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カエルっ子 台風が続き、蒸し暑い9月4日、奈良市三条通の蕎麦処[かえる庵]に集まったのは13名。
(田中薫・中堀優・柴橋菜摘・佐藤かえる・林ともこ・木村宥子・山中あきひこ・小島盛隆・上鳥羽香依古・森吉留里惠・山崎夫美子・池田みほ子・板垣孝志)

★第一部(句評会)
父上様母上様とある日記 八月忌から特攻退院の遺書・オリンピックから円谷幸吉か?
東電のまじないだった凍土壁 まじないの題で没になった句
泣きもせず就活中の蝉の殻 蝉の殻は泣かないとの意見が出たが、作句者は空っぽになっても何かにしがみつく蝉の殻に、職を求める人間の姿を重ねたかった
全員の提出句(没も前衛的テスト作品も含め)の検証。

アンケート

来年の宿題アンケート

★ 第2部句会《宿題・ささやく》
林ともこ 選
ロボットが耳打ちソコハボクノセキ 留里惠
名月に虫がささやく愛でている   薫
耳朶は紆余曲折の出入り口     香依古
捨て台詞喉の具合で届かない    香依古
キシキシと囁きに来る夜の骨    菜摘
〇咲く日取り地下でささやく彼岸花  孝志
〇ささやきに答えてくれた茜雲    盛隆
〇酷暑にも秋のささやきひなた水   宥子
◎アメリカの囁き日本マワレ右   あきひこ

板垣孝志 選
そんなことこんなところでささやきな あきひこ
余命知る医者のささやく治験薬    みほ子
アメリカの囁き日本マワレ右     あきひこ
ロボットが耳打ちソコハボクノセキ  留里惠
耳元でそっと言うこと二つ文字    優
〇悪意なきささやきだったはず その後 夫美子
〇キシキシと囁きに来る夜の骨     菜摘
〇だとしてもあのささやきは信じたい  ともこ
◎耳朶は紆余曲折の出入り口      香依古

互選最多得点句 余命知る医者のささやく治験薬 みほ子

★第三部(印象吟)カーテン留め
このド派手な造花を付けたクリップは挟むべき場所が円形になっていて、使い方が判らない。
ブローチでもなし、ネクタイピンでもない。
物干し竿の境界線?、イノシシの鼻飾り、畳んだ傘を挟ませる。試しに髯を挟んでもらったら 絡まって取れなくなる。
公民館で靴を脱いだ時の目印etc ・・・。
答えの出ないうちに一句出してもらって互選

三次会最後に残るボクの靴   みほ子 ⑥と留夫優薫盛
お喋りが過ぎる妻へのプレゼント ともこ ⑤夫優香菜盛
爆買いの客の余韻ののこる秋  宥子 ③とみ留
偽物が咲く比例区の花畑    孝志 ③菜宥あ   ②点句以下略。

番外(懇親会)
山下怜依子さんは欠席ながら、吉野川の鮎はちゃんと届いて居りました!
大皿の焼き鮎をつつき、盛隆さんのジャンボコロッケ(ハム・チーズ・刻みゆで卵)
みほ子さんの茹で鶏サラダ(塩麹に一晩つけ込んだ鶏が主役)さっぱり味・夫美子さんの煮物は懐かしい味などなど・・・
今回は偶然男性と女性が別々に固まったもので、女性陣は真剣な川柳談義、それに引き換え男どもは相も変わらずアホな話で盛り上がって居りました煮込みimg201
今月もごちそうさま~

鮎ジャンボコロッケ



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9月奈良句会報告(117回目)”にコメントをどうぞ

  1. 大田かつら on 2016年9月7日 at 9:06 AM :

    おはようございます❗泣きもせず就活中の蝉の殻、、、、理屈ではなくこの句に心を揺さぶられた。そしてなぜか涙が出た、、。その作者に伝えたい、、貴方の感性を評価するものです❗どうか枠にはまらず羽ばたいて欲しい❗こんなことを言ったら袋叩きに合うかもしれない❗私、、変わった人、エキセントリックな人だと言われてしまったりするけど、、それを踏まえた上で受け止めてほしいですね❗ 

    • 板垣孝志 on 2016年9月7日 at 9:50 AM :

       かつらさん おはようございます
      多分作者も御覧になって居られると思います
       互選では0点でしたが、沖縄から賛辞の声が届けば
      良い励みになると思います

  2. 杉山太郎 on 2016年9月7日 at 12:37 PM :

    こんにちは。
    宿題のアンケートから、課題にしたいのはビミョーなラインなのか、と感じました。
    7月、8月、9月と鮎の味わいも変化していくのでしょうか。

    • 板垣孝志 on 2016年9月7日 at 6:57 PM :

       太郎さんこんばんは
      奈良句会の宿題は会員のアンケートに基づいて決めます
      「何でこんな題で作らなアカンの?」という抗議をなくす為の
      苦肉の策^^;でもあります 勿論記名投票
       得票数の多い方から12題を決めて行きます
      さて天然の鮎ですが7月は香りが一番! 鮎も若くて元気が良いです
      8月になると腹に赤みのある線が走り、脂も乗って味がしまってきます
      頭から丸齧り出来るのはこの辺りまででしょうか・・・。
      9月成熟しきった鮎は大型になりますがこの時期は飴炊きが似合います
       香魚と呼ばれるだけに鮎の香りはなんともいえない風情が有ります
      印象吟の互選が始まる頃、厨房から鮎を焼く香りが漂ってきます (^_^)v
      「吉野川の鮎は全部釣り上げる」山下名人夫妻が鮎を口にしないのは
      矜持でしょうか・・・    どこかに武士道みたいなものを感じますね

  3. 太郎 on 2016年9月7日 at 10:36 PM :

    なるほど。苦肉の策どころか、課題決定まで主体的に関われるのが良いですね。
    納得いかない課題に遭遇すると、取り組み意欲までそがれることがありますから。
    今後の課題取り組み場面の参考になりますね。
    鮎の話を板垣さんに伺うと、一段と美味しく感じられます。
    ありがとうございました。

  4. 岡本 恵 on 2016年9月10日 at 7:31 AM :

    こんにちは。
    冒頭の写真は、かえる庵さんのコレクションですか?拡大して鑑賞していました。オタマジャクシもいるね?何かにこだわるって楽しいですね。家にも小さなアマガエル大きなカエルが住んでいます。雨が降るとうれしそう。カンカン照りには葉っぱの裏で辛そうです。餌も自分で探す訳で、小さいのにがんばるなぁといつも応援しているのです。
    いろいろな作品があって、それぞれに作者さんの思いが詰まっている。それを集まって率直な意見を言い合える学び合いは素晴しい時間ですね。うらやましいくらいです。オマケに此処には美味しい締めくくりもついているのですから。
    塩麹を上手く使いきれなくていたのですが、鶏肉を漬け込むアイディアは参考になりました。早速やってみましょう。
    今月も心地良い刺激をありがとうございます。みなさまも夏のお疲れが出ませんように。

    • 板垣孝志 on 2016年9月10日 at 9:45 AM :

      めぐみさん おはようございます
      今朝の奈良はひんやりとしています 半そででは肌寒い感じです
       秋ですね 毎週川柳大会がどこかで開催される時期になりました
      私はほとんど行きませんが、全部行きたがる方は大変でしょうね ^^;
      「カエル庵」3000匹のかえるさんたち、皆表情が違って楽しいですよ
       川柳も新しいもののでチャレンジも出来ますが、料理もどしどし新作に
      挑戦してこられます (^_^)v
       コロッケの中に4ミリ角のゆで卵の白身、昔アイスクリームに(宝石箱)が
      有りましたね、チーズ味のコロッケの中にふと違う舌触り・・・いいですよ
       いつか都合が付いて奈良句会に遊びに来られることが有るといいですね
      うっかり風邪にお気をつけてください (^_^)/~

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