ようやく今年の暑過ぎた夏が過ぎ……とは
いえ9月に入ってからもこの厳しい残暑。昨日も部屋の中は冷房を入れなければまるでサウナ状態でまいりました。私の体調も7月初めに少し持ち直した後もどうもぐずぐず状態が続き、なかなかブログに辿り着くことができず更新もストップのままでご無沙汰してしまいました。でも秋の気配がほんの少し漂い始めてきたおかげで少しずつ元気を取り戻しつつあります。
さて、今回は標記、山内美代子さんの句集の紹介です。1999年に川柳をスタートされた美代子さんはその8年後に川柳文学コロキュウムのメンバーに加わって下さり、終刊号の100号まで熱心に作品を寄せて下さいました。
ー「記憶の欠片」山内美代子川柳句集ー
第一章「昼の月」
置き手紙勝手な事が書いてある
今日は勝つ呪文百回飲みこんで
鑿の音無口な父の子守唄
鉛筆の芯はゆっくり尖らせる
退屈な話だ嘘はないらしい
金の鯱四季折々の花に酔う
戦争のまん中いつも星条旗
第二章「いわし雲」
ひょっとこのお面転がる祭りあと
楽天のメールで知った誕生日
雨だろう猫が何度も顔洗う
間違っているが拳は下げられぬ
亡き母に出会う知らない街の路地
人許す時に見上げるいわし雲
軍服の記念写真は笑わない
第三章「綿帽子」
好き嫌い言わず抱きつく豆の蔓
綿帽子なんじゃもんじゃの花でした
どこだろう無言電話に雨の音
春に咲く疑いもせず種を蒔く
古文書の津波記述は侮れぬ
無風ではなかった炎揺れている
嫌われているかほどけぬ細結び
・・・・・・
時事への鋭い視線、また自然への優しい視線を感じさせてくれる美代子さん。今回の句集を通して、長年のおつきあいとはいえ、まだ一度もお会いする機会のなかった美代子さんの新たな魅力を発見させていただくことができてうれしく思っています、ぜひ皆さまもお読みくださいますように…。
(上の写真はご近所の百日紅。鮮やかなピンクが青空に映えていました)
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