川柳マガジンクラブ茨城句会10月例会
川柳マガジンクラブ茨城句会
平成二十四年十月二十二日(月)
第六十九回川柳マガジンクラブ茨城句会が茨城県取手市立福祉会館で開催された。
出席者は、木下種子、大谷仁子、山口幸、岡部洋子、本荘静光、、坂倉敏夫、高橋まさ、市原凡斎、、中村裕子、世話人の林比左史、大田紀伊子の十一名。当日の宿題と選者、入選句は次の通り。
十月句評会
・特に話題にあがった句
帰宅したパパに抱かれてシンデレラ 木下種子
二等分してもあっちが大きいぞ 岡部洋子
欲しいもの足りて今いちものたらず 本荘静光
寝たきりの母の角度で月を見る 市原凡斎
一日を上手に使うずるやすみ 山口 幸
・その他句評会出品作
嘆かわしい地球に付けた赤い染み 高橋まさ
目はパソコン耳だけ患者様の医師 浅野ゆき子
ドラフトの一位戦力外通知 林比左史
ひと山を越えればなんと古希半ば 坂倉敏夫
痛ましい証明忙し歯医者さん 太田紀伊子
秋晴れに家族全員布団干す 中村裕子
ガールズディ女の地位へ世界の目 大谷仁子
三分吟「味」 山口 幸 選
大味は承知でっかい鮭かじる 本荘静光
味見あるすいじ当番大好きよ 高橋まさ
みそ汁の味になじんだ古女房 市原凡斎
朝飯は夫の味でよしとする 本荘静光
つき会いを重ねて味の出る男 市原凡斎
味見したそれがどうしたこんな味 高橋まさ
後味の良い話にも裏が有る 高橋まさ
ふるさとの風には母の味がある 岡部洋子
酸い甘い辛い苦いとうるさいな 本荘静光
母の味男性諸氏は覚えてる 太田紀伊子
味気ない人生捨てて旅に出る 坂倉敏夫
味覚音痴作る張り合いなくなった 太田紀伊子
【秀作】
味があるねとゴマすりもうまくなり 本荘静光
味わってみれば何でもうまいもの 太田紀伊子
味なことする人だった今いない 大谷仁子
【特選】
秋ですネ味覚の味に酔いしれる 林比左史
軸 これこそが日本の味だ青畳
四分吟「数字を入れたもの」市原凡斎 選
百万本のバラなど買える訳がない 本荘静光
五時起きで一日うまくまわりだす 大谷仁子
三位でも優勝もあるプロ野球 坂倉敏夫
三杯飯昔は普通今不思議 山口 幸
十五夜の月は日本の宝物 太田紀伊子
一杯と決めてとまらぬ宵の口 太田紀伊子
十二時から深夜便きき物を知る 太田紀伊子
豆つまみ数を教えるおばあさん 山口 幸
十月の暑さ記憶に残るとか 高橋まさ
焼芋も一本でいい年になる 太田紀伊子
被害額億から兆になる時代 本荘静光
古希迎えこの十年は夢のよう 林比左史
一面の野づらを埋める秋ざくら 岡部洋子
三番目お下がりもらい育てられ 林比左史
一生のお願いいつも頼み込む 木下種子
【秀作】
何年生まれか計算しないと判らない 山口 幸
十月もよろずの神に頼みごと 太田紀伊子
十、九、八・・一と数えて何もなし 本荘静光
【特選】
百歳の母に叱られなだめられ 林比左史
軸 四苦八苦三度の飯の味かげん
宿題「夕日」 林比左史 選
一日の終り夕日と酒を呑む 中村裕子
一日が無事で夕日に手を合わせ 山口 幸
農作業終えて夕日に手を合わす 大谷仁子
本当の赤とはこういう色ですね 中村裕子
夕日の丘想いあずけて麓行く 本荘静光
夕焼けに染まる水あめ紙芝居 岡部洋子
夕日浴びリハビリの腰ぐいと伸び 坂倉敏夫
夕空に一羽絵になるはぐれ鳥 山口 幸
茜雲例えれば古希今が旬 市原凡斎
夕日影長くさよならまた明日 太田紀伊子
【秀作】
悔いのない日であったかと問う夕日 市原凡斎
号泣を希望に変えるあかね雲 岡部洋子
空と海と心も焦がし日は沈む 本荘静光
【特選】
夕日みて明日の私組み立てる 大谷仁子
軸 クレヨンで描いた夕日が真っ赤か
十四字詩「組」 太田紀伊子 選
あの組いいな好きな人いる 大谷仁子
保育園でもヤクザでも組 本荘静光
肩を組む人手をつなぐ人 市原凡斎
組内のことですこれでよい 中村裕子
また組みましょう僕でよければ 本荘静光
二次会組みはまずはカラオケ 林比左史
落第組がしきる二次会 岡部洋子
肩組み歌う昔思いつ 大谷仁子
紅組勝つぞ孫のいきごみ 大谷仁子
勝負二の次紅白の暮れ 木下種子
フォークダンスは好きな子と組む 岡部洋子
徒党組むこと忘れた羊 岡部洋子
食の組み方習う学校 坂倉敏夫
ここのクラスも半分あの世 本荘静光
対の仁王が睨む山門 林比左史
秀句
群れを組むのさ欲にかられて 市村凡斎
絆作って伸ばす組合 坂倉敏夫
クラス会にはゲスト百歳 林比左史
【特選】
喝采浴びるベストカップル 高橋まさ
軸 二人三脚組み手ものいう
「さろん」にて 太田紀伊子 世話人
今川乱魚「ユーモア川柳論」から勉強会
平成十四年十二月、川柳雑誌「風」発行所編『十四字詩作品集』より
名前に
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