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川柳マガジンクラブ東京句会 第131回例会

第131回川柳マガジンクラブ東京句会が10月8日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者は、お世話役の植竹団扇さん及び大谷仁子、小野六平太、神楽茶化遊創、佐道正、高田以呂波、唯夕、宮本游子、横沢七五各氏及び星野睦悟朗の10名、欠席投句は加藤品子、土屋喜代子、長谷川溪節、松橋帆波、丸山芳夫各氏の5名でした。

初参加の神楽茶化遊創さんは神楽坂にお住まいの(株)創研代表、教育学博士でお笑いのコント作りなどを7年ほどやってこられ、最近俳句を始めたが川柳は初めてとのことです。

当日の題、選者、入選句などは次の通りです。

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。ゼロ票句などには植竹団扇さん、佐道正さんがコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

家計隠し女房真似して家計隠し    遊創

・・・五・七・五の間を一字ずつ開けて投句されました。川柳の公募の中には五、七、五の間は一時空けてくださいというのもありますが、本会はじめ多くの句会は空けない、という話が出て、作者も了解し詰めました。

作者「安倍さんの加計と(字ずらが似ているので)妻のへそくりによる家計隠しとした」

  百合の香に希望を託す渡り鳥     渓節

正「上手だしきれいな句。点数が入っていないのが不思議」

団扇「嫌味でなくリズムもよい」

欠席の作者は寄せたコメント「今話題の希望の党に集まった人はいくつか渡り歩いている。百合さんもそう。でも勢いに陰りが出ている」

1 事始終括支度予定表         以呂波

睦悟朗「まだしていない段階?」

正「事始、はしている」

団扇「予定表まで作って・・・」

作者「括の字に総括の意味を込めた」(注:残念なことに事務局のミスで「活」の字で提示されてしまい、選が終わってから作者が「括」で作ったのに、と訂正された)

1 生け簀には死刑待つ魚集められ    游子

六平太「刑にもすごいのが待っている。釜茹でとか火炙りとか」

団扇「八つ裂き、叩きとか」

作者「生け簀を見てそう思う時がある。牛や豚も」

1 再稼働させて作らにゃ自己処理費   喜代子

仁子「自分が死んでもお金がかかる」

正「原発のことでは」

団扇「原発だろう」

・・・欠席の作者のコメントはありませんでしたが、自己処理費の表現に意味がありそうの声が。

1 忍者ツアーオファーはみんな永田町  品子

遊創「加計隠し。いろんな忍者がいるが、希望に入った人だろうか」

正「忍者になりたい?」

?睦悟朗「忍者ツアーがとても流行っていて甲賀・伊賀では観光忍者が足りないで困っている」

2 ワクワクを探し加齢に処方する    睦悟朗

七五「ちょうど私がこんな状態」

唯夕「加齢をいい方にしたい」

団扇「処方はたぶん自分でするのだろう」

?遊創「処方とはどういうことか」

作者「あえて薬のようにして処方としました」

2 少子化の末に待ってる無縁墓地    六平太

以呂波「こういう状態が増えているのだろう」

仁子「お彼岸のお参りに行ったがたしかに増えています」

睦悟朗「東京大仏に吟行に行ったとき気が付いたが、墓石に申し出がないと無縁にするという張り紙はあった」

七五「管理費を納めればよい」

睦悟朗「インドではお墓はない」

作者のコメント「現実に起こっている。墓仕舞いが増えている。所さんの大変ですよでもやっていた。アドバルーンに入れて宇宙葬するのも出てきた」

2 来たくて来た訳ではないと言うヒアリ 正

游子「ヒアリの立場の句」

遊創「外来種はかなりたくさん来ている。ヒアリ以外に定着しているものが。ヒアリがかわいそう」

?唯夕「特に句を問題にして?をつけたたわけではない。選句の四句目」

正「同情している。来た途端にかわいそう」

2 背伸びしてこむら返しに笑われる   七五

游子「よくあること。伸びすると脇腹がつったりする」

唯夕「今日もある。我ながら笑っちゃう」

団扇「かみさんもよくつっている」

作者「あえてこむら返しとした。最近多い」

睦悟朗「ネットで見ると、こむら返り、こむら返し、両方あります」

3 バンザイをした後ハシゴ外される   帆波

以呂波「天国から地獄へ突き落されお気の毒」

遊創「前原さんはいい話をしていたのに、苦悩の日々を送る人もいるだろう」

正「万歳は解散のことだろう。排除された方がうまくいきそうである」

欠席の作者のコメント「どうして万歳するのか。景気づけが慣習化したのか。みんしんとうのことはそうていされなかった」

3 ヨーヨーのように記憶と戯れる    芳夫

睦悟朗「ズバリではないが面白い」

七五「私のこと。でも(記憶が)帰ってくるうちはまだよい」

正「ヨーヨーを川柳にしたのは初めて。戯れる、という表現は独特のたとえ方」

3 やわらかに義母は言いたいことを言う 唯夕

睦悟朗「そんな経験がある」

仁子「私は義母の立場。何でも言った方がよろしい」

睦悟朗「仁子さんは、以前うまくいっていることを詠んだ句があった」

七五「嫁に言う時は。自分の立場で。うまくいっている」

正「奥さんの母は立場も楽」

作者「言いたいことを言われる。かなりずしっと来ることも」

3 変顔をして見せるのは器量良し    団扇

六平太「その通りと思った。もともと変顔の人は出来ない(笑い)」

唯夕「面白い」

正「変顔の人が変顔しても変顔にならない」

団扇「いつからはやったのか」

六平太「スマホにそういうソフトがある」

作者「見せるがポイント」

3 割り引きの御節振り込む神無月    仁子

以呂波「だんだん早くなってきて、まさに神無月に来る。上手いところに目をつけて句にしたと思う」

游子「どんどん早くなり、早く申し込むと安くなるという。お盆のころランドセルを売り込むようなもの」

六平太「よく広告で見る。年賀はがきなども早い」

団扇「高価なものが安くなる。」

仁子「11月の何日かまでだと安くなった」

 Ⅱ、宿題

宿題は「掌」で唯夕さんの選でした。

「佳句」

世界中金正恩に待ったする        六平太

欲深い人は掌濡れている         団扇

看護師と再入院のハイタッチ       芳夫

勝ち組が喜び合ってハイタッチ      仁子

昇進後態度豹変無愛想          以呂波

手の平を返すと焼けるお煎餅       芳夫

占いが妬む手相もあるだろう       帆波

トップの座掴めぬ胆と手のサイズ     游子

掌を見ると掌にも外反母趾がある     芳夫

さあ勝負手のひらで頬ひっぱたく     睦悟朗

さよならと招き猫まで掌を開く      六平太

モミジの手夢がいっぱい盛ってある    七五

マメ潰しやっと成功逆上がり       游子

「秀作」

ハイタッチ今日も元気をお裾分け     七五

母ちゃんの手の温もりが痛み消し     以呂波

掌が触れると触ったことになる      団扇

Ⅲ、五分間吟

宿題の秀作トップだった植竹団扇さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「歴史」でした。

「佳句」

年に二度先祖を思う墓参り        以呂波

極の雪解け出す程に時が過ぎ       仁子

家系図の中程にある字のかすれ      六平太

万世一系ところどころに混じる泥     六平太

イイクニでなかったという歴史学     正

照れながら自分史のペン走らせる     正

賞罰がない自分史で書く気ない      睦悟朗

語り継ぐ事なくデータ処理される     游子

今様は多種職歴を自慢する        以呂波

「秀作」

我がルーツ弥生時代も稲作る       睦悟朗

寺田屋の柱に残る刀きず         六平太

勝ち組の自慢話で編んだ史書       游子

「特選」

歴史を直視しろと隣で妻が言う      正

「軸」

病歴を前科のごとく振り翳す       団扇

Ⅳ、難解句鑑賞

佐道正さんが提示した、川柳マガジン十月号「前衛川柳」欄の上位三句を鑑賞した。

野火走る逃亡兵の背を見せる     森吉留里恵

実際の野焼きってこんな感じで火が走る。大岡昇平の小説を思い浮かべた。などの声あり。

青春ははるかに綿アメがしぼむ    大本和子

青春の一時期でやがて萎む。甘ったるくて実態がない。綿アメだけが青春でないのに限定しすぎ。

鬼百合の垢は昨日の夜の舌      米山明日歌

 小池百合子が浮かんだ(笑い)。鬼百合はさわやかな赤ではない。・・・

(注)これらの句は川柳マガジン誌に、選者たむらあきこの感想が載っています。

Ⅴ、11月句会

日時 : 平成29年11月12日(日)   12時30分開場  13時開始

事前に句評会用の自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)

㋐新葉館宛の場合 期限:10日前まで

新葉館のホームページをご覧ください。

㋑松橋帆波宛の場合 期限:できるだけ1週間前までに

郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407   Fax 03-3604-7328

メール honamikp61@gmail.com

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

② 句会

宿題「再生」 3句

③時間があれば席題で五分間吟など

Ⅵ、12月句会

日時 : 平成29年12月10日(日)

内容 : 宿題 「今年の出来事」 3句

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