遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。本年も川柳マガジンクラブ仙台句会報をご愛読下さいますようお願い申し上げます。仙台の今年の冬は穏やかで晴れの日が多いように思われます。やはり、今年は暖冬なのでしょうか。松の内は比較的穏やかな天気が続いて初詣や初売りのお客様も多かったようです。
宮城県内の初詣と言いますと、塩竃市にある塩竃神社と岩沼市にある竹駒神社が参拝者の多いことで有名な神社です。管理者も毎年、塩竃神社に初詣するのですが、参拝のためのアプローチとして、難関の長くて急な石段があります。本来は、ひーひー言いながらそこから登るべきなのでしょうが、近年、足腰が衰え「女坂」なる緩いスロープ階段を登って参拝しています。正月3日でも、沢山の人出でした。善男善女ですら悩みは尽きないのに、凡夫の私など何をか言わんや。懸命に参拝してまいりました。
塩竃神社はかの独眼竜政宗が建立した神社としても有名ですが、松尾芭蕉が奥の細道で歩いたルートでもあります。それについて、中段に少しだけ書きましたので、これもご覧頂ければ幸いです。

塩竃神社に登る女坂

塩竃神社の初詣風景

御神籤の御利益が実りますように
第113回 川柳マガジンクラブ仙台句会
開 催 日 平成31年1月19日(土)
開催場所 仙台市太白区中央市民センター
参 加 者
西村晴子さん、矢口瑛香さん、
大久保もとじさん(初参加)、
木立時雨さん、木田比呂朗さん、
佐藤安子さん、佐藤岩嬉さん、島文庫(管理人)の8名

第1部 「 句 評 会 」
定例の句評会からの報告です。
〇内裏雛人の余生と壇を下り
■句評/陛下の御退位のことですね。内裏雛とは、男雛女雛の一対をさすそうですから、両陛下と云うことですか?作者の想いはよくわかります。だだ、両陛下に「人の余生」では不敬になりませんかね?例えば中七を「徒(ただ)の余生と」とか「余生静かに」とかではどうかな。いずれ、内裏雛の比喩表現は秀逸ですね。
■作者「ひょうご」/(ひょうごさんは本日欠席ですが、ご本人から、陛下の御退位について詠んだと聞いています)
〇普段着のままで晦日とお正月
■句評/年齢を重ねると段々ルーズになってきて正月も普段とさして変わらない生活ですよ。ということですかね?おせち料理も簡単になってきていますしね。
■作者「安子」/ご指摘の通りです。古き良き日本の習慣(文化)を大切に伝承していかなければという、自戒と反省を込めて詠みました。
〇年金の帰路を揺さぶる余命表
■句評/余命表と云うのは何かな?保険で平均寿命を算出するものだと思いますよ。「約款を読めば保険に入らない」保険はそもそも信用ならん。年金制度の将来は確かに不安定そのものですよね。「帰路を揺さぶる余命表??」平均寿命が伸びて帰り道が揺れる(不安定だ)と云うことでしょうか?
■作者「比呂朗」/「揺れる」の題で没句になったものです。確かに「余命表」が解り難くしていますね。帰路は、制度全体を捉えての折返しと言いたかったのですが、受給が不安定と云うことです。(余命表→平均寿命→高寿命では?)
〇昼食は王手のようにワンコイン
■句評/昔のサラセンに夫のワンコインランチの悲哀を詠んだものがありましたね。王手!は将棋ですよね?どういう意味でしょうね?奥さんから、「今日の昼食代!」とテーブルにパチッと500円玉を置かれるとか(笑)
■作者「時雨」/皆さん驚きでしょうけど、仙台と違って、私の暮らす地域は500円未満のランチが多いのです。ですから、500円と云われると、「エイ!もってけー!」てな具合で、将棋の王手のようにパチッ!とレジに叩きつけてしまうんです(笑)
〇プチ家出カード忘れて後戻り
■句評/キャッシュレス時代も此処に極まれり、ですね。奥さんでしょうか?もちろん、カードはご亭主払いなのでしょうね。今はスマホ一台でОKの時代ですから。消費税増税の救済処置もカード決済から割り引く方式みたいですよね。
■作者「岩嬉」/ポイント還元とか、面白いことを考えるものです。「お財布も預金口座もキャッシュレス」お金のある人は便利で良いでしょうが。最近、コンビニでも現金を出すと嫌な顔をされたりする。(現金の照合に大変な労力が要るそうですから、無理もないことかも知れませんよ)
〇再建の礼は弾むと言ったのに
■句評/再建?震災復興のことかな?礼を弾む?いよいよ分かりませんね。もう少し具体的な情報が欲しいですね。
■作者「文庫」/実は、ゴーンさんの心情を詠んだつもりなのですが、舌足らずでした。再建は日産の再建です。日産が潰れれば、経済的なダメージは日産にとどまらず、日本経済にも大きな影響を与えたと思うのです。それを考えたら5、60億円程度の金は大した額じゃないと思うんですがね。「再建の暁には何らかの礼を」の下話は本当になかったのかな?(なるほどね。日産ですか。とすれば、中七の「礼は弾むと→」を「報酬弾むと」ではどうかな)
〇握ってるこの手のひらに君の汗
■句評/女性が男性の手を握ったら彼の手が汗ばんでいた。明るい色気を感じます。若い男女の初々しい恋愛関係が見えるようですね。経験談でしょうか?いやいや、現在進行形かも知れませんよ。「手のひら」は「掌」のほうがスッキリしたのでは?
■作者「瑛香」/おっしゃるとおり、若い男女の光景を想像で(意味深な笑い)詠みました。ご指摘の通り、「手のひら」の部分は悩んだのですが軽い感じにしたいと思って「掌」を避けたのです。漢字の方が良かったですかね。(賛否半々、お好み次第かな?)
〇認知症竹馬の友といい老後
■句評/竹馬の友って男性だけなの?辞書でも男性と特定していますね。竹馬の友同士でいい老後を送る、としても、上五の認知症の意味が分からない???
■作者「もとじ」/私の近所にグループホームがあります。町内会と施設の交流イベントで時々お邪魔する機会があるのですが、近い記憶は忘れるのですが、昔のことはよく覚えていて、竹馬の友とは話が弾むみたいなのです。歌もそうですし、昔取った杵柄、囲碁や麻雀も入居者同士でやっているのです。でも、程度は別として皆さん認知症なんだそうですよ。
〇かろやかに足先伸ばし若返り
■句評/そのまま素直に読めばいいのかな?運動は必要だそうですから、軽めのストレッチや散歩など毎日やることが大事みたいですね。健康維持どころか、若返ってしまうとは凄い。
■作者「晴子」/若返りはちょっと言い過ぎました。先日、軽めにストレッチしたつもりでしたが、後から節々が痛くなって往生しました。若返るどころの話ではなかったのです(笑)だから、実際は「かろやかに」ではなく「ぎゅうぎゅうと」なんですよ。(そちらの方が、断然!面白いですよ)
今月の学び!
〇時事吟は、時事の判断ができる表現を!
〇他人の句を内輪の゛教材゛に利用する場合は?
出典と作者を明記することで利用ОK!
但し、商業目的等不特定多数への公表はNG!
(その場合は、作者の承認が必要です。)
矢口瑛香さんの書と画(行く春や鳥なき魚の目は涙)奥の細道へ出立時の句

かの松尾芭蕉の「奥の細道」にも塩竃神社に芭蕉らが参拝したと記されています。朝、仙台を出で塩釜の旅籠に一泊。翌日、塩竃神社に参拝してから、松島に船で向かったようなのですが、塩竃と松島の地で、芭蕉は俳句を一句も詠んでいません。一説では、芭蕉が松島の美しさに感銘して「松島やああ松島や松島や」と言って絶句したとか。そんな観光案内もあながち嘘ではないのかも知れません。(確かに、松島湾内の島々は美しいですから)芭蕉の随行者、曾良だけが一句だけ読んでいますのでご紹介します。
松島や鶴に身をかれ時鳥(ほととぎす) 曾良
(聞いていた通り松島は美しい所だ。その美しさは、ほととぎすの鳴き声のようだが、姿は鶴のようである)と言う意味らしい。
第2部 「 句 会 」
今月の宿題と選者、結果は次の通りです。
◎宿題『わくわく』 矢口瑛香 選
煩悩を焚いてわくわく生きている 文庫
わくわくの人はいるけどお姫様 もとじ
ハミングに朝から揺れるイヤリング 比呂朗
わくわくも始まるまでが賞味です もとじ
・秀句
もしかして中身は愛か生玉子 時雨
デュエットが弾み二次会心地好い 比呂朗
切符ながめ今か今かと待つオペラ 安子
・特選
茶柱が立って真っ赤な勝負服 文庫
◎宿題『約束』 佐藤岩嬉 選
下帯と口約束の緩いひも 文庫
約束のとおり愛して分割で 時雨
隣国がルール違反でしたり顔 比呂朗
約束を破って妹は先に逝き 瑛香
・秀句
取説のような婚前契約書 文庫
晩成を母に誓ってもう八十路 比呂朗
身の中に約束破る敵が居る もとじ
・特選
見逃したサインで負けた青い春 もとじ

1月の句会風景です
2月句会の開催予定
開催日時 平成31年2月16日(土) 午後 1 時から
開催場所 仙台市太白区中央市民センター 3階
宿 題 「めぐむ」 2句、 「わんさか」 2句
会 費 会員1,000円、 非会員1,200円
※3月度の句会は「3月16日(土)」で、宿題は「人参」と「ややこしい」です。
あなたも川柳句会を体験してみませんか?
お試しの参加費は、無料です。
ご参加をお待ちしております。
※句会に参加ご希望の方は、下記のホームページから、
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