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 今年の夏は毎日のようにうどんをよく食べた。例年なら、暑い盛りはお昼に素麵などを茹でて食べていたのだが、うどんに入れ替わってしまったのは以下のような経緯からである。
 4月頃だったか、いつものように近くのスーパーへ行くと見切り品のコーナーに乾麺のうどん(1把100gが5把入りで500gの内容量)が半額で売られていた。賞味期限間近ということではない。
 我が家は私の子供の頃から、乾麺のうどんを夕食に時々食べていた。乾麺の蕎麦の方はほとんど食べない。蕎麦は母親が手打ち蕎麦を作るので、乾麺になった蕎麦はわざわざ買ってまでして食べなかったのである。母親は手打ちのうどんは作らなかった。何故だかを子供の頃に尋ねると、うどんは乾麺を茹でたものでも充分美味しいが、蕎麦は手打ちと乾麺とでは味も歯応えも全然違うということだった。そういう家庭で育ったので、私は今でも乾麺の蕎麦はほとんど食べない。
 さて、しばらくしてまた別のスーパーに行くと、何とここでも乾麺のうどんが安売りされているではないか。メーカーはもちろん別だが、1把200gのものが何と7割引きである。よほど人気がない商品なのか。よく見るとやや細めの麺で茹で時間が5分と一般的なものよりは短い。これも賞味期限が近いという訳ではない。うーん、値段に惚れて何袋もカゴに入れてしまった。
 7月に入り、梅雨明けの暑い日が続くとお昼は冷たいものが食べたくなる。大量に買い込んだ乾麺うどんが戸棚に仕舞われていることに気がついて、少しずつ茹でては食べることにした。1食1把を茹でて食べることにすると、全部食べ切れるまでに何とひと月程度かかることが判明した。これは急がなければと、毎日せっせと茹でては麵つゆで食べることにした。今までなら、御中元に頂いた木箱入りの素麺を茹でたものだったが、今年は趣きが違う。缶詰の鯖や鰯などを丼の麵の上に載せておかずにしながら飽きることなく食べ続けた。
 来年の春も店先で乾麺うどんが安売りしているようなことがあったら、思わず手を出して買ってしまいそうだ。

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