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 第54回 川柳マガジンクラブ十四字詩句会  

第54回川柳マガジンクラブ十四字詩会が平成29年9月27日に東京都北区王子「北とぴあ」にて開催されました。出席者はお世話役の五十嵐淳隆さん、井手ゆう子さん及び植竹団扇、大谷仁子、佐藤美文、沢辺祥子、志田則保、戸田美佐緒、布佐和子、早川若丸の各氏と星野睦悟朗の11名、欠席投句は太田紀伊子、葛飾凡斎、松田颯秋各氏の3名でした。

当日の句評会の自由吟及び宿題、席題(五分間吟)の入選句は次の通りです。

Ⅰ、句評会「自由吟」

句評会の互選は◎(2点)1句、〇(1点)1句、△(疑問、-1点)1句(これは選ばなくてもよい)を全員が選句しました。句の頭の数字は、互選で獲得した得点です。

台風に向け買うはコロッケ   若丸

出席者の全員がよくわからない様子でしたが、あとで調べると「台風コロッケとは台風が来た時にコロッケを食べる行為又は文化で、主にネット上で伝わるものらしい。特に縁起がいいというものでもないが、2001年台風11号のときに2チャンネルで話題になり今も一部で結構いわれているらしい」

祖父を越えたい目立ちたがり屋 凡斎

作者は欠席でしたが、祖父とは当然岸信介のことだと思われます。まさかもう一人の祖父の反戦政治家安倍寛のことではないでしょう。

余命問うても神はだんまり   睦悟朗

三人寄れば酒が出てくる    紀伊子

群れ雲抜けて古希の空見ゆ   則保

むらくもでなく群れ雲で良いのかという声もありました。あまり使わないがむれ雲という言葉もあるそうでした。

2 猫背を嘆くゲーム三昧     祥子

3 青春のワナ毒のある密     颯秋

 作者欠席で解説は聞けませんでしたが、読んだままの解釈でいいのだろうということでした。なお睦悟朗からトリカブトの三つは毒があるとの話がありしばしガヤガヤがありました。

3 スマホ紛失記憶脱走      和子

 今の世の中をよく表しているという意見がありました。

4 この世を詰めてゴミ袋捨て   ゆう子

4 開くやいなや閉じる国会    団扇

5 下手な嘘にも頷いておく    美文

5 家族で墓参済んでファミレス  仁子

5 怠け心にレモン一滴      美佐緒

 自分で搾って自分を鼓舞すると受け止めて票が集まったようです。

8 二度目の職へ生きた道草    淳隆

 

Ⅱ、宿題

宿題は「信頼」で、句評会トップの五十嵐淳隆さんの選でした。

〔佳作〕

1 信頼されて弾むゴムまり    仁子

2 人事評価を熟すAI      則保

3 オレオレ信じ母は振り込む   睦悟朗

4 頼りにされりゃ悪い気はせぬ  団扇

5 貧乏所帯の妻のカジ取り    則保

6 年金手帳口を糊する      和子

7 ガラスの壜に入れる約束    美佐緒

8 綿毛を飛ばす信頼の空     美佐緒

9 一目散にママのふところ    若丸

10 何にでも効くママの抱擁   睦悟朗

11 豆腐の白さ信頼に足る    ゆう子

12 付いて来るかい俺の背中に  則保

13 母の笑顔で育つ一粒     美佐緒

〔秀作〕

1 心臓のオペ命預ける      凡斎

2 バーゲン品のタグが物言い   和子

3 ゴールに向かう遠距離の恋   祥子

〔特選〕

添加物なし母の漬物        和子

〔軸〕

介護する子へ託す通帳       淳隆

 

Ⅲ、五分間吟

最後に宿題特選の布佐和子さんの出題及び選で5分間吟を行いました。題は「ドアノブ」でした。

〔佳作〕

1 金のドアノブトイレまでもが  則保

2 ドアノブを手にちょっとためらい 美文

3 ドアノブヒヤリ寒のゴミ出し  仁子

4 ノックを忘れノブに手を掛け  美文

5 追い出した子がドアをカチャカチャ 睦悟朗

6 ドアノブだって叫ぶ軋んで   美佐緒

7 廃屋のドア把手だけ無い    淳隆

8 毛糸の帽子お洒落ドアノブ   団扇

9 現在居ますドアノブに傘    若丸

10 ドアの取っ手にかすかな期待 美文

11 飛びつく猫はうまく開けます ゆう子

〔秀作〕 

1 ドアノブまわし今日を治める  仁子

2 ガチャガチャ騒ぐ古いドアノブ 団扇

3 回覧板が下がるドアノブ    淳隆

〔特選〕

指紋を残す愛のドアノブ      美佐緒

〔軸〕

指紋を探す一にドアノブ      和子

 

Ⅳ、十四字詩 研究会

お世話役の井手ゆう子さんにより「川柳マガジン」9月号から11句の紹介があり、各句について話し合った。

➀ 月光仮面だった風呂敷  (平尾正人・鳥取)

② 褒め言葉から光る原石 (田村常三郎・秋田)

③ 光の帯が続く渋滞   (宮内みの里・千葉)

④ 靴を磨くと光る品格  (木山歌留多・大阪)

⑤ ワキが冴えるとシテを光らす(笹倉良一・奈良)

⑥ スマホの窓に光るおしゃべり(菱木誠・奈良)

⑦ 嫁へ譲るに磨くキッチン (野川 清・埼玉)

⑧ 過疎の里にも光燦燦   (丸山孔平・鴻巣)

⑨ おもしろいのは光より影 (山中あきひこ・京都)

⑩ ヒーローになる朝の光線(石田茶伴・大阪)

⑪ 蛍戻って蘇る村    (佐道 正・東京)

 

Ⅴ、清水美江さんの十四字詩の紹介

佐藤美文さんから「清水美江の十四音詩」四十三句の紹介があった。(十四字詩を美江さんは十四音詩とよんでいたという)

一部を記載します。

宿の下駄借る飲み足らぬ顔

書きすぎた文嘲りに逢う

和服が好きと聞いて着て呉れ

自家の柿だと大げさに呉れ

過去には触れず好きだから好き

胸いっぱいに君が拡がる

地に転がるもどん栗の運

激しくキスの空を傾け

酒場を探す友とひさびさ

樹海の底を歩く傷心

結論は出ずこの辺で酒

捜索隊へ無駄な山彦

程よく当たる友の易学

恋を手伝う凄い雷鳴

一万円も崩さぬが花

 

Ⅵ、今後の予定

今後の予定は次の通りです。

第五十五回 平成二十九年十一月二十九日(水)

宿題 「いざこざ」(できるだけ詠み込まないで)

第五十六回 平成三十年一月二十四日(水)

宿題 「三日坊主」

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