう

だそうだの声が上がりました。

7 財布の底に秋の憂うつ    佐藤美文

12 盆に設ける風の電話機   志田則保

・・・作者以外の出席者全員が◎か〇をつけました。「風の電話機」が良いとの意見がほ

とんどでしたが、淳隆さんは「被災地陸前高田に、線はつながっていないが残っ

た電話機があって、その電話で想いを喋る人がいるのが浮かんでしまって、◎には

しませんでした」

作者は「先祖と話しするのに一番良いのは風と思いました」

Ⅱ、〔宿題〕▽「雲」

句評会で一番票が多かった志田則保さんが選をしました。

〔佳作〕

1 富士を気遣う絹の衿巻    沢辺祥子

2 去り行く雲へ託す先先    村田倫也

3 アベノミクスにかかる笠雲  五十嵐淳隆

4 雲泥の差が付いて定年    白子しげる

5 不穏な機運告げる暗雲    印牧小ばん

6 雲行き読んで決めるスタンス 白子しげる

7 流れる雲に倣う終活     星野睦悟朗

8 雲行きを見て躱す揉め事   村田倫也

9 二世帯の間に黒雲が湧く   五十嵐淳隆

10 病窓の雲ウソを乗せてく  戸田美佐緒

〔秀作〕

1 夕焼け雲に明日の道訊く   星野睦悟朗

2 雷孕む雲は臨月       沢辺祥子

3 とぼけた拉致が雲を掴ませ  五十嵐淳隆

〔特選〕

のんちゃんと乗る雲は楽しい   松田颯秋

〔軸〕

格差社会を糾す雲海       志田則保

Ⅲ、〔席題〕▽5分間吟

宿題で特選の松田颯秋さんの出題及び選で5分間吟をしました。題は「歪」でした。

〔佳作〕

1 歪な富の変な分配      白子しげる

2 不正が溜まる親のえこひき  志田則保

3 アベノミクスの進む円安   布佐和子

4 歪な茶碗師匠垂涎      星野睦悟朗

5 歪な胡瓜何も罪無し     村田倫也

6 不正とも読むいびつぎくしゃく 沢辺祥子

7 いびつな心神も素通り    沢辺祥子

8 スマホばかりで歪むニッポン 五十嵐淳隆

9 こころねじけて入る温泉   村田倫也

10 父の雷ゆがむ子の顔    星野睦悟朗

11 歪な世代増える老年    白子しげる

〔秀作〕

1 働き過ぎの指の節ぶし    布佐和子

2 地震予知から歪むマンション 五十嵐淳隆

3 肩肘張って歪む体型     五十嵐淳隆

〔特選〕

歪な皺へ欲しいアイロン     村田倫也

〔軸〕

歪になぞる父の足跡       松田颯秋

Ⅳ、武玉川鑑賞

 お世話役の村田倫也さんから、武玉川鑑賞「子供の句」として、15句の紹介があり、各句について話し合いました。

〔抜粋〕

子守のもたれかかる裏門

四十二の子の美しい袈裟

・・・淳隆さんから習わしのお話があり、それぞれ辞書を引きました。『父親が四十二歳になった時に二歳になる男児。すなわち四十一歳の時に生まれた子は親を食い殺すという伝え。そのため、仮に捨てて他人に拾わせるなどの習慣がった。』

狐の面を持って迷子

ひょつと立つ子に家中がたつ

娘ひとりで世界うごかす

Ⅴ、次回予定

平成26年11月26日(水) 13:30~17:00(開場13:00)

   北とぴあにて

句評会:10日前までに一句提出。課題は自由。既発表句でも可。

句会:宿題「旅」3句。当日持参。

 

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