第61回 川柳マガジンクラブ十四字詩句会 会報
第61回川柳マガジンクラブ十四字詩会が平成30年11月28日に東京都北区王子「北とぴあ」にて開催されました。出席者はお世話役の五十嵐淳隆さん、井手ゆう子さん及び植竹団扇、大谷仁子、葛飾凡斎、佐藤美文、沢辺祥子、志田則保、布佐和子、松田颯秋、村田倫也各氏と星野睦悟朗の12名でした。
<<今月のトピックス>>
これまでやってきた①五分間吟、②例句による十四字詩勉強会がマンネリ気味になってきましたので新しい試みをやりたいというお世話役さんの提案のより、植竹団扇さんのご準備、ご指導で「袋回し」をやりました。
当日の句評会の自由吟及び宿題、袋回しの入選句は次の通りです。
Ⅰ、句評会「自由吟」
句の頭の数字は〇(1点)を2句、◎(2点)を1句ずつ互選した獲得得点です。前回までやっていた△(-1点)は止め、単に質問したい句などに印としてつけることにしました。
お灸をすえる虎へネズミが 凡斎
判らないという声が多かったですが、作者はゴーンさんのことを詠んだそうです。
1 安い時には野菜きちんと 睦悟朗
高い時にも野菜きちんと、の方がいいとの声がありました。
1 運転手から目が離せない 祥子
高齢運転手の事故が多い。免許更新時の高齢者認知テストなどが話題になりま
した。
1 万博誘致半ば買収 団扇
3 リズム音痴を嗤うスリラー 和子
(注)スリラーはマイケルジャクソンの1982年のシングル及びアルバム。25
周年記念盤も出た。
作者の弁は「袋回しマイケルジャクソンのスリラーとと「幽霊は楽付きで出る」
を掛けました」
4 妖雲厚く拉致を閉じこめ 淳隆
5 いつもながらですます日常 倫也
5 干し大根の縮み方真似 ゆう子
やけくそだろうか、いいえ細くなりたい切実な願いでしょう、などの声がありま
した。
5 子らの瞳に届けユニセフ 仁子
7 吐いた本心痛む心根 颯秋
7 本の厚さへ雨の日もよし 美文
◎1人、〇5人で選んだ人数ではトップでした。
9 天に昇ると公私混同 則保
「ゴーンさんは」とか「安倍さんも」と時事吟として共感の声が多かったです。
Ⅱ、宿題
宿題は「やっぱり」で句評会トップの志田則保さんの選でした。
〔佳作〕
1 本命が来てフアン納得 美文
2 整形の母娘そこそこ 凡斎
3 やっぱり決めた憎いCM 団扇
4 やっぱりさんがいばる世のなか 倫也
5 誰でも言える後でやっぱり 団扇
6 秋へ罪着せ食べる焼芋 和子
7 昇格させて減らす給料 淳隆
8 先逝きたいと妻も言い出す 睦悟朗
9 年玉目当て孫がのっそり 祥子
〔秀作〕
1 思い通りにいかぬ婚活 淳隆
2 好きなんでしょと図星つかれる 睦悟朗
3 金を出すまでやたら優しい 祥子
〔特選〕
診せてよかった別のセンセイ 淳隆
〔軸〕
師匠廃業夫婦崩壊 則保
Ⅲ、袋回し
今回は、植竹団扇さんのご指導で「袋回し」をやりました。
まず全員に封筒が配られて、名前と課題を書き、時計回りに渡しながら、来た封筒に課題で一句ずつ作って入れ、自分の封筒が戻ったら戦をして、軸吟とともに発表します。
終了後のみんなの感想では、疲れるけれど面白い、というものでしたので次回からもやることになりました。
▽「苦労」五十嵐淳隆出題及び選
秀作 母の苦労へ子等の気遣い 倫也
酒飲むことは苦労いとわず 睦悟朗
苦労したのとだますホステス ゆう子
特選 心配ばかり掛けたふるさと 祥子
軸吟 苦労したから苦労させない 淳隆
▽「白」井手ゆう子出題及び選
秀作 潔白示す手立て講ずる 仁子
これさえあれば白いおまんま 団扇
我慢出来ずに越える白線 則保
特選 白髪染めにも紫が有り 淳隆
軸吟 裏白の紙捨てぬけちんぼ ゆう子
▽「なのに」葛飾凡斎出題及び選
秀作 起きたくない日さわぐ目覚まし 仁子
政に関心なのに無党派 睦悟朗
美人すぎたら友が離れる ゆう子
特選 凡人なのに手を挙げたがる 和子
軸吟 コンビニなのに告げる手作り 凡斎
▽「あんこ」植竹団扇出題及び選
秀作 どら焼き食べて一献を酌む 淳隆
塩饅頭が上げる血圧 睦悟朗
あんこ可愛いや探す嫁さん 颯秋
特選 粒かこしかでもめて別れる ゆう子
軸吟 あんこばかりでソップ目立たぬ 団扇
▽「気づかい」村田倫也出題及び選
秀作 妻に気づかう終活の文字 凡斎
奈落の底に落ちて気づかい 颯秋
大家族でも妻に気遣い 美文
特選 気づかいするが金は使わぬ 団扇
軸吟 後で気がつくばかな気づかい 倫也
▽「元気」大谷仁子出題及び選
秀作 死ぬその日まで元気念願 睦悟朗
ラジオ体操今日も元気だ 美文
空元気かも今日は全没 凡斎
特選 今日も元気だ出るものが出る 団扇
軸吟 元気溌剌今日も明るく 仁子
▽「腹」星野睦悟朗出題及び選
秀作 背にかえられぬヘソの置き場所 団扇
ドンのわがまま腹にすえかね 凡斎
空想だけじゃ腹は満たせず 美文
特選 腹くくっても首はくくれぬ 淳隆
軸吟 私腹を肥やすときも豪腕 睦悟朗
▽「吹く」志田則保出題及び選
秀作 三日坊主の風はくるくる 颯秋
誰を探しに吹きすさぶ風 祥子
かすかな風へ揺れるコスモス 美文
特選 法螺を吹くにも肺の活量 団扇
軸吟 トランペットが郷に通じる 則保
▽「星」松田颯秋出題及び選
秀作 星を見上げて願う卒婚 睦悟朗
星空眺め思うふる里 美文
流れ星から貰う消え方 祥子
特選 今日も瞼にモンゴルの星 倫也
軸 星の彼方に探す答弁 颯秋
▽「家族」佐藤美文出題及び選
秀作 家族の知らぬ預金通帳 凡斎
一人世帯ですべてルンルン ゆう子
親子輪になる盆と正月 和子
特選 猫も加えて家族団欒 祥子
軸吟 家族そろって囲む夕飯 美文
▽「温泉」沢辺祥子出題及び選
秀作 猿と一緒の山の濁り湯 和子
露天風呂では雪女溶け ゆう子
家族忘れて浸かる温泉 美文
特選 雪ともみじが舞う露天風呂 凡斎
軸吟 露天風呂からオハコ朗朗 祥子
▽「はぐれ雲」布佐和子出題及び選
秀作 どこへ行ったらいいの私は ゆう子
明日の陽気を聞くはぐれ雲 凡斎
どこへ行くのか雲一つ浮く 美文
特選 はぐれた雲に迷子札なし 団扇
軸吟 過去のいじめの孤独楽しむ 和子
今後の予定は次の通りです。
第六十二回 平成三十一年一月二十三日
北トピア 807号室
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