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第49回東京句会無事終了いたしました。

ご参加30名。ご出席18名。ご投句12名。

この暑さの中、体調を崩されておられる方や、大事をとってという方、夏休みということもあってご予定のある方などもおられまして、投句の多い開催となりました。

また、句会場の急な変更があり、ご不便をお掛けいたしましたことをお詫び申し上げます。

先ずは句評会より。
ご意見が多かったのは

靖国のにおいを犬に訊きたい日 ELVIS

この季節に「靖国のにおい」と提示した作品には様々な意見がございました。
作者としては、においといえば犬、ということで深い意味を持たせるつもりはなく、戦争を知らない世代が、特定の時期になるとメディア等で騒がれる「靖国」なるものに対してどのように対処していいのか判らない現実を描いたということでした。

最も評価を集めたのは

無菌室愛がゆっくり立ち枯れる ゆみ子

夫婦の関係として読まれた方が多かったです。無菌室を社会と読み、平和に慣れた世界の中で立ち枯れる「愛」なるものを虐待事件等に絡めて理解された方もいました。

そして課題吟。
「凌駕」読込不可
前回お知らせしましたように、「凌駕」という言葉を読込んではいけないという縛りを付けてあります。
これは、「凌駕する」「~を凌駕するほど」という表現を使えなくすることを目的としています。
これまで、日常あまり使われない言葉を句の中に使用することによって、一見素晴らしい句のように見えるものを沢山見てきました。実際大したことを言っているわけでもなく、当たり前のことを述べているだけでも、ちょっと違った言葉の置き換えで「上手い川柳っぽくなる」のは如何なものだろうか、そう考えまして、そういった置き換えに使われそうな言葉を課題にし、読込不可と縛ることで、改めて平易な言葉、新しい比喩・暗喩等を考えてもらうきっかけにしよう、そういう理由で出題いたしました。
出題者として帆波が選考するべきなのですが、今回課題吟へのご投句が10名、30句ございましたので、公正を期するため、出席者の中から、出題の意図をご説明した上で、お二人に選考をお願いいたしました。
特選作品は次の通りです。

「凌駕」 佐道 正選
爪を切る妬み嫉みの勝る夜は ELVIS

「凌駕」 伊藤三十六選
父はこうありたし夏の高気圧 芳夫

課題吟の後は、五分間吟。
丸山芳夫さんにお願いいたしました。

「お盆」 丸山芳夫選
仏様今年は長居出来ますか 桃葉

来月は9月12日(日)駒込学園で開催の予定です。

次回の課題は「白い」(表現自由・但し他の色との組み合わせは不可)3句
です。

また縛りがついています。
他の色との組み合わせ不可、というのは「紅白」「白黒」「青白い」などは不可ということです。
眼目は、「白い」を主人公に作品を作ってくださいということです。
例えば「水」という課題で「水と油」という着想は、はたして水を詠んでいるのかどうか、
「水中花」という言葉が使われていても、作品の中に水が存在しているかどうか、そういったことを考えていただくのを目的としています。

まだ見たことがない「白い」作品を楽しみにしております。

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