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   川柳マガジンクラブ東京句会 第129回例会  

第129回川柳マガジンクラブ東京句会が8月13日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者は、お世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん及び大谷仁子、小野六平太、加藤品子、菊池順風、菊池眼鏡、佐道正、菅野直訓、高塚三郎、高田以呂波、唯夕、瀧島好晴、辻直子、長谷川溪節、古川大晴、宮本游子、水野絵扇、横沢七五の各氏と星野睦悟朗の20名、欠席投句は土屋喜代子、丸山芳夫各氏の2名でした。

当日の句評会結果及び宿題、席題の選者、入選句などは次の通りです。

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。ゼロ票句は植竹団扇さん、松橋帆波さん、佐道正さんがコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

身体の異常内視鏡から教えられ    順風

  ポンポン船波を蹴散らしダルマ引く  直訓

  桜木は見ごろ3日で綱を張る     大晴

・・・場所取りかな、立ち入り禁止かな、などの意見が出ましたが、作者は花としての横綱のつもりだったとか。

  はや十日過ぎたか蝉が落ちている   仁子

・・・7日とか8日というが10日は長いのではないか、という声がありました。(もっとも実際はもっと長いらしい、という説があります)

1 風鈴の主は雨戸閉めており      帆波

眼鏡「ギャグマンガ的な面白さがある。うるさいので雨戸を閉めて寝ている」

団扇「そういえば風鈴のイヤリングがあります」

作者「誰のために吊るしているのかと思った」

1 イケメンは諦めイクメンを探す    游子

・・・面白いという声があがった。作者も何となく面白い、人生の正しい着地点だと思ったとか。

1 皇室の方が言わない暑いねえ     品子

1 夏空に 紅が映えるか 百日紅    好晴

選んだ仁子、帆波は色のコントラストがいいとのこと。

?直子「一時空けるのはどうか」

作者「これまでの投句先はそうしていたので癖になっています。なお百日紅は庭にあって、写生しました」

1 天下取るミニシアターの隅っこで   直子

選んだ正「なんで天下取るのよくかわからない」

睦悟朗「ミニシアターではあまり一般で見られないものが見られます」

団扇「好きな席を持つ人もいる」

作者「空いている映画館で後ろの端っこで見るのが好きです。空間の天下を取ったような気がする」

2 青信号だんだん時間詰められる    七五

・・・選んだ睦悟朗、直子は自分が遅くなったのに信号のせいにしているのが面白い、と言い作者もその通りと。

2 コンビニに任せて役所五日制     六平太

2 「へえこれが」値段を聞いて二度見する 眼鏡

2 お~いオイだんだん増える探し物   三郎

2 コーヒーの渦を乱して別れ告げ    睦悟朗

順風「白い渦ができる。ドラマ性がある」

大晴「冷静さを失っている」

?渓節「すごくいい句なのかなあと思いつつ、難解句に感じた」

?唯夕「なんでそれが別れにつながるのか」

直子「(なかなか言い出せなくて)コーヒーの味なんかしない」

正「言いたくて言えなくて、言い出せない」

渓節「ブラックが好きなのでなおわからなかった」

作者「?の付く句を作りたかったので、嬉しいです」

3 大音量愉悦騒音趣味相違       以呂波

・・・選んだ唯夕、游子、眼鏡とも漢字だけで情景の見える句に見事と感心。

正「愉悦という言葉がよく浮かびました」

作者「そのままだなあとも思うが、思い切り聞きたくて地下室を作ったという記事を見て作った」

3 オスプレイ海にポチャンと落ちたとさ 団扇

三郎「ポチャンと落ちたにいろんな意味が入っていそう。面白さが入っている」

順風「事故と言わないで不時着と言ったりしていることを皮肉っている」

渓節「今回も落下したと言い墜落したと言わない」

作者「落ちたのにごまかしているのを皮肉った」

3 夏風邪はすきま風より怖かった    絵扇

・・・作者がひどい風邪をひいて前回もお休みをしたことを詠みました。

4 認知症ほんとは認知しない症     正

・・・選んだ4人とも、面白い、ごもっとも、と感心。

4 投げ込めば畳むまでやる全自動    喜代子

・・・選んだうちの3人はそういうものがもう出そうになっていると言った。

七五「私が(妻から)全自動にされている。洗濯機に10kgも詰め込んで旅に行かれてしまった」

欠席の作者のコメント「汗の季節は、夫にとって私は洗濯して畳んでくれる全自動。旦那への皮肉です」

6 台風に寿命も伸びる長寿国      渓節

・・・実にタイミングが良い上手い句と共感を集めました。

作者「あんまり目立たないのですが。先週孫を連れてかみさんの実家の青森に行ったが、天気ばっかり気にしていました」

7 捨てられぬ石をいくつか持っている  唯夕

睦悟朗「「わだかまり」

三郎「いろんな気持ち」

順風「いろんな記念、尿結石、・・・」

渓節「巧みな句。すばらしい」

大晴「忘れられない記憶。忘れたいけど忘れられない」

品子「今一つ読み切れないところがあるが・・・」

仁子「このまま向けとっても同感する」

団扇「題詠で石はたくさんあるがこの石は何か。「幾つか」が良い」

作者「「石」で考えました。自分にとってはこだわりのあるもの」

8 忘れん坊将軍にならすぐなれる    芳夫

選んだ8人がこの置き換え・もじりにびっくり、しかも私もそうだなんて共感もして選んだようです。

欠席の作者のコメント「俺は忘れん坊将軍だなあー」

Ⅱ、宿題

宿題は「帽子」で高田以呂波さんの選でした。

「佳句」

中学生棋士の強さにシャッポ脱ぐ     渓節

美味しさの秘訣はコック帽にある     芳夫

学帽は昭和レトロの仲間入り       大晴

騎馬戦の帽子あごひもそっとつけ     順風

制帽が人格を変え歩き出す        游子

職質に遭ってみたくて目出し帽      睦悟朗

父さんの山高帽子取ってある       絵扇

ハンチングなんども気取り睨めっこ    三郎

無い髪をおしゃれに隠すハンチング    大晴

応援団だけが学帽持っている       正

「秀作」

富士山は雲を帽子と笠にする       渓節

マジシャンの帽子で待機してる鳩     正

雪だるまバケツ帽子でハイポーズ     大晴

「特選」

捨てられた猫が眠っている帽子      直子

声帽子黄色一列散歩中          以呂波

 Ⅲ、五分間吟

宿題の特選だった辻直子さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「過去」でした。

「佳句」

あの時は楽しかったねお父さん      仁子

あの頃がピークだったと過ぎてから    眼鏡

認知テスト昨日の食事思い出す      渓節

夢の中過去の悪事が顔を出す       大晴

クリックですっかり消える僕の過去    唯夕

ほらそこに君の昔の影並ぶ        游子

メロドラマ観て古傷が痛み出し      渓節

過去形がみんな良い人を作る       品子

消去液上手く使って生き伸びる      品子

過去帳にオレの名前が書いてある     七五

「秀作」

渡されたカギでなやんだ初心な過去    六平太

年月があばたをエクボに変えている    眼鏡

八月の過去は未来の道標         帆波

「特選」

ロストラブ女はいつも今を抱く      品子

「軸」

ナツメロで過去のボタンを押している   直子

Ⅳ、難解句鑑賞

参加者が提示した難解句を鑑賞しました。

抜いてみて初めて知れる白か黒  植竹団扇

白黒つける事柄。白髪と黒髪。根菜の良しあし。金融に勤めている人。など色々出ましたが、作者は「鼻毛」だと言う。

三キロの母の命をいただいた   岡本恵

いろいろな意見が出たが、おそらく大変な出産で三㎏の命が生まれた、のだろう。

Ⅴ、9月句会

日時 : 平成29年9月10日(日)   12時30分開場  13時開始

事前に句評会用の自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)

㋐新葉館宛の場合 期限:10日前まで

新葉館のホームページをご覧ください。

㋑松橋帆波宛の場合 期限:できるだけ1週間前までに

郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407   Fax 03-3604-7328

メール honamikp61@gmail.com

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

② 句会

宿題「カード」 3句

③時間があれば席題で五分間吟など

 

Ⅵ、10月句会

日時 : 平成29年10月8日(日)

内容 : ①句評会

②宿題 「掌(てのひら)」 3句

③時間があれば席題で五分間吟など

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