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お彼岸も過ぎ、仙台はようやく涼しくなって来ました。

さて、8月の句会は、「ノタノタと物見遊山の台風来」で中止したため、今回はふた月ぶりの句会となりました。

この月末には総裁選の結果も出揃い、次いで総選挙となる公算が強いようです。まだまだ慌ただしい世相が続きそうです。

ここ仙台では、恒例の秋の大イベント「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」が、今年も9月7・8日に620余団体の参加を得て、市内全域で盛大に開催されました。

秋の晴天(炎天でしたが・・・)に恵まれ、この2日間は、仙台へニューオリンズが越して来たようなジャズの街となりました。

当句会の木立時雨さんもロックバンド「「Battle Royals」のアコーディオン奏者として参加され、酷暑にもめげず奮戦。聴いていた観客も大いに盛り上がっておりました。

仙台にニューオリンズの秋の風 文庫

 

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第168回川柳マガジンクラブ仙台句会

 

開 催 日   令和6年9月21日(土)

開催場所   仙台市荒町市民センター

参 加 者

田口美奈さん、竹井みどりさん、

三浦みちえさん、橋爪志津代さん、

荒井まさきさん、木立時雨さん、

佐藤岩嬉さん、島文庫、の計8名

 

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第1部 「 句 評 会 」

 

〇 悩ませることが得意なメニュー表 時雨

■句評/誰にでもありそうな体験を詠んだ共感の句ですね。ファミレスとかチェーン店の大きくて分厚いメニュー表には、おっしゃる通り閉口します。それが得意と擬人法で表現したところが面白いね。

□句意/最近のお店のメニューの多さには閉口します。せいぜい五択くらいにしてくれれば迷わずに済むのにといつも思っています。

 

〇 百メートル誤差の範囲の金と銀 まさき

■句評/100メートルの誤差って、どんな競技かな?距離ではなく100m走の秒数でしょう。金メダル一つで一生が決まるという国さえあるから、些細な誤差にだって、目くじらが立つ、不思議ではないよ。

□句意/パリオリンピックでの話ですが、1位と2位が9秒79で同タイムだったそうです。厳密に測れば、その差が1000分の5秒差だったそうでから、走った人の思いもさることながら、それを測った機械も凄いと思いませんか。

 

〇 台風にも地震にも会い蝉は逝く 志津代

■句評/頻繁に地震が起こり、つぎつぎ台風が襲来する。これでは息つく暇もないですね。日本全体と言うより、能登地方の事かも知れない。「会い」は遭遇だから「遭う」では?下五がスッキリしていて切れがいい。

□句意/被災者の切ない思いを蝉の短い生命に例えてみました。南海トラフとか、これから心配ですよね。確かに「遭い」でした。

 

〇 敬老パスに余命を全部チャージする みちえ

■句評/敬老乗車証の負担割合が上がるので窓口が混雑しているようですね。この時とばかり、満タンにする人が多いから大変です。余命も全部、と言うのが恐いですね。面白い句です。上五の「に」を外しても良いのでは・・・・。

□句意/いつまで、元気に出歩けるか。判らないのに全額チャージして大丈夫かな?などと思いました。この句は、ある句会の没句でしたが、この種の暗い句は皆さんに受けないのかな?(いやいや、面白い句ですよ。選者が問題かもね)

 

〇 三味線草食べて詐欺師の仲間入り 岩嬉

■句評/三味線草って?春の七草の一つでナズナ、俗にいうペンペン草のことですよ。なるほど、それでペンペンかあ。で、何で詐欺師?(暫く、食セル雑草について歓談が続く)

□句意/人を騙すことを「三味線を弾く」といいますよね。最近、私はこの類の句が好きなんです。なぞなぞみたいな句を投句しては、「どうだ分るか?」とほくそ笑んでいます。悪趣味でしょうか(笑)

 

〇 船頭がこの人で降りてくれない みどり

■句評/時事吟ですね。政治家の老害も言われて久しい。選挙権と同じように被選挙権も下げればいいんだよ。政治家より選挙民に問題があるね。ここの船頭さんとは、誰を指しているのだろう。

□句意/斎藤知事の事だったのですが、ちょっと表現を誤った気もします。うまく言い切れていなかったですね。(語順を変えて「船頭が降りてくれないあの人で」でもいいのか?)

 

〇 兵の銃後に児あり虎が雨 文庫

■句評/「曽我兄弟の仇討ち」なんて、今や死語に等しいよね。ましてや「虎御前」なんて、歌舞伎好きの人でもなければ分からないよ。リズムが良くても意味不明では句としてムリがあるのでは?「虎が雨」より「涙雨」の方が分かり易いのでは?

□句意/「虎が雨」は夏の季語の一つ。新暦7月末頃に降る強い雨のことみたいです。討ち死にした夫を嘆き妻の虎御前がさめざめと泣いたとする故事から生まれた季語みたいです。古川柳の世界では歴史上の出来事を題材にした句が多かったようですね。例に漏れず、ある句会でも没句でした。

 

〇 曖昧な境界線が好きみたい 美奈

■句評/井上信子の「国境を知らぬ草の実こぼれ合い」の句を思い出しました。境界の概念からすれば、それは保守的なものだよね。そんなに深読みせず、素直に読んだ方がいいのかも?物理的境界ではなく、心象としての境界線なのでは?曖昧さを許容することで、平和が保たれるということもあるからね。

□句意/私のパーソナリティのことです。人間関係の距離感で悩むことが多かったのです。私はグレーゾーンでいたかったのに・・・。そんな気持ちを表現しました。

 

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今月の学び

句を回してみよう

下五を上五・中七に変えてみて

リズムを整えたり、

句を明快にしたりする

 

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敷石に潤々滲みるジャズ時雨 文庫

 

第2部 「 句  会 」

 

今月の宿題・選者および入選句は次のとおり。

■宿題『 洒落句 』 島 文庫選

○佳作

白寿を祝う百歳すぎも息災に みどり

看護師のクスリ笑顔が特効薬 時雨

「やめろ」の拍手とりちがえたか熱入る 志津代

水中花みつめる二人ヒヤシンス みちえ

ユカタの夕方 ホタルのホテル みどり

コブクロはメンズじゃなくて女子なのよ 美奈

なげやりにならず槍投げ金メダル まさき

歌ってたテネシーワルツ現実に 志津代

連休は語る事なく肩がこる 美奈

今宵また裏金使うオモテナシ まさき

○秀句

月食は地球を軸に点対称 時雨

虫の音を聞きムシムシに耐える夏 みちえ

暮れるのにくれない色の西の空 まさき

〇特選

飯盒でわずか五勺のメシを炊く 岩嬉

軸吟 はらはらと落ちる秋葉の夢見かな

■宿題『自由吟』 荒井まさき選

○佳作

災害が次から次へ出番待つ みちえ

否定する程の自己もなしアイス食う みどり

子らのする思い出話初耳ばっか 志津代

ベランダで鳴く虫さそい月愛でる 志津代

名月も棟の薄に笑み浮かべ 岩嬉

道行けば無作法ばかり降りかかる 岩嬉

川柳は句点滅ぶも生き延びる 時雨

出汁も出ず口を開かぬ貝になる 美奈

バイデンと岸田が去ってユンぼっち 文庫

カスタマー社長とかよりえらい人 美奈

○秀句

すず虫も休み休みに鳴く暑さ みちえ

八月は辛くあるべし九条葱 時雨

蓮舫に訊く三番の心持ち 文庫

〇特選

やるのかいやらないのかい東電よ みどり

軸吟 空を飛ぶ夢を悪夢にした戦

 

今月の句会風景

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令和6年10月の定例句会

開催日時   令和6年10月19日(土) 13時から

開催場所   仙台市荒町市民センター

(地下鉄五橋駅から徒歩10分)

宿   題   「煮る」 「自由吟」 の各2句

参加費用   会員 1,000円  会員以外 1,200円

※なお、ご参加の方は、会日の1週間前まで、句評会用の雑詠1句をウエブ申込み時にご入力下さい。

 

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 令和6年11月定例句会

開催日時   令和6年11月16日(土) 13時から

開催場所   仙台市荒町市民センター

会  費   会員 1,000円  会員以外 1,200円

宿  題  「神無月」 「自由吟」 の各2句

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あなたも川柳の句会を体験してみませんか?

見学無料、未経験の方も大歓迎です!

ご自由に、会場へお越し下さい。

句会に参加される方は、下記ホームページから、

「仙台句会」の案内ページに入り、

必要事項を記入してお申し込み下さい。

https://shinyokan.jp/senryuclub/sendai/

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