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 新年あけましておめでとうございます。

遅ればせながら、今年も仙台句会報のご愛読をよろしくお願い申し上げます、

今年の冬は暖冬のようです。県内のスキー場も雪不足でご苦労されておられるとのことですが、老骨の身に穏やかな冬の日和は何よりと密かに感謝しているところです。

善男女あれもこれもと神頼み  文庫

今年も霊験あらたかな塩竃神社へ初詣に行ってまいりました。

相変わらず塩竃さまに初詣でされる方が多く、正月4日になっても大変な混雑ぶりでした。

参拝を終え、ふとお社の傍らを見ると「天然記念物・多羅葉」の立看板を見つけました。

何しろ、混雑した新年しか参拝しない不心得者の管理者ですから、これまで気がつかないのも当然ですが、正月早々、面白い種を見つけたと塩竃様に感謝している次第です。(「多羅葉」の記事は中ほどです。ご覧ください)

宮城県塩竃市「塩竃神社」の初詣で風景です

小正月恒例の大崎八幡神社の裸参り(差笹かまの老舗店の出陣式)

 


 

第125回 川柳マガジンクラブ仙台句会

 

開 催 日   令和2年1月18日(土)

開催場所   仙台市太白区中央市民センター

参 加 者   

阿部日向子さん、佐藤和子さん、橋爪志津代さん

笹 美弥子さん、矢口瑛香さん、竹内としおさん、

木立時雨さん、柳川ひょうごさん、木田比呂朗さん、

佐藤安子さん、佐藤岩嬉さん、島 文庫の12名

 

第1部 「 句 評 会 」

 

定例の句評会からの報告です。

 

〇 ほどほどに好かれ友よる酒席かな 瑛香

■句評/ほどほどに好かれるというのが面白い。切れの「かな」はありですか?川柳の基本は口語と聞きましたが?一句の中に口語と文語を混在させなければいいと思いますよ。この句で「かな」の詠嘆がどうしても必要かな?「酒の席」「うまい酒」で結べるね。(最近の酒席での経験です。)中七の「よる」は漢字の方がいいと思う。

 

〇 このごろはいつも出掛けている記憶 時雨

■句評/見付けがうまい、面白い句です!出掛けている記憶なんだから戻って来るんだよね。昔の記憶はあるが今の記憶がなくなるとも取れますね。穿ち、軽妙さ川柳らしい句です。(ご指摘の通り、時々、記憶が行ったり来たりする老父のことです)

 

〇 職人の技で宇宙を狭くする  文庫

■句評/下町ロケットですか?何で狭くなるのでしょう?「近くする」の方が分かり易いのでは?いや、職人の技術でもって宇宙を狭くすると言ういみでしょうから、このままでもいいよ。(実は「有望」という課題吟の没句なんです。「技で」ではなく「技が」ですよね。職人の技=日本の技術、伝承していかないと)

 

〇 幸先のよさそう運の初詣で  晴子

■句評/素直な句でいいと思います。「運の初詣で」とは幸運なという意味合いかな?とすれば「虹の」とか象徴的なもので代用する方法もありだよね。初詣での「で」はいるのかな?名詞であれば要らない筈ですよ。常用漢字表によれば「初詣」で「で」はいらない。表記上では「初詣で」とも書くと辞典にある。(晴子さんはお休みでした)

 

〇 てのひらに治まるほどの暮らしぶり 美弥子

■句評/慎ましく生きていますという、ほっと安心できる句ですね。「治まる」は「収まる」の誤りでは?(年金暮らしだから分相応に生きています)断捨離が進んでおられるのですね。(冥土に物はもっていけないもの)

 

〇 末吉に少し弾んだ初詣で  比呂朗

■句評/同じ初詣の句ですが、末吉は伸びしろがあるから、余計、縁起がいいそうですよ。(「で」の表記については悩んだのですが、どちらでも良いという前提で広辞苑の表記を採用しました)「末吉のす」に「少しのす」で韻を踏み、リズムもいいですね。

 

 

〇 核ミサイル戦の不安増すばかり  安子

■句評/上五は核弾頭搭載のミサイルなのか?核とミサイルなのか?どっちかな?通常は前者だよね。ミサイル戦とも読まれてしまう恐れもあるかな。(核とミサイルです。正月に起こった米・イランの小競合いが戦争に発展するのでは?と不安になりました)とすれば、核とミサイル、スペース、戦の不安とすべきでは?スペースには異論あり。読者がそこは読解すべきことですよ。「不安」より「恐怖」の方が実感なのでは?

 

〇 知らぬ間に通り過ぎてた亡母の歳 としお

■句評/この場合の「亡母」は「母」で良いと思います。一生懸命生きて、ふっと気がつけば・・・心に響く共感できる句ですね。(母が69才で亡くなったのですが、私自身の寿命もそれぐらいと覚悟していたのですが、ずっと忙しくしていて、気が付いたら70才を越えていた訳です。)年齢を云う場合、「歳」と書くのを気にする選者もいますから「年」か「齢」の方がいいかも知れません。

 

〇 ワァ―と来てワァ―と帰る孫子供 志津代

■句評/上六中六でリズムが悪いよね。「ワッと来てワァーッと帰る」だと五七でリズムが整うけれど、同じじゃないと駄目なのかな?(「ワァー」を3音だと思っていました)「ワァーッ」と語尾が詰まる音も1音、また、日本酒の「シュ」もい1音。句の推敲過程で声を出して読んでみて、違和感がないか確かめてみるのも方法の一つですよ。作者に読んでもらったら?ということで作者「ワァーッと来てワァーッ帰る・・・」やっぱり、小さな「ツ」が入ってました(笑)

 

〇 逝く先に頑張ったねと父母が待つ 和子

■句評/逝く先だから冥土のことだよね。でも、先で行き会えるのかな?(私は不肖の娘でしたが、早くに夫と死別したため、一人で子供らを育て上げました。冥土で会えたとしたら、せめて両親に誉めて欲しいなと思いまして)句は一読ではわからないものですね。上五を「極楽で」の方が句が和むのでは?

 

〇 一拭きを三回拭いて大掃除  日向子

■句評/丁寧に丁寧にと云うことかな?暮れのお大掃除のことですよね。数字を使うこと効果的です。(そんな真面目な話ではないんです。もう三回も拭いたんだから、もういいよね。と、そんな意味合いなんです)なるほど、そうですか。やったつもり!なんですね。川柳は何度も熟読してみるべきですね。

 

〇 餅のカビなぜ生えるかと「チコちゃん」が  ひょうご

■句評/よく分からない句ですね。番組での話ですか?確かドラマの話で「早く食べないから?」と云う落ちがあったけど・・・。(こんなクイズみたいな川柳もありかなと思いまして)最近、川柳に「チコちゃん」ネタが多くなりましたね。そのまんま「食べぬから」では駄目なの。

 

〇 両眼を開けたダルマは燃やされる  岩嬉

■句評/大願成就したらお焚き上げするのが倣いですからね。最近、片目のダルマが売られてないと聞きましたが?過度な配慮ですよね?(そのことに加えて、大衆が真実に目を向けると体制が隠したり抑圧したりしてくる、との意味を込めています。先の戦前や現在の香港然りです)なるほどね。やはり、川柳は熟読すべきです。背後にある真意を見落とし、上辺だけを見ていてはいけませんね。

 

今月の学び!

〇鑑賞眼を磨こう!

 川柳の表面的な解釈の裏に秘められた穿ちを推理する

 のも川柳の醍醐味。鑑賞の際は、句を読み砕くべし!

〇音読してみよう!

 川柳のリズムを整えるため、

 推敲の際は句を声に出して読んでみる。

 


 

「多羅葉」とは?

 日本・中国の暖地に分布するモチノキ科の常緑樹。葉に硬いもので字が書け長く残るので経文を記したり、炙(あぶ)る

と出る環紋を占いに用いた為に社寺に多い。「葉書」の語源とされており、別称ハガキノキ。名前は古代インドで経文を書くのに用いた多羅樹が由来とされている。この付近が北限とされ、境内のものは貴重な老大木。晩春に淡黄色の花、秋に赤い実を付ける。(塩竃神社の境内に立つ案内板をそのまま転載しました)

かかる多羅葉の木はお社の手前左手にあって、高さ22m、樹齢500年の老大木でした。県の天然記念物にも指定されているようです。

  • 多羅葉の文を袂に忍ぶ恋 文庫

晩春の花、秋の赤実と記してありましたが、真冬の正月にもまだ赤い実が鮮やかでした。これも暖冬のせいでしょうか?

 

 

 

 

 


 

第2部 「 句  会 」

 

今月の宿題と選者、結果は次の通りです。

 

■宿題『一升瓶』    佐藤岩嬉 選

□佳作

  コーラ瓶だった妻いま一升瓶  時雨

  一升瓶立てて天国妻は旅  安子

  料理にも晩酌にもと一升瓶  美弥子

  一升瓶ケンカも出せば歌も出す  安子

  森伊蔵一升瓶がよく映える  比呂朗

  高いびき一升瓶を枕にし  としお

  一升瓶逆さに持って聖火まね  日向子

  一升瓶ちょっと混ぜとく安い酒  志津代

□秀句

  一升をあけて名花のひざ枕  文庫

  リサイクル地球を救う一升瓶  日向子

  お土産の一升瓶が醤油とは  比呂朗

□特選

  呑んべえは一升瓶に線を引き  としお

□軸吟   どぶろくもワラで栓した一升瓶

 

■宿題『自由吟』 矢口瑛香 選

□佳作 

  歌会始皇后さまの歌に泣く  安子

  きっぱりと覚悟の上と唐辛子  美弥子

  福は内メダルラッシュを連れて来い  安子

  バンザイバンザイ裁判員不在  文庫

  レバノンの空で煩悩除夜の鐘  ひょうご

  話題だけ多く集めたイーグルス  比呂朗

  ぼろ家でも孫子と集う年の暮れ  和子

  イルミネーションきっと何かを隠してる  美弥子

□秀句

  丑三へうずうずしてる雪おんな  岩嬉

  見栄張って持つ三越の福袋  としお

  雪のない冬をいぶかる福寿草  比呂朗

□特選

  産声も訛っていたかおじいちゃん  岩嬉

 

1月句会の風景です。(12名の参加でした!)

 


 

 

 令和2年2月句会の開催予定

開催日時  令和2年2月15日(土)午後1時から

開催場所  仙台市太白区中央市民センター 3階

宿  題  「天(字結び可)」・「自由吟」、各2句

会  費  会員1,000円、 非会員1,200円

※令和2年3月の句会は゛2月21日(土)゛で、

 宿題は「風の便り」と「自由吟」です。

 


 

   あなたも川柳句会を体験してみませんか?

   見学は無料。未経験の片でもОK!

   ご自由に直接、会場にお越しください。

 

  ※句会に参加される方は、下記のホームページから、

   「仙台句会」の案内ページにお入りいただき、

   必要事項を記入のうえ、

   ウェブまたはファックスてお申し込み下さい。

https://shinyokan.jp/senryuclub/sendai/

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