川柳マガジンクラブ十四字詩句会 第43回例会
川柳マガジンクラブ十四字詩会第43回例会が11月26日に東京都北区王子「北とぴあ」にて開催されました。出席者はお世話役の村田倫也さん及び五十嵐淳隆、植竹団扇、佐藤潤子、沢辺祥子、白子しげる、戸田美佐緒、早川若丸、布佐和子、松田颯秋の各氏と星野睦悟朗の11名、欠席投句は佐藤美文、福島久子の2名でした。
当日の「句評会の自由吟」及び「宿題、席題(五分間吟)の入選句」は次の通りです。
Ⅰ、句評会「自由吟」
句評会の互選は◎(2点)1句、〇(1点)1句、△(疑問、-1点)1句(これは選ばなくてもよい)を全員が選句しました。句の頭の数字は、互選の得点です。
噛んでごらんよ人間に皮 美佐緒
・・・わからないという人が多かったのですが、作者は「人の皮をかぶった悪人なんていうのもいるでしょ。どんな味がするのかなあ」
浮かれる指にぎゅっとお仕置き 潤 子
負け癖ついた軟な鈍行 団 扇
1 神は時々手元狂わす 颯 秋
淳隆「「神もしょっちゅう・・・」の方が良いのでは」
1 舞う揚羽蝶過去は害虫 睦悟朗
2 捨てるに惜しい服の花柄 若 丸
2 メルケル吐息ギリシャ一息 和 子
◎に選んだ淳隆「でも上と下を逆にして、また国なら国であわせて「ギリシャ一息ドイツため息」とした方が良いと思う」
3 横綱の手が猫の肉球 久 子
・・・白鵬の猫だましの手のことだと分かって面白いとした人と、なぜ肉球かわからないという意見と別れました。
4 安心を買う爆買いの列 しげる
4 下一桁へ蟻の戯れ 美 文
5 こんな筈では増える日常 倫 也
・・・いろいろ取り方は違うが共感を覚えた人が多かったようです。
和子「趣味の会などでどんどん忙しくなって」
しげる「物忘れが多くなって」
淳隆「つまずいたり。日常 でなく 毎日?」
祥子「ぼやきですね」
7 野党に集う渡り職人 淳 隆
・・・渡り職人という皮肉に共感が集まりました。
9 下仁田ネギの熱い反逆 祥 子
・・・◎×3、〇×3で最高点でした。うっかり口に入れたら熱いのが飛びだした、という経験を誰もがしているようでした。
Ⅱ、宿題「記憶」句評会で一番票の多かった沢辺祥子さんが選をしました。
〔佳作〕
1 ございませんと田中角栄 若 丸
2 あの号泣を誰も忘れぬ 団 扇
3 紅葉の旅は湖に鮮明 颯 秋
4 海馬がしびれすぐに忘れる 若 丸
5 記憶失くして虎に変身 潤 子
6 古い記憶が今を蝕む 和 子
7 敗戦の日の青い天空 倫 也
8 切った途端にあれ誰だっけ 団 扇
9 一人コタツへ過去が寄り添う 和 子
10 忘れたことも忘れへっちゃら 団 扇
11 風向きにより記憶喪失 颯 秋
12 スマホ落として記憶消滅 和 子
〔秀作〕
1 ケン玉の技腰が忘れず 淳 隆
2 神様だった頃のお話 美佐緒
3 清く正しく残す初恋 若 丸
〔特選〕
時効が欲しい愛の告白 睦悟朗
〔軸〕
まるで昨日のことよ十代 祥 子
Ⅲ、五分間吟
宿題で特選の星野睦悟朗の出題及び選で五分間吟を行いました。題は「朝」でした。
〔佳作〕
1 お湯を注いで済ます朝食 若 丸
2 朝陽の中で揺れる正夢 若 丸
3 朝露滑り塗り下駄急ぐ 祥 子
4 朝帰りして主夫にされてる 祥 子
5 アラーム鳴って起きる野良猫 潤 子
6 朝食済んでもう一度寝る 倫 也
7 心忘れて満ちてくる朝 颯 秋
8 朝一番のうまい生水 倫 也
9 吐息ため息朝へ捨てます 美佐緒
10 夜を盗んで昇る太陽 美佐緒
11 大逆転の朝の役満 颯 秋
〔秀作〕
1 朝もや食べるでかい太陽 和 子
2 朝日まぶしい残業の道 祥 子
3 青春のワナ毒のある朝 颯 秋
〔特選〕
終活の子へ朝が訪れ 淳 隆
〔軸〕
パンの香りで目覚めパッチリ 睦悟朗
Ⅳ、武玉川鑑賞
お世話役の村田倫也さんから、武玉川鑑賞「お金の句」として、十四句の紹介があり、各句について話し合いました。
吹かるるだけは法螺貝へ銭
青い頭の低き相談
銭をいじると手を洗う尼
銭つくほどに君も旅慣れ
(注)銭つく は 銭を一文ずつ数えること
金の減ったも知らぬ本復
(以下省略)
Ⅴ、今後の予定
今後の予定は次の通りです。
第四十四回 平成二十八年一月二十八日(木) 宿題 「勇ましい」
第四十五回 平成二十八年三月二十五日(木) 宿題 「慌てる」
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