日時:8月25日(月)
会場:茨城県取手市 取手市立福祉会館
参加:浅野ゆき子、高橋まさ、渋谷加世子、本荘静光、木下種子、山口幸、葛飾凡斎、
片野晃一、太田紀伊子、欠席投句・坂倉敏夫
◆句評会で話題になった句
飲みすぎと思う薬を飲む日課 坂倉 敏夫
薬物依存症をもかすめるがこれは医者から処方される薬でしょう。病院に行けば外科、内科と課によって処方される。これは多過ぎではないかと思いつつ、過ぎても心配、飲まなくても不安(ゆき子)。一週間分、二週間分、三週間分とくれる医師がいてひと月は瞬く間。自分の判断の揺れをうまく詠っている。
性善説信じています無人駅 本荘 静光
お掃除が行き届きお花など飾ってある駅がある。無人ではないとも(山口幸)。最初の発想は取りたて野菜などおいてある畑のそばの店だったが「駅」になったらスケールが大きいねとは作者の弁。
今はただ目覚めるだけでありがたい 葛飾 凡斎
有り難いを言わない方がいいんじゃないかとの意見もあったが、世界中を見ても大変なことが起きている昨今。ガザの市民、米の山火事、広島や四国の豪雨土砂崩れは寝ているうちに巻き込まれる。目が覚めて何事もなかった感謝、「ありがたい」が効いている。
生き恥を何度曝した脂汗 太田紀伊子
自分の過去に身につまされる(種子)。個人的にも公的にも背筋が寒い脂汗はあるのでは(凡斎)。
霧の中天国地獄分かれ道 片野 晃一
字面だけでないものを秘めている。善にも悪にも変わる人間の傲慢さ(静光)。
一族の賑わいに沸く盆仏 木下 種子
時節にあった句。ご家族の楽しい思いで墓参・花火の夏、仏もさぞや?(紀伊子)
◆課題吟「野心」太田紀伊子選
なりふりは問わぬカラスにある野心 晃一
ミニトマトだって野心があるらしい ゆき子
ささやかな野心不倫をもう一度 静光
井の中の蛙の絵かも野心作 加世子
野心捨て素顔で町を闊歩する 幸
暴挙との誹り撥ね除け野心作 種子
【秀作】
若いのら何れこの地は俺のもの まさ
金髪に口説きの会話今度こそ 凡斎
メイク術鍛える的は玉の輿 種子
【特選】
大志とはうまく訳したアンビシャス 静光
軸)そろばんに合わぬ野心で生きている 紀伊子
◆江戸時代吟「馬」 葛飾凡斎選
馬子唄ののどかになって山路越え 種子
馬糞掻き今缶拾い生きる術 加世子
馬買うまでよくぞ耐えてた持参金 静光
大名の手合い桂馬が動けない 紀伊子
【秀作】
村芝居おどけてみせる馬の脚 ゆき子
狩り場にて雉がびびった殿の馬 まさ
早馬が飛び込む殿の御乱心 晃一
【特選】
花嫁の未練引きずる化粧馬 晃一
軸)大店の娘が惚れた馬の骨 凡斎
◆印象吟「時計と温度計」 山口幸選
時計一つ家族の絆強かった 加世子
スーパーで冷房対策実施中 ゆきこ
自然界時計は前にだけ進む まさ
無言でも分かる夫の腹時計 晃一
気づいたら私時間に支配され 加世子
時は金遅刻千円天引きに ゆき子
時計より温度記になるこの残暑 紀伊子
湿度計眺めてはまた汗が出る 静光
【秀作】
壊れたと思う高さの温度計 種子
家族みな時報にあわせ卓囲む 加世子
夫婦です小さい方が夫です 晃一
軸)目が覚めて今日の暑さを思いやる
◆印象吟「梅干し容器入り」高橋まさ選
ふた物の中身気になる母の声 幸
すっぱさもいいあんばいの塩加減 凡斎
明日から日の丸弁当楽しみに ゆき子
価値は分からぬが焼物捨てられず 静光
梅の香は花に受け継ぐ実が備え 凡斎
人間が試されている玉手箱 晃一
美しい器で中身期待する 加世子
赤ちゃんが出来たか嫁が梅食べる 紀伊子
久谷伊万里コソ泥の目は中身だけ 静光
装いも香りも色も味に添え 凡斎
【秀作】
器ごと食べて欲しいと送り主 ゆき子
卓袱台の定場所にある母の梅 種子
願わくば世界遺産に和の食器 種子
【特選】
一入の苦労の汗がかくし味 凡斎
軸)嫁がせる梅干し飾る親心
Loading...


















































茨城句会の皆様
次回は9月22日(月)です。29日とお知らせした時がありましたので念のため。