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   川柳マガジンクラブ東京句会 第138回例会

 第138回川柳マガジンクラブ東京句会が5月13日に東京都文京区の「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん及び大谷仁子、小野六平太、菊池順風、佐道正、高塚三郎、高田以呂波、唯夕、辻直子、丸山松枝、丸山芳夫の各氏と星野睦悟朗の13名、欠席投句は加藤品子、長谷川渓節の2名でした。

当日の句評会の様子及び題、選者、入選句などは次の通りです。

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

犇めいて蠢いていて姦しい      帆波

正「よくこういう字を集めた」

団扇「リズムもいい」

他にどんな字があるか話題になりました。・・・轟、森、品、晶、磊(らい)

作者「理義という。理屈で文字を作っている」「世論ってこんなもんだねっと言いたかった」

  三十年お詫び行脚の両陛下      六平太

帆波「アジアを含めて各地に行かれている。災害地へも多かった」」

作者「勤王党ではないが」

  遊ぶ金欲しさの動機在り来り     団扇

?唯夕「よくわからない。ありきたりか、あり、きたりか」

正「ありきたりなのかなあ」

帆波「犯罪の報道は逮捕の時にされるのでこんなことが多い」

作者「報道の仕方がありきたり」

帆波「アメリカで車いすで逃げた人がいた」

正「パラリンピックに出たらいい」

1 生きるってリスク負うことかも知れぬ 順風

松枝「年を取ると悪いことが出てくるので。病気のリスクなど」

帆波「百歳以上の人が6万人いる」

作者「50CCに乗って新宿で走っていてちょっと下がったら車に当たって、バンパーに傷がついたと5万円払わされた」

正「損害保険会社はリスクリスクという」

1 誰にでも優し扁平足だから      松枝

?直子「意味が分からない」

順風「扁平足を理由にしているところが面白い」

正「ぴったりつくから―――公平に誰にでも優しい、ということか。診断書にも偏平足と書く」

作者「自分がそうだから」

2 力作ってそれだけですか       品子

・・・作者がお休みだったので、どこかの転記ミスかもしれないし、よくわからないままこれで川柳かしらなどとガヤガヤしました。

2 法被着のねじり鉢巻き手はスマホ   三郎

選んだ仁子、芳夫「時代を表している」

?六平太「スマホ持ってちゃいけないのか? 神輿担いで自撮りしていたのか」

直子「担いではいないのでは。親よりスマホが大切?」

作者「赤羽で四月にバカ祭りがあり集まってきます」

団扇「困ったらバカとスマホを使っちゃえ」

2 無理を言うわたしに仏素っ気ない   直子

正「宗教的な句なのか」

睦悟朗「お賽銭をあげて拝んだ程度ではこんなもの」

帆波「亡くなった人の「仏」では」

作者「本当の仏です。家族全員、友達全員とか」

2 崩れそう温度差大の昨日今日     仁子

松枝、以呂波が今年は全くそうだ。

帆波、団扇「崩れそうが面白い表現」

作者「体調を崩してしまいそう」

3 工面して工面して老々介護      唯夕

・・・・川柳マガジン誌の柳壇で二人の選者に抜かれ、そのうち一人は人に選んでくれた句です。

三郎「いずれそうなると思う」

順風「結構大変だと思うが工面してを重ねてよくできている」

直子「工面して工面してが良い。暗い感じがないのが良い」

帆波「これを読んで若い人は結婚しないだろうと思った」

団扇「工面の使い方が良い」

作者「川柳マガジンに選者の評があります」

・・・・選者天根無草さんの評は「この川柳も社会に向いている。五音、五音、七音で、いささか句跨ぎ感があり流れはよくない。「人」の句にした理由である」

3 魂に懸けて使わぬ常套語       芳夫

正「魂に懸けてが常套語」

直子「なんとなくへそ曲がりなところがいい」

唯夕「魂に懸けてが常套語か」

帆波「安直な表現はしないと言いながら…」

作者「このような解釈にはびっくりした。川柳を見ていて――俺はこんなことはしないぞと言ったのに、魂に懸けてが常套語とは」(笑)

3 頭髪戦だんだん白が黒包囲      渓節

選んだ三郎、正、芳夫らが面白いというが。

直子「囲碁をやってないとわからない」

作者「私の髪の毛の状態」

4 暇人増長打行列其処彼処       以呂波

選んだ六平太、三郎、睦悟朗、直子らが「なんの行列かわからないがうまく詠んだ」

団扇「行列長蛇の方が良い」

帆波「アルバイトの行列が人を呼んだのもあった。わざと並ばせるのもある」

5 念入りに薬数える旅支度       睦悟朗

選んだ唯夕、順風、松枝、仁子、以呂波が「わかる」

団扇「薬を分けてくれるサービスがある」

帆波「わける道具がある」

作者「本当の私はそんなに薬は飲まない。旅の楽しみは各地の百薬の長を呑むこと」

5 百薬の長に健保は使えない      正

選んだ睦悟朗、仁子、六平太、唯夕「なるほど」

以呂波「健保が使えたらと思うが飲みすぎるかな。飲み過ぎて健保を使うことになる」

団扇「昼飲みを止めるとエンゲル係数が下がる」

帆波「消毒で(焼酎などを)塗るのは・・・」

作者「特に言うことありません」

 Ⅱ、宿題

宿題は蹴る」で辻直子さんの選でした。

選者「難しい漢字が多かったです」

「佳句」

蹴手繰りも四十八手かあっけない     順風

義理でする見合い端から蹴るつもり    団扇

足捌きさすが轆轤の匠技         以呂波

趣味に生きるぞと再就職を蹴る      睦悟朗

午年の酔うと蹴るのは生まれつき     唯夕

どう老いを蹴るのか口をとんがらせ    三郎

一部上場誘い断わり町工場        順風

飛び上がり蹴りあう雄の命がけ      仁子

テーブルの下で失言諫められ       正

グルメ旅帰って妻ははかり蹴る      睦悟朗

「秀作」

和平案蹴られ長期化夫婦戦        渓節

神様の蹴鞠が逸れて流れ星        芳夫

護身術必殺技はタマヲケル        六平太

「特選」

妻は僕ボクは地面を蹴るのです      帆波

「軸」

あの人を蹴とばしたのは惜しかった    直子

Ⅲ 五分間吟

宿題の特選だった松橋帆波さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「チョコレート」でした。

「佳句」

真夏にはとろけてしまう恋とチョコ    正

言い訳は体に良いと食べるチョコ     以呂波

義理チョコと思うがちょっと期待する   睦悟朗

チョコとかし孫は本命作ってる      六平太

チョコ貰い顔あからめるおばあちゃん   直子

土産には半分うれし夏のチョコ      以呂波

山登りザックの底にチョコレート     順風

運転に余裕持たせるチョコひとつ     順風

好奇心へんてこりんなチョコが好き    直子

ほろ苦いチョコをほおばり酒進む     松枝

年一度姉妻娘チョコが来る        唯夕

上原ゆかりは如何にマーブルチョコレート 芳夫

「秀句」

皮剥かれバナナどぶんとチョコの海    団扇

食欲は起きないチョコのアスファルト   唯夕

板チョコのようにきっちり造成地     芳夫

「特選」

ビターチョコ天地茂のような味      正

「軸」

カカオ穫る瞳は知らぬチョコレート    帆波

 Ⅳ、難解句鑑賞

青田川柳さんが5月4日にお亡くなりになりました。

植竹団扇さんが、川柳(煙眉)さんの句集から「乳房」の詠まれている句を八句まとめて提示され、それらを鑑賞しました。(以下はその一部です)

夜ルよー牛の乳房を君に付けたい

乳房の中へ小切手を書く画家

オッパイしかない少年の山脈

カーテンの奥から哺乳瓶が出た

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