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   川柳マガジンクラブ東京句会 第128回例会 

第128回川柳マガジンクラブ東京句会が7月9日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者は、お世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん及び磯野久仁子、大谷仁子、小野六平太、加藤品子、菊池順風、菊池眼鏡、佐道正、菅野直訓、高塚三郎、高田以呂波、唯夕、辻直子、丸山芳夫、横沢七五の各氏と星野睦悟朗の17名、欠席投句は土屋喜代子、長谷川溪節、古川大晴各氏の3名でした。なお初参加の磯野久仁子さんは所沢市の方で川柳に長い間興味があり、数年前からネットで応募してきたそうです。

当日の句評会の結果及び宿題、席題の選者、入選句などは次の通りです。

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。ゼロ票句は植竹団扇さん、松橋帆波さん、佐道正さんがコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

逆ねじを見事に食わす同居シェフ   唯夕

?直子「意味が分かりませんでした」

作者「同居シェフは妻のことです。変なことは言ったつもりはないのですが。食べるものとは関係ないです」

  行ってみたお化け階段まだあった   直訓

?六平太「どういうことでしょうか」

帆波「上からと下からで段数が違う階段です」

作者「昔千駄木に住んでいた時に上下しました。数が合いませんでした。今もありましたがきれいになっていました」

1 潮目変わり「こんな人たち」多くなり 順風

品子「こんな人たち の句を初めて見ました。秋葉原の安倍総理の発言ですね」

帆波「総理がこんな人たちというのはおかしい」

作者「ある人たちに言ったとも言われているが、普通の人たちも指されているようにも見えた」

1 だからとて不倫は出来ぬ金曜日    帆波

眼鏡「プレ金のこと。恋愛市場は消費の一割を占めているとも言います」

正「金妻というのもあった」

作者「プレミアムフライデー。政府は熱心だが進まない。前川次官のことを悪く言うから不倫は出来ないという皮肉です」

1 宿借りに妬まれている蝸牛      団扇

以呂波「妬まれているが面白い」

作者「持ち家と借家のことです」

1 惨敗のわけはゆるみと顧みず     喜代子

芳夫「選挙のことでしょうが、大負けした理由がゆるみだけとしている。もっと根本的なことがあるのだろうが」

1 転んだら元の位置へとたちかえる   久仁子

眼鏡「転んだらスタート地点へ戻ってしまう。進んでいないのは努力が何だったのか、となる」

正「いろんな解釈ができる。教訓的」

作者「転んだことを反省して再出発するということ」

2 名演技血筋顕在声容姿        以呂波

睦悟朗「七月歌舞伎で海老蔵の子の勸玄君が初舞台で見事親子宙乗りをやったのを見た」

七五「こういうのってあります」

作者「孫の世代が出てきておじいさんとそっくりだったりします」

2 延命のチューブが長い日本国     六平太

三郎「入院しているといろいろチューブをつけられます。上手いところを突いている」

正「延命治療は日本が多いんです。このことを言ったのだろう」

団扇「長いの意味は?」

直子「尊厳死もあります」

六平太「でもそれはかなり難しい」

団扇「終活の前にこのことの方が大事」

作者「正さんの言う通り。自分の命なんだから生理上死なないのはどうかと思う」

2 浮動票こっち向かせたほうが勝ち   三郎

芳夫「この頃は無党派層が大きい。無党派層というと何かしゃれている」

順風「定数3~4の最後の戦いは浮動票が左右している」

作者「今回の選挙のバックはどういうことかと考えると、こういうことかと思う」

2 捕物帳ゴキブリ追って夜の居間    溪節

以呂波「捕物帳と大げさに言ったことが面白い」

仁子「電気を消すと出てきます」

・・・しばし捕物帳が話題になりました。

欠席の作者が寄せたコメント「先日ゴキブリを発見。妻が新聞紙を丸めて叩いた」

2 転ぶ前増やしておこう骨密度     仁子

久仁子「面白いなーと思った」

正「転ばぬ先の杖というが転ばぬ先の骨密度。増やしておこう、が面白い」

帆波「できそうに見えて簡単にできないとこが・・・」

作者「年とるとつまづきます。膝にひびが入りました。カルシュウムを取るように努力してます」 

2 蛇口から今朝も命の水が出る     直子

三郎「朝起きてパッと水を飲む。共感」

仁子「朝起きたら水が出る。ありがたい」

団扇「湯水のごとく湯水を使う日本人」

作者「北九州の被災地で一番困るのはおトイレ、というのを聞いて作りました」

3 まだまだと万歩計から鞭がくる    睦悟朗

三郎「万歩計。1日1万歩歩けと言われた。鞭がくるが面白い」

直訓「歩いて疲れた時に見ると、あと千歩とか思う。いつも着けている」

久美子「がんばろうという気持ちが伝わる」

七五「万歩計 だが8千くらいがちょうどよい」

作者「スポーツ全般という題で作った」

3 一時的十円切手需要増        正

芳夫「葉書が62円になった。封筒もちょっと重いと92円になる」

以呂波「今のことを詠んでいいなあと」

直子「2円切手買ったばかりなのに。でも10円、面白い」

作者「一遍漢字だけで作ってみようと思った」

3 古希過ぎて付けたお面が邪魔になり  大晴

七五「自分に似ている。仮面でなくお面が面白い。優しいお面をつけている」

直訓「会社でそこそこの役職があって、定年後も付き合い方などを保ってきたが古希になって初めて邪魔と思った」

眼鏡「多分年とると優しい人、いい人と思われたい、でも面倒になる」

?芳夫「二通りに取れる。過ぎてか過ぎてから付けたか。両方あり得る。ま前から付けていたお面だろうけれど」

?六平太「いつから付けたかあいまい」

作者はお休みでした。

3 シナリオが運命線に嫌われる     七五

睦悟朗「嫌われる、と詠んだのが面白い」

唯夕「シニカルで面白い」

六平太「希望が叶う・・・」

団扇「シナリオは自分。運命線は神様」

作者「もう少し違う生活設計を書いていたが違った。本当は努力なんだが運命のせいにした」

4 二人とも寝不足にする腕枕      眼鏡

品子「面白い」

唯夕「される方も寝不足?」

直訓「恋人同士ならどうもないだろう。私は猫だと6㎏でもしびれる」

順風「二人とも熟睡しようとしていない、だから予想通りになった。ざまあみろ(笑い)」

団扇「膝枕、肘枕、腕枕」

作者「夫が腕枕をしたがる。二人共ではない。これは嘘」??

4 理路整然藤井四段の日本語      品子

六平太「あの年でたいしたものだ。政治家に爪の垢を飲ませたい」

仁子「すごいなあと思う。記者会見でしっかりしている」

正「(句の)リズムがとても良い」

直子「(これに比べて最近の)歌で日本語らしくないのがある」

作者「龍馬が行く、などを読んでいたのも影響しているか」

7 豊洲でも築地でもいい魚たち     芳夫

品子「ストレートですごくいい」

睦悟朗「どっちでもいい魚たちとはなるほど」

唯夕「人間がいかに愚かしいか・・・」

七五「本当に、魚にとっては」

順風「肴にインタビューしたのがいい」

久仁子「魚の目で見ているのが面白い」

直子「無駄な言葉が一つもない」

団扇「川柳味が面白い」

作者「そういう難しいことは考えてない。築地の前は日本橋だった。日本橋でもよい。札幌大会の「運河」に出したら没でした」

 Ⅱ、宿題

宿題は「マグロ」で加藤品子さんの選でした。

帆波「七月に都議選があるから考えた。マグロ大好きなので楽しみです」

「佳句」

時価とある大トロだめと言う財布     睦悟朗

真夏日は夫婦マグロで昼寝する      睦悟朗

歴史ではブリよりマグロ出世魚      溪節

マグロ見てある種私も回遊魚       順風

腹割ってだとさまぐろじゃあるまいし   直子

すしざんまい初せり命クロマグロ     六平太

乗る見る喰うまぐろ切符の出来ぐあい   順風

ツナ缶を開けて一人の晩御飯       仁子

ニッポンの汚染を知っているマグロ    帆波

大トロが磨きをかける体脂肪       七五

産地どこ養殖いえずええ大間       直訓

天と地に津軽海峡価分け         以呂波

仲買いの目利きに活きるマグロの目    団扇

「三才」

黒マグロ世界競って築地行き       直訓

江戸の世じゃ大間マグロも猫またぎ    溪節

絶滅危惧種のわりに平気で食うマグロ   正

解体へまぐろ花道お見せする       品子

 

Ⅲ、五分間吟

宿題の特選だった佐道正さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「いも」でした。

「佳句」

夏休み流れるプール芋洗い        順風

初めての土と対面おいも掘り       以呂波

焼き芋を子に買わせてるメタボ母     睦悟朗

いもだって麦だって早く飲みたい     唯夕

お局の機嫌が直る冬のいも        品子

焼酎はイモソバコメの順に好き      団扇

芋蔓に不肖議員がゾロゾロと       睦悟朗

ポテイトと言いなおすアメリカ旅行    眼鏡

さつま芋腸が喜び答え出す        仁子

里芋でなくてはならぬ芋煮会       団扇

傷ついた分だけ芋を食べまくる      直子

「三才」

出稼ぎの人が頑張る焼き芋屋       順風

平均の女で芋とタコが好き        眼鏡

蒸らしても芋に戻らぬ片栗粉       帆波

「特選」

大学芋ほど大学は甘くない        芳夫

「軸」

サラダだがポテトサラダは生でない    正

Ⅳ、難解句鑑賞

参加者が提示した難解句を鑑賞しました。

病院のバックヤードの手術室   丸山芳夫

いろいろな意見が出たが結局よくわかりませんでした。

作者「病院の帰りにスーパーのバックヤードが見えた。検収場、調理場もこんなところにあるのかと思った。

手術室も中でいろいろ処置をするなど似ていると思った」

非常階段の鎖を外す役は誰

正さんが参加している川柳マガジンの次月合評欄に出てくる句だそうです。句の比喩は別にして、実際の非常階段は通常中からは空けられるようになっているが、緊急で外から入る時などはどうなっているのだろう。

善人の触れるものみな石となる   川瀬晶子

真の善人がいたとして、やること、言うことは止まってしまう。思考停止する。王様が触る物すべて金にしてもらって困った、という童話からの発想で、石は「黙ってしまう、ごもっともだけれど困る」などか。

Ⅴ、8月句会

日時 : 平成29年8月13日(日)   12時30分開場  13時開始

事前に句評会用の自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)

㋐新葉館宛の場合 期限:10日前まで

新葉館のホームページをご覧ください。

㋑松橋帆波宛の場合 期限:できるだけ1週間前までに

郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407   Fax 03-3604-7328

メール honamikp61@gmail.com

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

② 句会

宿題「帽子」 3句

③時間があれば席題で五分間吟など

Ⅵ、9月句会

日時 : 平成29年9月10日(日)

内容 : ①句評会

②宿題 「カード」 3句

③時間があれば席題で五分間吟など

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