古傷と戯れながらBランチ
古傷はある程度の年齢を重ねた者なら、深浅の差こそあれ誰にでもある。さらにその古傷もお互いが認め合う年代になると、「あの夜はあなたのところで泣き明かしたわねぇ」「翌朝、あなたったらけろっとしてるんだもん」二人だけの思い出話は際限がなく、とことん続く。そんな二人にはBランチがよく似合う。
...【続きを読む】
騒いだらアカン仕合せなんだから
拙画でもきわどい絵にはブーイングが聞こえてくる。出来るだけ「らしく」の演出を心掛けている心算である。「シアワセ」も「幸せ」も「倖せ」も「仕合せ」もあるが、ここは敢えて「仕合せ」を選んだ。若者の多様性は高齢者の思考の及ぶところではない。抑えても押さえても顔を擡げる老婆心を懸命に抑え込んで、ひたすら傍観...【続きを読む】
帯解いてお薬におわす内裏雛
和服で盛装して、帯をきっちりと纏っていると貼り薬の匂いも閉じ込めて外部には漏れないらしい。最近の薬事は肌から吸収させる手法も取り入れられており、一昔前の貼り薬は筋肉痛専用だとは限らない処が厄介。体調不良か、内臓疾患か、やがて衆目の知るところとなるだろうが、まだ気付いているのは、ひな壇に整列している近...【続きを読む】
窓の汚れ目立ち打始める春隣り
外気が緩んでくると啓蟄待たずして、外に出たくなるのは虫だけではない。土筆も雑草も、そして人間様も同様である。そろそろと言う意思で窓外を眺めると、意外や窓ガラスの汚れが見えてくる。ややこしいけれど人間の目なんて、正確であったり曖昧であったり、心ひとつ操れるらしい。
...【続きを読む】
久々に包丁を研ぐなごり雪
マスコミが今年もニシンがやってきたという。国同志の関係はぎくしゃくしているものの、自然界の摂理は変わらず巡ってくる。瀬戸内海でも鰆の網が重くなる日も近いだろう。我が家でも活躍しはじめる包丁を研いで、おさおさ怠りのない様に準備を始めたという。窓の外には風花が待っているっというのに。
...【続きを読む】
Loading...





































