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     川柳マガジンクラブ東京句会第132回例会       


第132回川柳マガジンクラブ東京句会が11月12日に東京都文京区の「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん及び大谷仁子、菊池順風、菊池眼鏡、こうせい、菅野直訓、高田以呂波、高塚三郎、唯夕、土屋喜代子、丸山芳夫、水野絵扇、宮本游子、横沢七五の各氏および星野睦悟朗の16名、欠席投句は小野六平太、佐道正各氏の2名でした。

当日の句評会及び題、選者、入選句などは次の通り。

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。ゼロ票句などには植竹団扇さん、松橋帆波さんがコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

古希過ぎて裏も表もまだ脱げず    直訓

団扇「裏と表は具体的に何でしょうか」

帆波「脱ぐことはいいこととしていて、まだ脱げずなのかしら」

作者「裏も表もに悩みました。もう少し推敲したかったです。息子のことを怒ったら、つれあいから、

おれの若い頃はとか言うなとたしなめられた。昔のことを引きづっている、という句です」

  教祖から遠く離れて大伽藍      六平太

?唯夕「教義から遠く離れてということだろうが、作者に聞いてみたい」

団扇「がらんどう、という皮肉かも」

欠席の作者の寄せたコメント「常々疑問を感じている」

  石ころに裏も表も吐き捨てる     三郎

?睦悟朗「考えるとわからなくなり、作者に聞いてみたい」

帆波「石ころに、なのでおや、とおもった」

作者「たまたま裏表という題で作りました。本音はなかなか言えないので自分より弱いものに吐き

捨てた」

  日本一手に汗握り夜が更ける     喜代子

 帆波「野球だと思った。長い試合が多かった」

団扇「いろいろ考えたがやはり野球かな」

作者「日本シリーズです。夫がプロ野球が好きで一緒に見ていた。最終戦など11時過ぎ。それから

食事の片づけをした」

  豊洲安全とタヌキの太鼓判      団扇

 帆波「いつのころだれが言い出したか、緑の狸と言われている。緑の狸は東洋水産のコマーシャル

に赤いきつねと緑の狸…がある」

ダメな子もいるだろディープインパクト 游子

 ?芳夫「種馬として活躍しているだろう。疑問でなく次点」

帆波「種馬として当時の最高値で取引された」

団扇「有性(優性?)生殖なのでこの通りだろう」

作者「レースの時に父や母のことを言う。馬術クラブにもその系統のダメうまが来るだろうと

言っている」

1 すき透る空の青さの爽やかさ     こうせい

仁子「私も空を見上げるのが好き気持ちがよくわかる」

作者「煙草を家の中で吸えないから朝新聞を取りに行くときに空を見る。秋の空は透き通っている。ほかの青の字の方が合うかもしれません」

団扇「青いにタバコが出てくるとは思わなかった」

2 人生はマラソン ゴール考える    順風

(作者は長距離ランナーで、当日も午前中レースで10km走ってきたと会の前に話していました)

睦悟朗「一字空けで切っているところがいい」

七五「私はゴールが見えているが」

絵扇「「人生はマラソン」は人生の過程を言っている。そこにゴールを持ってきたのが良い」

作者「10km走ってきました。写真を片付けるだけでも大変」

誰かが「そういう写真ですか」

作者「いえいえそうではないですが」

2 行列の園児がオレの影を踏む     七五

直訓「影が長くなるころで・・・風情がある」

游子「これから元気になる小さい子との対比が面白い。滅びゆくもの」

団扇「やはり長い影が良い」

帆波「いろんなことを象徴している」

作者「滅びゆくものはまさに実感です。過去を踏まれている」

2 服の生地無いほど売れる写真集    正

游子「武田久美子の貝殻・・・。なるほどと思った」

順風「昔貝殻で句を作った。・・・そうですね」

帆波「今売れている?古い発想かな?」

(注)清純派アイドルの武田久美子が変身してホタテの貝殻ビキニ写真集で話題になった。

2 冬夏ところころ変わる秋の空     絵扇

 唯夕「冬夏秋をうまく使ってコロコロ感を出してよい」

直訓「季節感を上手に詠んでいいと思った」

帆波「一瞬で葉が落ちて」

作者「今年は本当に感じた。女心以上に変わった」

帆波「今年のような女心だったら怖い」

3 家族葬でしたと友はもういない    睦悟朗

・・・そういうことが増えたという声のほかに、あとから知って放っておけなくて困った話も多

かった。

3 棘一つ今日の予定を狂わせる     唯夕

 選んだ芳夫、眼鏡、仁子や団扇らが「棘」とは何を象徴しているのかなど論じたが。

作者「京都に行ったときに朝飯を食べようとしたら竹の割りばしの棘が刺さった」

・・・みんな「えっ!」

3 予防接種済ませ安心外に出る     仁子

 「やった」「やらなくちゃ」の声。

作者「やってもらった」

4 秋消滅出番消失七分袖        以呂波 

 選んだ七五、絵扇、喜代子、芳夫が口々に「今年は本当にそうだった、でも七分袖を持ってきたのは

良い」

作者「長袖から半袖、行ったり来たりでした」

5 おしゃべりな近所が町のセキュリティー 芳夫

 選んだ以呂波、喜代子、順風、唯夕が共感。昔はそうだったの声も。作者の言いたいこともぴったりの寸評でした。

7 候補者の後を廃品回収車       帆波

 睦悟朗「公約への皮肉」

絵扇「私も候補者に対する皮肉化と思う」

直訓「面白い。候補者の後から来るとは」

游子「マンガ的。落選者への皮肉」

順風「猿は木から落ちても…のように」

唯夕「豊田さんが浮かんだ」

眼鏡「公約への皮肉」

団扇「取り合わせが面白い」

作者は実際にあったことを詠んだそうで、たしかにどちらもゆっくり走って、スピーカーを鳴らして、

と想像して笑いが起こりました。

7 名所より目が輝いて道の駅      眼鏡

 選んだ七人以外にも共感者多数。まったくそうだ、という感じでした。

作者「青森をレンタカーで回りました」

帆波「頭の韻を踏んでいる」 

Ⅱ、宿題

宿題は「再生」で菊池順風さんの選でした。

「佳句」

トラウマになるほど聞いたこのハゲー   正

来世には厚顔無恥に生まれたい      睦悟朗

慰めは陽は又昇る朝は来る        唯夕

阪神の勝ち知ってから見るビデオ     正

七転び八転びしても生きる意志      仁子

落選へ絵の具足したり削ったり      睦悟朗

和から洋着物冥利で三世継ぎ       以呂波

敵兵をフルに活用将棋駒         六平太

我が脳の再生ボタン壊れてる       眼鏡

昔のがいいなリメイク版を観る      芳夫

児の頃は可愛かったと見るビデオ     以呂波

カムバック支える理学療法士       芳夫

IPS待ちに待つ人数多いる       こうせい

「秀作」

よそ者が交り神輿が甦る         七五

ベトナムに寄付する盗まれたバイク    芳夫

BSで僕の名画座甦る          六平太

「特選」

恋愛は再生不能エネルギー        眼鏡

「軸」

覚醒剤やめて流人の島で生き       順風 

Ⅲ、五分間吟

宿題の特選だった菊池眼鏡さんの出題及び選で5分間吟を行いました。題は「食べる」でした。

「佳句」

よく食べる人が来ないと余るパン     団扇

早弁の高校生のたくましさ        順風

食べ過ぎはもうなくなった老悲し     仁子

大根の染みいる味で冬想う        こうせい

ダイエットの決意が揺らぐ天高し     游子

食欲の秋だ威張って柿三つ        三郎

よく食べてよく飲みそれでよく喋る    団扇

ドーナツの穴を食べるとやせますか    唯夕

猫舌の箸は上品そうに見え        芳夫

子に進め自分は食べず母ずるい      直訓

「秀作」

不味いこと喧嘩のあとの夕ご飯      喜代子

悩みごとあっても食を邪魔しない     順風

食べログは当てにしてない母の舌     游子

「特選」

わたしだけ鍋焼きうどん風邪も佳し    芳夫

「軸」

知り合いのいないパーティただ食べる   眼鏡 

Ⅳ、難解句鑑賞

句集「たむらあきこ千句」から松橋帆波さんが選んだ二句を鑑賞しました。

わたくしが点に収斂されるまで

立体→面→線→点?。希望するところまたは決まってしまっているところ? 死では暗いが、いつか収斂されるまではしっかり生きるということか。

顔の布から幻になっていく

 亡くなったときに顔にかける白い布? それから想い出になり、忘れられていく。

今日の二句はいずれも競吟では作られない句。じっくり考えて鑑賞する句。

Ⅴ、12月句会

日時 : 平成29年12月10日(日)   12時30分開場  13時開始

事前に句評会用の自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)

㋐新葉館宛の場合 期限:10日前まで

新葉館のホームページをご覧ください。

㋑松橋帆波宛の場合 期限:できるだけ1週間前までに

郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407   Fax 03-3604-7328

メール honamikp61@gmail.com

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

② 句会

宿題「今年の出来事」 3句

③時間があれば席題で五分間吟など

Ⅵ、1月句会

日時 : 平成30年1月14日(日)

内容 : 新年お楽しみ句会の予定(詳細未定)

 

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