Loading...Loading...

  川柳マガジンクラブ東京句会 125回例会

第125回川柳マガジンクラブ東京句会が4月9日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者は、お世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん及び太田紀伊子、大谷仁子、小野六平太、菊池順風、菊池眼鏡、佐道正、菅野直訓、高田以呂波、唯夕、辻直子、長谷川溪節、星野睦悟朗、丸山松枝、丸山芳夫、水野絵扇、宮本游子、横澤七五の19名でした。

当日の句評会の結果及び宿題、席題の選者、入選句などは次の通りです。

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。ゼロ票句は植竹団扇さん、松橋帆波さん、佐道正さんがコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

籠池に五分の魂見る思い       順風

正「いい句だなあと思った。本当にそうだなあと思うこともある」

帆波「盗人にも五分の理。一寸の虫にも五分の魂などと混同させる句なので面白い」

団扇「昭恵さんと五分五分」

作者「小佐野さんは手が震えて署名もできなかった。昭恵さんの方を嘘発見器にかけたい」

  「ありがとう」言って後からほぞをかむ 唯夕

正「「言って」は「と言って」としたい」

団扇「いい句です」

作者「籠池の件でかってはありがとうと言ったのに後で臍をかんでいる」

  届かない思いよペンに八つ当たり   紀伊子

正「いい句なのに」

作者「なんでもいいが例えばラブレター」

1 花冷えに飲んでも酔えぬ花見酒    以呂波

直訓「天気が良いと花見日和という。雨が降ってきて慌てているのを見ました」

正「寒くて酔えないだけか。裏に何かあるか」

作者「実際にあったこと」

1 ポケットに夢の続きのシニア券    直子

?芳夫「人生にたとえ、余生ということ。良い句なのでたくさん入ると思って入れなかった」

仁子「なんか楽しいことがあった。シニア券がポケットにある」

団扇「何の券かなあ」

作者「ラガーランド(ミュージカル)とても良かった。たまたまポケットに半券があって思い出しました」

1 冷蔵庫賞味期限を教えない      団扇

直子「面白いと思った。何日も持つような錯覚をする」

帆波「教えるものもある」

団扇「私はよく教える」

2 さよならと云われて知った裏の裏   直訓

順風「男と女か。原因はわからなくてもこういうこともあるでしょう。この人はさよならと言われただけよかった」

直子「言う方はさらりと言うが、言われた方は考える」

?六平太「裏にもう一つ裏をつけたのはどういうことだろうか。裏というがそれでもさらに何かある?」

作者「いろいろ言っていただきましたが、若い時はなんで言われたのかと思ったが、考えて裏の裏で表に帰った」

2 シナとヒン江戸っ子泣かせ品の読み  六平太

芳夫「読めばわかる面白い句だが、下五をどう読むのか頭を痛める」

絵扇「大学でもしょっちゅう困る人がいた」

帆波「シラシゲバシかヒラシゲバシか。シブヤとヒビヤなど分かりにくいのでそれを啓もうする辞書がある」

作者「本当に困っている。電子辞書は入力に困る。電子辞書は馬鹿なのかと思ったら自分が馬鹿だった」(笑い)

2 成りゆきのまかせて描く四コマ目   睦悟朗

・・・そんなもんかというコメントですが、異論も。

帆波「成りゆきのまかせと言いながら「描く」には意志が入っている」

作者「最後に来てしまって行きがかりにゆだねるしかない」

3 行為より心に手錠かける法      溪節

・・・コメント者はみんな共感。

団扇「作りがうまい」

作者「共謀罪。怖いなあと思う。やったことではなく計画したことが罪になる」

3 更生の道は差別がこぼれてる     七五

・・・現実の深刻な問題を詠んでいることが共感された。

作者「教訓っぽいがエールを送るつもりで作りました」

3 スカイツリー雲とお話しできますか  仁子

・・・おとぎ話的な句の共感。

作者「そばに行ったことはないが、空を見ることが好きです」

3 エイプリルフールに挙式する勇気   絵扇

・・・選んだ人たちが面白いとコメント。

作者「エイプリルフールに三渓園で3組見た。6組あったそうです」

4 副流煙よりは無害な加齢臭      帆波

絵扇「義理の妹が旦那の煙で肺がんになった」

溪節「20代の時止めました。たばこの臭いが嫌い。対比が面白い」

正「どっちも嫌だが、無害と言えばそうか。比較が面白い」

直子「無害というが、無害じゃないかなあ、と思う」

作者が、たばこの煙にはたばこを吸う人が吸い込む主流煙と火のついた先から出る副流煙があり、受動喫煙は副流煙と呼出煙を発生源とする場合があることを説明。

4 括弧して(笑)とあるが笑えない   芳夫

六平太「対談でよくこんな風に書いてある」

游子「メールで癖みたいに書いてある」

唯夕「小さく書いてあったりして」

正「こういう句って新しい。こういう句、どんどん出来て欲しい」

紀伊子「ふつうはかっこはいらないとしているが、勇気があると思う。句会で読まれただけではわからない」

帆波「(笑い)、W、WWWなど変遷している」

団扇「ト書き風に雰囲気を伝える」

作者「新しい句と言われてびっくりした。本を読んでいてこう思った」

4 サクラサク咲いてすぐ散る五月病   眼鏡

・・・最近話題になることを詠んでいて共感を集めた。

5 近視眼重箱の隅よく見える      游子

睦悟朗「予算委員会などでよくみる」

以呂波、七五、眼鏡も共感。

正「近眼と近視眼は違う。上手い」

作者「国会の予算委員会を見ていての発想です」

6 また使うつもりの物で埋まる部屋   正

・・・私もそうです、的な票が集まりました。はけなくなったズボン、山のパンフレットなど。

作者「妻のこと。子供が小さいころ使ったゲームなども捨てない」

9 嬉しくてスキップ足と手が合わず   松枝 

芳夫「朝ドラを思い浮かべた」

絵扇「目に浮かぶ」

直訓「より嬉しさが大きいのだろう」

以呂波「喜んでいるのが目に浮かぶ」

順風「どういうことがあったのかなあと」

游子「目に浮かぶ」

唯夕「ものすごくいいことがあった」

紀伊子「状況が見える。朝ドラのべっぴんさん」

眼鏡「最近運動神経がもたついてきて」

作者「小学校の時雪の中でスキップしていてオートバイにぶつかりました」

Ⅱ、宿題

宿題は「カタカナ語 字結び」で松橋帆波さんの選でした。

選者の弁「ややこしい出題の責任を取って選をしました。これまで全部漢字や全部平仮名もありましたが全部カタカナはあまりなかった。新しい取り組みで世界を広げるのもいいかなとおもいました。カタカナ語とはで苦労した向きもあったようです」

前抜き」

ユニクロに合わぬ形見のエメラルド    眼鏡

見どころがあるのかやたら来るエホバ   眼鏡

トランプが吠えるとダウトダウトダウト  唯夕

面の皮厚くしようかスキンケア      游子

差し出口ピント外れで皆きょとん     以呂波

水虫に点字ブロック心地好い       芳夫

「佳句」

当面のサプリメントは貴方です      直子

ハイリスクローリターンの妻である    正

締切りが聳え立ってるカレンダー     芳夫

マネキンのはらりと落ちるバスタオル   唯夕

バカボンを認めていない国語辞書     六平太

福島がフクシマのまま変わらない     正

マニュアルは掻いてくれない痒いとこ   六平太

ミッションはとてもシュールなコンセプト 正

マホービン今は死語だと笑われる     絵扇

台所事情も左右エルニーニョ       溪節

「秀作」

教育勅語ポストトゥルースかもしれぬ   游子

本棚に不動の姿勢ブリタニカ       六平太

ケロリン飲んで治るジキニン       団扇

「特選」

イタリアにありそうでないナポリタン   溪節

「軸」

デリバリーヤマトアマゾンピザコープ   帆波

 Ⅲ、五分間吟

宿題の特選だった長谷川溪節さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「古い」でした。

「佳句」

代々と続く家系の重荷負う        仁子

恩師から旧仮名使い賀状来る       睦悟朗

期限切れ奥に鎮座の冷蔵庫        睦悟朗

似ていて違う骨董と古道具        団扇

近頃は昭和の皿も骨董に         游子

戦争を知らぬ太古の世界地図       游子

歌詞カードなしで歌える曲一つ      芳夫

ナツメロへふと青春の一ページ      紀伊子

すぐ浮かぶ歌は昭和の流行歌       以呂波

電池切れこんな消え方出来たなら     直子

「秀句」

古民家になれぬ昭和の古い家       眼鏡

ボロボロの辞書に齧ったあとがある    帆波

古川柳その半分は難解句         六平太

「特選」

おひな様六五年御一緒ね        游子

「軸」

青春へタイムスリップ純喫茶

 

Ⅳ、難解句鑑賞

参加者が提示した難解句を鑑賞した。

空中を飛ぶWiFiの腹話術     高橋みのる

ケーブルTVとラジオでは到達に僅かなずれがある。そんなことを言ったのか? 腹話術のようにどこで言っているのかわからないが、ちゃんとつながることを言っているのか。見えないのに手元にくることを言ったのかもしれない。

SさんやTさんAさんより多い    佐藤千四

Aさん・・・の前で切って、鈴木や佐藤や山田の姓はとても多いことをいっているのではないか。

(注)後で調べたら、姓の多い順は①佐藤、②鈴木、③高橋、④田中でしたから、Tさんは高橋さんと田中さんか?

面取りをしてから風が掴めない たむらあきこ(句集)

角を丸くしてから引っかからなくなったことを言うのだろう。

分け入るとアンリ・ルソーがいたりして 渡辺隆夫(都鳥)

フランスの画家ルソーは熱帯の密林などをよく描いたので、そういう絵を見ているとこんな気持ちになることがあるだろう。

朧夜の角材そんなにわらうなよ 石田柊馬(前頭葉)

学生運動の過激派の角材か。きちんを加工しない角材のまま使っている。それが昔のことになってるから朧夜(かすんでいる)。

この句だけは「たぶんそうだろう」というところまで議論が進まなかった。

Ⅴ、5月句会

日時 : 平成29年5月14日(日)   12時30分開場  13時開始

事前に句評会用の自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)

㋐新葉館宛の場合 期限:10日前まで

新葉館のホームページをご覧ください。

㋑松橋帆波宛の場合 期限:できるだけ1週間前までに

郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407   Fax 03-3604-7328

メール honamikp61@gmail.com

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

② 句会

宿題「そっくり」3句(句箋は当日)

③ 時間があれば席題で五分間吟など

Ⅵ、6月句会

日時 : 平成29年6月11日(日)

内容 : ①句評会

②特別課題(当日)  宿題はありません。

 

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Post Navigation

Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K