今はスマホの時代だが、一昔前まではみんな手帳を携行していた。ところが私は面倒くさがり屋で若い頃から手帳など持とうとしなかった。仕事場には自分のデスクに卓上カレンダーを置いていろいろなスケジュール管理をしていた。だから手帳も持たずそれで何とか間に合っていたのである。一日の仕事の始まりにまず自分の手帳を開く習慣の人がいるが、私にはそういうことは向いていなかった。なお、出張などでメモをとる場合は、A5サイズのノートを使っていた。
ところが36歳で川柳と出合い、生涯の友としてつき合うようになってから、作句帳としての手帳が欲しくなった。いろいろな時に一句閃くとどうしても書き留めたくなるのである。そこから私の手帳携行が始まった。これが習慣になると、外出時に手帳とペンを持っていないと落ち着かない。財布やハンカチを忘れたような少し落ち着かない感じになるのである。
作句帳をメインとして手帳を使う場合、日々のスケジュール管理をしていないのでダイアリー機能は要らない。書店などでただでもらえる厚紙の小さな一枚カレンダ―を手帳の見返しのところに挟み込んでおけば、何か日付を確認する時はそれで事足りる。実際、今私が使っている手帳は数年前に使い始めたものである。
手帳を作句帳のように使うなら、メモ帳そのものを携行すればいいのではないか。そう言われるかもしれないが、手帳のように表紙・裏表紙が硬い装丁でないと、歩きながら、あるいは立ち止まって句をメモする時に書き辛い。浮かんだ句はラフなもので殴り書きするくらいの粗っぽさで書き留めるのだが、装丁が柔らかなタイプのメモ帳では立ったままではうまく字が書けない(もともと悪筆だが)。やはり手帳がベストなのである。
スマホを使うようになってスマホのメモ機能を作句帳として使えばこの手帳もペンも要らなくなるのだが、やはりいちいち画面を開いてタップするのが面倒くさい。タップするうちに閃いたことを忘れてしまったりすることもある。手帳なら取り出せば瞬時に走り書きが出来る。
定年退職した現在の私のスケジュール管理は茶の間にかけてある、書き込みできるカレンダーだけである。出先で自分のスケジュールの都合を忘れてダブルブッキングみたいなことをしてしまう失敗も偶にある。これも記憶力が衰えた年の所為で仕方がないことが、一応今のところこれで何とか間に合っている。
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