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 9月に立ち上がった「みぶスリーアップ川柳会」の例会(月例句会)のやり方について、指導する顧問としての私にはいくつか考えることがあって、それらを会へ提示して了解してもらった。
 宿題だけにして席題は設けない。合点制で出席者の成績をランキングにしない。入選句のうち特選は設けるが、三才、五客などの位付けはしない。一人選の他、互選もやってみんなで作品鑑賞や意見交換する時間を設ける。以上のことである。
 私以外はほとんどが川柳の新人・初心者で、句会や吟社の決まりごとなどは知らない。だからスタート段階で方針を決めておいた方がいいと考えたのである。会長以下、私の提案を理解してくれてそのとおりに運営されている。
 合点制の句会は、得点の差別化を図るために三才に3点、五客に2点とメリハリを付けるのがほとんどである。こうすることで、得点成績がすっきりしたランキングになる訳である。しかしこれの弊害はみんなが点取り虫になって、抜けた作品への批評や鑑賞が二の次になってしまうことである。大会を開催するならそういったやり方がいいのだろうが、句会は参加者たちの交流の場でもあり、お互いに忌憚なく意見や感想を述べ合う時間も欲しい。
 もとより川柳は座の文芸であり、披講の時にはスリリングな感動を与えてくれる。高得点を取ると更に嬉しい。しかし得点の上位を狙うだけで参加するのでは勿体ない。得点だけが話題になるような句会では、全没を繰り返すような人のインセンティブは下がってしまうだろう。出席するのが苦痛になってきたらお仕舞いである。
 みぶスリーアップ川柳会は、会員間の意見交換を重視している。会話することによって読む力と詠む力を養いたい。毎回私は川柳に関する話題を持ち込んでそれを聞いてもらい、意見・感想や反論をもらうようにしている。自由闊達な議論によるレベルアップを目指したいのである。
 ちなみに宇都宮で指導している互選形式のみの川柳遊人会も、三才・五客の位付けは設けていない。私の単独で選んだ一句をまず特選句とし、次に合点制で選ばれた二句を準特選、さらに数句を入選としている。もちろん意見交換の時間もたっぷり設けている。
 何十人、何百人も集まる大きな大会は別として、比較的少人数の出席者で行う句会については、三才・五客と合点制はそろそろ廃止したらどうか。現代川柳をダメにしている一つだと思う。栃木県内の某吟社の例会は年々出席者が少なくなってきて、それぞれが出句すると、全員が抜けるような低倍率の披講になってしまった。スリルなど一つも感じられなくなってしまったのである。それでも三才・五客の合点制の伝統にこだわっているようだが、いずれ句会が成立しなくなるほどの少ない人数になることは目に見えている。一体その時はどうするのだろう、他人事ながら気になっている。出句と披講だけの句会は淋しいものなのである。

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三才や五客なんて…”にコメントをどうぞ

  1. 月波与生 on 2022年11月10日 at 6:04 AM :

    > 何百人も集まる大きな大会は別として、比較的少人数の出席者で行う句会については、三才・五客と合点制はそろそろ廃止したらどうか。

    同意です。

    私は、大会の合点制も見直すべちだと思います。
    何故なら、合点制には点数集計係の人が必ず存在し
    その人が大会を楽しめないからです。

    大会の集計係をしたくて川柳を始めた人はいないでしょう。

    • 三上 博史 on 2022年11月10日 at 9:54 AM :

       与生さん、ありがとうございます。
       そのとおりですね。脇取も句箋への記名で作業が大変な時があります。
       いずれにせよ、少なくとも句会においては、一方通行ではなく相互交流の場として座の文芸を楽しみましょう。何のためにわざわざ出かけて来たのか、疑問を抱かれたらもうアウトです。

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