川柳マガジンクラブ東京句会 第117回例会
第117回川柳マガジンクラブ東京句会が平成28年8月14日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇、松橋帆波さんと大谷仁子、小野六平太、菊池順風、佐藤やえこ、佐道正、高塚三郎、高田以呂波、唯夕、辻直子、丸山芳夫、宮本游子、眼鏡(初参加)、横澤七五、取材のため臨時参加した近藤佳宜の各氏及び星野睦悟朗の17名、欠席投句は加藤品子、成島静枝、長谷川渓節、水野絵扇の4名でした。
川柳句会取材のため、日本経済新聞の記者とカメラマンが来られました。
当日の句評会結果および宿題、席題の選者、入選句は次の通りです。
Ⅰ、自由吟互選と句評会
句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。ゼロ票句は植竹団扇さん、松橋帆波さんや佐道正さんがコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。
右利きです早苗ともちゃん百合子ちゃん 游子
?の人が唯夕、直子、六平太、正の四人という難解句?でした。ともちゃんだけ何故平仮名かという質問もありました。高市早苗、稲田朋美、小池百合子のことだそうです。
作者の弁「稲田朋美は「ともちん」とか言われているので仮名にした。選挙区のPRのため網タイツでダテ眼鏡をかけている。最近右寄りの女傑が目立っています」
ポケGOに埋もれカゲ錬捗らず 帆波
作者の弁「カゲ錬とは部活などで陰で練習することです。近くの公園の風景ですが、カゲ錬の人が困っています」
人生花個性咲かせるマイペース やえこ
ゴキブリが我が物顔で部屋横断 佳宜
作者の弁「初めて川柳を作ってみました。最近部屋にゴキブリが出ました」
1 楚々とした日傘のなかをちら見する 順風
1 物言わぬ臓器に怯え休肝日 睦悟朗
1 プラゴミも一度は突く親ガラス 唯夕
作者の弁「(子育てに必死なので)生ごみの日でなくても突いてみるカラスがいました」
2 回遊魚海の明日を見てしまう 品子
2 懐メロが流れ病棟回復期 静枝
順風「もうすぐ退院で、退院したらやりたいことを思い浮かべている」
七五「希望が持てた・・・」
游子「鼻歌ではないですか」
?睦悟朗「病棟全体に懐メロが流れるのでしょうか」
?三郎「なぜ病棟に懐メロが流れるのでしょう」
芳夫「(ボランティアがホームでやるような)慰問ではないですか」
欠席の作者のコメント「回復期の病棟は病室で食べない。そこに流されています」
2 自惚れで鳴らすラッパに耳がない 七五
2 お互いに届いた梨のお裾分け 仁子
作者の弁「鉢合わせをしました。梨の交換をしました」
2 盆帰省高速道路化身蛇 以呂波
なるほど、うまい、の声がありました。
2 サスペンスドラマも死刑廃止論 団扇
2 特売日やりくり主婦は身が軽い 三郎
3 ガラクタよ夢見た時間ありがとう 直子
3 若い時買った苦労がペイしない 眼鏡
3 歳のせいだと思いたくない歳のせい 絵扇
選んだ睦悟朗、六平太、三郎はよくわかりますと言いましたが。
正「どこで切るのでしょう」
中八の下で切るという意見が多数。
4 象徴も働き過ぎの日本国 溪節
欠席の作者のコメント「お気持ちを詠みました。あり方を検討するべきでしょう」
4 カレンダーあれいつの間に山の日が 正
作者の弁「突然カレンダーを見てあれっと思った。労働時間を減らそうというがやり方がせこい」
4 寝込んだと聞く 僕の血を吸った蚊が 芳夫
六平太「自分の血はよほどひどいと思っているのかなあ」
游子「すごく面白い。蚊に拍手してやった」
直子「歳とっていて血が薄かった」
眼鏡「面白い」
団扇「気の毒に思っている」
作者の弁「落語に、身投げしようとしたところを救われた人に「お前なんか食べたら魚が
馬鹿になっちゃう」というのがあります」
4 違いが解る男たしなむ発泡酒 六平太
違いは分かるのだけれど(やりくりなどほかの理由で)発泡酒を飲んでいる、ところが面白く共感を集めました。
作者の弁「あのコーヒーの宣伝が嫌いでした」
帆波「そうそうたる人が出てきて、インスタントコーヒーなのに偉そうに違いが解る男ってね」
Ⅱ、宿題
宿題は「悠々」で辻直子さんの選でした。
どうして「悠々」という題になったのですか、という質問がありました。
帆波さん「課題は1月に決めましたが、オリンピックがあり、水泳陣などは行けるだろうと思って決めました」
選者の弁「同じような句が結構ありましたがそれらは避けました」
「佳作」
悠々と泳ぐ鯨に銛を打ち 眼鏡
血筋保持余裕綽綽初舞台 以呂波
悠々素敵なんて駄洒落が寒過ぎる 団扇
ライン来て悠々自適儘ならず 唯夕
渋滞をテレビで眺め缶ビール 唯夕
ドリンクバーだけで半日粘る客 溪節
盆休みレンタルビデオロードショウ 六平太
熊たちが悠々食事山降りて 溪節
遊びに御出で広いよ箪笥売ったから 団扇
ステテコで居るとインターフォンが鳴る 芳夫
富士山で妻と眺める流れ星 七五
「秀作」
悠々と飲んでる方が居候 唯夕
金持ちは宝くじなど買いません 順風
天皇でなくて良かった楽隠居 芳夫
「特選」
寝相悪いのでお棺はLサイズ 芳夫
「軸」
アナログで二人のほほん暮らしてる 直子
Ⅲ、五分間吟
最後に宿題でトップだった丸山芳夫さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「祝日」でした。
国民の祝日という意味不明 正
祝日は鉄砲玉になる私 順風
祝日は料金上がるカラオケ屋 やえこ
六月が仲間はずれにされている 正
六月に欲しい祝日雨か空 帆波
海の日に山の日が出来川嫉妬 眼鏡
この次は空にしようか祝祭日 六平太
山の日に海水浴でおぼれかけ 七五
祝日と祭日の意味ぐぐります やえこ
祝日に名前なんぞは不必要 団扇
祝日の結婚式で嫌われる 唯夕
何の日か思い出せない昭和の日 帆波
「佳作」
祝日を全部はそらで言えません 正
祝日は命日よりも誕生日 団扇
祝日の分日給が減っていく 帆波
「特選」
私には私のためのお祝い日 游子
「軸」
月曜日好きな授業がまたつぶれ 芳夫
Ⅳ、難解句鑑賞
新しい試みとして、参加者が提示した難解句を鑑賞しました。
こんにゃくの夜逃げを月が笑ってる
つかみどころのない人の夜逃げ、駆け落ち?、おでんのこんにゃくがつるっと落ちた、・・・・。
裏のない空を一枚所望する
天気予報が当たらない、両方表?、舞台の書き割り(裏は要らない)、まともなものを一枚くらいほしい、・・・・。
青いバラ一輪王様に背く 阪本高士川柳句集「第三の男」より
遺伝的には普通は出来ないもの=不可能を意味するが自然界、権威に背いて出来た。
尖がりの渾名懐かし稲荷町
芳夫さん「八代目林家正蔵(のちに彦六)は住居が稲荷町なのでこう呼ばれた。また性格から尖がりの正蔵とも言われた」
Ⅳ、9月句会
日時 : 平成28年9月11日(日) 12時30分開場 13時開始
事前に自由吟を1句お送り下さい。(既発表句でも可)
㋐新葉館宛の場合
新葉館のホームページをご覧ください。
㋑松橋帆波宛の場合
郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407 Fax 03-3604-
7328
メール honamikp61@gmail.com
場所 : 駒込学園
内容 : ① 句評会
② 句会
宿題「落語」3句(句箋は当日)
③ 時間があれば席題で五分間吟など
Ⅴ、10月句会
日時 : 平成28年10月9日(日)
宿題 : 「窓口」
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マガジンクラブ東京倶楽部8月号拝見しました。詳細に記載されその時の様子が浮かぶようです・・・。諸先輩の方と眼鏡さんも私達も誘われ二次会でお茶しました。日経新聞の記事も図書館でコピーしました。(8・30付夕刊文化)いい記事でしたね。北区の「つつじ吟社」でも話題になりました。有難うございました。10月例会は参加したと思います。よろしくお願いします。