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川柳マガジンクラブ東京句会7月例会
7月14日(日)、駒込学園で第81回が開催されました。
今回はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん含めて出席者が最近では一番多い24名、欠席投句3名、合計27名でした。さいたま市の大宮川柳会から藤みのりさんが初参加されました。
1、自由吟互選と句評会
句評会は出席者が3句ずつ選びますが、結果はゼロ票7句、一票4句、二票6句、三票3句、四票2句、五票1句、六票3句、七票1句でした。
今回も句評会の互選ゼロ票の句は掛け合いで論評しました。小川正美さんと河野桃葉さんが担当しました。いつものように疑問を述べた人の前には?を付けます。

1・1、ゼロ票句から
今回のゼロ票句はわかり易い句が多かったので、?が多かったりした3句だけ取り上げてみます。
化粧する恋人死語にならぬ様  游子
正美「わかりませんでした」
桃葉「死に化粧でしょうか(笑い)
?睦悟朗、千代子、唯夕「よくわかりませんでした」
?倫也「どの言葉が「死語」なのか全くわかりませんでした」
帆波「身だしなみの化粧がだんだんなくなっているということではないですか。
すっぴんはまだ見ていない観覧車  のようでなくなり電車の中で化粧をしたり」
団扇「化粧をする  恋人のままでいられるように  と読むのでしょう」
作者の游子「恋人でいつづけるために 化粧する です」
役立たぬ御簾へ発注先を替え  品子
桃葉「だめだとすぐに発注先を変えられて、小企業が青息吐息ということかしら」
正美「変えたら大丈夫なのかしら」
?正「わかりませんでした」
?三十六「引退すると言うことでしょうか」
?睦悟朗「隠れ蓑が役にたたなかったので鞍替えしたということでしょうか。なにか詠み足りない気がします」
游子「雅子様のことではないですか」
作者の品子「思い込みで作った句は伝わらないですねえ。雅子様のマスコミ報道が素直に書いていて御簾になっていないと言うことです」
多くの参会者は游子さんが言い当てたことにびっくり。
医療費へ肩身の狭い高齢者  栄子
桃葉「私も肩身が狭いと思います。人工心臓で多額の健康保険を使って7~8年も生きるなどありますから、本当のことを言っていると思います」
正美「私も老人ですが。(笑い) 1割です。2千円なら本当は2万円。でも若い時に一生懸命やってきたという思いはありますが」
お丈夫な作者の栄子「テレビを見てそう思っただけです。私はほとんど使いません。(大笑い) ゼロ点でなく一人くらい入れてくれたらいいのに」
1・2、一、二、三票句より
草取りへ狭庭良しと腰がいう  千代子
品子「狭庭は引っかかりましたが腰がいうが面白いと思いました」
「狭庭」を何と読むかなどでがやがや発言がありました。音字数からはキョウテイ、俳句ではサニワ、広辞苑では神おろしの場所としかない、などなど。
作者の千代子「俳句で使うのを見て使ってみたかったのです」
筆者注:ネットで見ると確かに俳句ではよく使うようです。ただしサニワと読むらしい。
暗記不可年年退化記憶力  以呂波
絵扇「本当にこの通りですねえ、と思いました」
利江「漢字ばかりの川柳に挑戦し続けているのは偉いと思います」
?三十六「不可は読み下すと「べからず」ですからおかしいのではないですか」
帆波「日日不如意・・・とでもしたらいかがですか」
作者の以呂波「自分の実感を句にしました」
真夜中に句の反芻で寝そびれる  静枝
利江「みんなそれぞれに経験があると思います」
正「川柳を句にするのはどうかという意見もあるでしょうが、寝そびれるまでやるのに感心しました」
?倫也「句づくりを句にするのはどうなんでしょうか」
団扇「小説家が小説を書くことを書いてはいけないだろうか。良い句ならよいのではないですか」
芳夫「反芻は繰り返し味わうこと、だからよいのではないですか」
帆波「寝そびれる、だろうか、寝付かれずだろうか」
欠席の作者静枝が送ってきたコメント「トイレに起きて、あの句はこうした方がなどと思うと寝そびれてしまいます」
急仕上げの絆に縒りを掛け直す  こいし
千代子「3・11の後ムードで絆絆と言ったが、もう一度縒りを掛け直す、ということですね」
しげる「最近できた絆を太くしようとしているのではないですか」
?利江「掛け直すがよくわかりません。緩くなったからということでしょうか」
帆波「急仕上げはやむを得なかった。見直す頃ということか」
三十六「出来立ての、としてはどうか」
作者のこいし「3・11以降の急仕上げが二年以上過ぎてバラバラになってきています。なお「の」はいろいろ考えた末入れました」
哀しくて君に楽しい嘘をつく  ゆめか
順風「サーカスのピエロみたいで面白い」
絵扇「そういう人がいるのかなあ」
みのり「本当のことを言うと悲しませるので、ということでしょうか。やさしいですね」
帆波「この句は楽しいが味噌ですね」
作者のゆめか「最初苦しいを使ったが、川柳は反対のことを言うとよいといろんな人が熱く語っているのでこうしました」(笑い)
交差点身過ぎ世過ぎの渦が巻く  倫也
睦悟朗「身過ぎ世過ぎの人ばかりではないでしょうが、ズバッと言い切ったのは良いと思いました」
唯夕「渋谷あたりの風景でしょう」
ゆめか「身過ぎ世過ぎ、渦が巻くが良いと思いました」
作者の倫也「仕事をしていた時にこの語句をよく使う人がいました。必ずしも良い意味だけではありませんが。交差点と組み合わせてみました」
しげる「倫也さんの句でしたか。高尚な句ですねえ」
1・4、四、五票の3句
たましいの抜けた名刺が孤立する  桃葉
以呂波「たましいの抜けたとは使われなくなった だ思いました」
しげる「華やかだった名刺がリタイヤなどで」
正美「肩書が亡くなったのか、でも魂が抜けたは少し自虐的ですね」
倫也「孤立する、寂しそうに残っている」
?こいし「句は面白いと思いますが、「孤立する」はまだ生きている、「抜けた」は死んでしまった、ではないですか」
作者の桃葉「肩書をたましいにしました」
あなたから自由になってはしゃぐ靴  みのり
芳夫「靴の気持ちになって作った句。靴から見れば僕なんかに履かれて嫌だろうと」
游子「解放された靴も はーと言っているのではないですか」
しげる「夫から解放された、と思いました」
倫也

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