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   川柳マガジンクラブ東京句会 第118回例会

第118回川柳マガジンクラブ東京句会が平成28年9月11日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さんと大谷仁子、小野六平太、加藤品子、菊池順風、菊池眼鏡、佐道正、高田以呂波、唯夕、長谷川溪節、丸山松枝、丸山芳夫、水野絵扇、宮本游子、ゆめか、横澤七五の各氏及び星野睦悟朗の18名、欠席投句は城内光子、高塚三郎、辻直子、成島静枝各氏の4名でした。

当日の句評会結果及び宿題、席題と選者、入選句は次の通りです。

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。ゼロ票句は植竹団扇さん、松橋帆波さんや佐道正さんがコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

猫ブームお化け屋敷は卒業し     品子

?唯夕「猫ブームはわかりますが。虐待の猫屋敷のことかな」

正と帆波「怪談系の猫があまりなくなった。猫が卒業ということでしょう」

作者「そんなに深い句ではありません。昔猫はマイナスイメージだったが、今は前向き。

「し」止めはダメと言わなくなったので作りました」

帆波「「し止め」余韻を残すとして昭和初めは流行りました。「・・・来」も。あまり流行り過ぎてタブーと言われたのでは。チャレンジするのは価値があります」

正「この句は違和感全くないです」

アヒルみたいだと言われアヒルになる 唯夕

作者「題「アヒル」で苦し紛れに作りました。」

1 人情と風土が光る米の粒       仁子

順風「私は北上川で育った。米と風土は切っても切れない。それをうまく詠んでいる」

作者「龍ヶ崎に長く住んでいました。田んぼに水が入ると生き生きしてきます。今も送ってもらったりしています」

1 未来人遺跡巡りは核のゴミ      光子

1 震源地デベソのように×印      芳夫

  ・・・目の付け所にはみんなが「なるほど」

1 透明な傘は日傘に使えない      帆波

正「ビニル傘日傘としては使えない、と同想ですね」

作者「先週の日曜日に防災訓練があって雨が降った後晴れで大変だった。おばちゃん達が差してこれダメだわと言っていた」

1 おそるおそる乗馬馬肉を食べた後   游子

めがね「象牙のアクセサリーに象が怒った」

?睦悟朗「?は疑問でなく、4番目で選べなっかから付けました。面白いです」

帆波、正「面白い」

作者「時々馬に乗るので馬肉は食べません。なんとなく怖いです。牧場でのバーベキューでも食べません」

1 ぴったりの小銭握って駄菓子屋へ   松枝

1 デカクなれチチンプイプイプチトマト ゆめか

唯夕「基本的にこういう句が好きです。かわいらしくていいです」

作者「子供のころは夢がありました」

誰かの発言「チチンプイプイは辞書にあります」

2 風は秋気温は真夏家計冬       絵扇

眼鏡「リズムが良い。古今和歌集の伝統(秋きぬと目にはさやかに・・・)を下五で落とすところが面白い」

仁子「夏は暑かったがふっと風が涼しく感じられる(ようになる)。面白いです」

作者「下五を何にしようかと考え思いつきました」

2 アリバイか小まめに記録自撮り棒   六平太

溪節「自撮り棒が流行っている。それを皮肉っぽくとらえたところが面白い」

芳夫「アリバイだってとこが面白い」

六平太「やたらと写したのをどうするのかなぁと思います。自撮り棒は日本の発明です」

帆波「SNSに投稿したりするらしいです」

2 ひょっとしてひょっとしたらとドアを押す 直子

2 亀万年調べた人はまだいない     正

2 背伸びした分だけ裾が透けている   七五

2 どこやった?とっくに処分しましたが 静枝

選んだ睦悟朗、游子の他にも正、帆波、…から「あるある」と共感の声。

溪節「? 一字空け 句読点などはどうなのですか」

・・・その句に合致しているなら、と肯定的な意見が多かった。

2 他国より自然の中にある脅威     溪節

七五「北の原爆実験と台風、合わせて考えさせられる」

順風「台風、集中豪雨、タイミング的に良い句です」

正「比べることだろうか」

作者「出した後で北朝鮮が核実験をやったのであれっと思った。でも来るとわかっていても犠牲者が出るのはなんとかならないかなあと思います」

3 出てこない名前を手繰るアイウエオ  以呂波

絵扇、仁子、溪節が共感して選んだ。

作者「日常の私のこと」

誰かが「(あなたは)以呂波だからアイウエオでなくイロハニホヘトだろう」(笑い)

3 父ちゃんは酔って帰ると寿司の箱   三郎

4 お子様が押すまで押さぬ降車ベル   団扇

芳夫「降車ボタン。誰かが押すだろうと待っている」

唯夕「小さい子が押したがる。目に浮かぶようで良い句」

品子「新鮮な句。作者にも感心」

溪節「リアルに目にうかぶ。文句なしいただいた」

作者「次の停留所を言う前に押して降りるかと言われた。いまはゆっくり押す。この句は譲ってあげている」

5 独創性あふれる皿で美味くない    眼鏡

六平太「皿だけは良いが、・・・」

睦悟朗「独創的なと言っても料理の基本を持っていないと・・・」

松枝「皿だけ立派」

游子「創作料理にうまいものなし」

品子「皿の絵がピカソみたいなのかな」

?溪節「どういう風に取るのか、料理と取るのか、皿と取るのか」

・・・この句、独創性あふれる「皿」なのかっ独創性あふれる「料理」なのかはっきりしませんので選んだ人でも別れました。

作者「料理です。新進気鋭のシェフということでしたが、フランス料理のアユよりもアユは塩焼きのほうが良い」

5 台風も上陸したい訳じゃない     順風

松枝、唯夕、品子、絵扇、正らが、その通り、面白い、・・・。

?芳夫も疑問でなく次点として選んだ。

作者「楽しんでんのかなあ」

6 要るかもに仕分けて何も捨てられず  睦悟朗

六平太、七五、以呂波、絵扇、正らが全くそうだ、仕分けてが面白い、など。

仁子「この通りで、引っ越すまで20年ほどいたが急に越すことになった時捨てまくりました」

睦悟朗「特に家内はもう着ることが出来ない服もしまい込んでいる」

  

Ⅱ、宿題

宿題は「落語」で植竹団扇さん、丸山芳夫さんの2人選でした。

  1. 宿題「落語」植竹団扇選

団扇「長屋の花見、人情話などが多かった」

佳作」

落語から江戸の暮らしを垣間見る     仁子

三平で分かる世襲の難しさ        正

面接で落研高く評価され         静枝

噺家も句会無言で作句する        仁子

恙無く笑点の生前退位          唯夕

口だけじゃないとたい平走り抜く     睦悟朗

川柳川柳以来落語狂           睦悟朗

英語より落語を子らに教えたい      松枝

判じ絵のようにまくらをしゃべり出す   順風

本題へ羽織を落とすナルシスト      品子

芝浜のその後も禁酒してますか      芳夫

時そばを真似る余地なし券売機      溪節

芝浜の女房財テクして返す        品子

「特選」

1 妻の顔見てああ俺は長命だ      正

2 小言までオチを付けてる落語好き   以呂波

3 芝浜を誰で聴こうか大晦日      六平太

 

  1. 宿題「落語」丸山芳夫選

芳夫「前抜きの一部もコメントします。また、落語との関係などを解説しながら、披講します」

恙無く笑点の生前退位          唯夕

笑点に合わせ飲み会止めて来る      絵扇

座布団を取った昇太の得意顔       七五

面接で落研高く評価され         静枝

時そばを真似る余地なし券売機      溪節い

三平で分かる世襲の難しさ        正

五右衛門はまだ極楽のままかしら     団扇

母さんと笑った円鏡の寝床        松枝

人は死して死体を残すかんかんのう    眼鏡

丑三つ時へっついが泣く丁半と      游子

与太郎は小さな欲で生きている      光子

判じ絵のようにまくらをしゃべり出す   順風

無駄なもの省くと落語消えていく     光子

小言までオチを付けてる落語好き     以呂波

噺家の言葉はかまど飯のよう       帆波

「秀作」

1 しょうがない人が高座を盛り上げる  帆波

2 本題へ羽織を落とすナルシスト    品子

3 大切なことは落語で教わった     光子

「特選」

芝浜を誰で聴こうか大晦日        六平太

「軸」

九つを待てずに四つにそばを食う     芳夫

 

Ⅲ、五分間吟

宿題でトップだった小野六平太さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「メガネ」でした。

六平太「どれも面白かったです」

聞きもらすまいとメガネをかけ直す    芳夫

インテリにめがねかけてるそれだけで   ゆめか

七色のメガネをトンボ自慢する      団扇

耳たぶは眼鏡をかける為にある      芳夫

好きな子にひいきしている色めがね    松枝

コンタクトレンズで出来ぬダテ眼鏡    正

秀才の印渦巻きの眼鏡          正

思うほど眼鏡変えても気付かれず     正

息子孫めがねかけたら瓜二つ       絵扇

ずり落ちた眼鏡がにらむ古本屋      芳夫

「特選」

サイボーグメガネと入れ歯アデランス   帆波

 

Ⅳ、難解句鑑賞

参加者が提示した難解句を鑑賞した。

帆波「この2句は「今朝の蟻」「春の首」が難解句にしている。100%・万人には伝わらないというものを含んでいます。「今朝」や「春」は動くのになぜその言葉を使ったか、が肝心」

生かされて生きる我が身と今朝の蟻

 近くのお寺の前に掲げてあった由。どこで切るかで変わるが、今日も目が覚めてありがたい、ということか。

春の首円周率を考える

 阪本高士さんの川柳句集からとのこと。

様々な解釈が出たが、共感される解釈はなかった。前後の句と合わせて読むべきかもとの意見もあった。

 

Ⅴ、10月句会

日時 : 平成28年10月9日(日)   12時30分開場  13時開始

事前に自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)

㋐新葉館宛の場合

新葉館のホームページをご覧ください。

㋑松橋帆波宛の場合

郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407   Fax 03-3604-7328

メール honamikp61@gmail.com

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

② 句会

宿題「窓口」3句(句箋は当日)

③ 時間があれば席題で五分間吟など

Ⅵ、11月句会

日時 : 平成28年11月13日(日)

宿題 : 「合わない」

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