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  川柳マガジンクラブ東京句会 第105回例会

 第105回川柳マガジンクラブ東京句会が平成27年8月9日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さんと阿部脳天気、大谷仁子、小野六平太、城内光子、菊池順風、佐道正、高田以呂波、唯夕、辻直子、本間千代子、丸山芳夫、ゆめかの各氏及び星野睦悟朗の15名、欠席投句は成島静枝、長谷川渓節、平井熙、水野絵扇、横澤七五の5名でした。

阿部脳天気さんは久しぶりの参加ですが、お休みの間に阿部天気、さらに最近阿部脳天気と改名されました。

新葉館の竹田麻衣子さんから、川柳マガジン15周年記念企画として電子川柳集を募集、出版するという説明がありました。募集期限は今年中で、ネットで販売するとのことです。

当日の題と選者、入選句は次の通りです。

 

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。今回0票句7句は植竹団扇さん、松橋帆波さん、佐道正さんの3人がコメントをしました。

特に活発に意見が出た句等についてはその内容を書き添えます。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

  ちょっかいへ一人相撲をとらせとく  千代子

  ?六平太「よくわかりません。作者に聞きたいです」

  正「面白いがちょっと理解しにくいです」

  帆波「任せておけない人などを詠んだのでしょう」

  団扇「しょっちゅう一人相撲を取っているのではないですか」

  作者「分かりづらくてすみません。町会の納涼祭のお手伝いをしたのですが、中にお節介すぎる方

がいてだんだん無視した雰囲気になりました」

  原爆忌なぞる安保の黒い影   七五

  八月はあの日あの事おもう月  直子

  帆波「八月は六日九日一五日という俳句に通じる句ですが、既視感があります」

  正「おもう月の月は、お月様ではないですか。八月はこういう句があると句会としては締まります」

  帆波「京とでは、先の戦争は応仁の乱のことです(笑い)」

  作者「世間が戦争(の話題)一色ですが個人的にはいろいろあります。「月」は両方掛けたつぶや

き川柳です」

  黒い雨原爆ドーム物言わぬ  ゆめか

  正、帆波、団扇とも、黒い雨、と原爆ドームは原爆が重なっている、と指摘。

  八月が忘れはしないあの炎  唯夕

  マイナンバーきっと利権が隠れてる  正

  ふくらんだ乙女の胸に虹が浮く  脳天気

  帆波「どのくらいふくらんでいるのかな。浜辺の風景か。レインボーカラーの水着か。はしゃいで

いるイメージです」

正「よくわかりません。虹色の水着ですか」

団扇「内面的なこと、胸の中ではないですか。どうして男の人は外面しか見ないのか(笑い)」

脳天気「風船のヨーヨーからの印象吟です。最初胸に乙女のとしましたが、逆にしました」

 以下の1点句は選んだ人のコメントを書いてみます。

1 元総理走った先の競技場  熙

  千代子「走った先の表現が良い。支持率が下がらなかったらそのまま行ったのでしょうか」

1 ヒロシマ忌鯉も背中で慰霊祭  渓節

  光子「言いすぎているかなあ、とも思いますが、広島カープのやったことには感心しました。

プロ野球は保守的だと思っていましたが、これは良かった。私は阪神ファンですが(笑い)」

1 お姫様抱っこを妻はせがまない  団扇

  ゆめか「面白い句だと思いました」

1 短い命生きているよと蝉が鳴く  絵扇

  六平太「毎年うるさいなあ思うが、鳴かないと淋しい」

2 有る物で済ませるレシピ炎天下  静枝

  睦悟朗「かみさんがダウンした時こんなことになりました」

  直子「共感です」

  欠席の作者のコメント「買い物も暑いので。冷蔵庫の底まで探します」

2 戦争を知らない言葉遊びたち  帆波

  芳夫「二つの意味に取りました。一つは今の政界のこと、もう一つはあの歌、私は何かおもねって

いるみたいで嫌いですが。

  脳天気「戦争を知らない子供達、経験した人が書いたものと差があるし、知らないことは遊びに

なります。実感したことのない事は私は作りません」

?唯夕「読みきれませんでした。政界か歌か・・・」

作者「いろんな解釈できます。法案についても上っ面な討論がなされているように思います。

8月15日も本来鎮魂の日なのに年々うるさくなっています」

団扇「戦争を体験できなくても想像から作ってもいろんなことを考えさせられます」

3 炎天下小花命を輝かす  仁子

  光子、順風、直子が頑張っている小花にひかれた。

  作者「夫の車いすを押して散歩に行くとこんなことに慰められます」

3 怖がるとネズミ花火の思うつぼ  芳夫

  千代子「喜ぶとまたまた増長するということがよくあります」

  以呂波「思うつぼがうまいと思いました」

  六平太「本当にこんな風で、そうだなあと思いました」

  ?正「疑問で無く、選びきれませんでした。思うつぼなんて上手な読み方ですね」

  作者「チョロチョロという題で去年の暮れに作り、暑中見舞いまで取っておきました(笑い)」

4 ニュータウン介護モデルになった今  六平太

  選んだ以呂波、仁子、帆波、正の他選ばなかった人からも「本当にそうだ」「介護モデルがいい」

という声あり。

作者「皆さんがちゃんと説明してくれたから言うことはありません」

4 晩酌で今日を洗ってまた明日  睦悟朗

  選んだ以呂波、ゆめか、六平太が晩酌に共感。

  光子「洗ってが良いと思いました」

5 戦争は真っ平御免カバあくび  光子

  カバあくびと付けたことに選んだ睦悟朗、芳夫、唯夕、順風が感心。

  仁子「あの戦争で動物園の動物が処分されました」

  作者「戦争は真っ平御免が言いたかったが、これに一番遠いものを持ってきたかったので、動物園

が好きな私が思いつきました」

6 漕ぎ出せば岸とは違う海の色  順風

  仁子「憧れを持って漕ぎ出した。希望の持てる句だと思いました」

  芳夫「海水浴でもこういうことがあります」

  唯夕「私もそう思いますが、もう一つ、だんだん漕ぎ奨めたら違ってきた安倍さんもあるかと思い

ます」

  ゆめか「皆さんと同様ですが、人生を岸に例えると、先に行くと違って見える、きれいに見える」

  脳天気「ちょっと説明っぽい気がします。岸を岬にするとか、漕ぎ出すと、などとするか」

  正「安倍さんと岸さんではないですか」

  作者「充実感や達成感もあります。政治を掛けたわけではありません」

6 少しずつ毒増しながら盛り上がり  以呂波

  脳天気「言い過ぎてないところがいい」

  直子「みんなで話すときに、毒みたいな言葉が出てくることがあります」

  睦悟朗「飲み会を想像しました」

  千代子「女子会などでもそうですね」

  唯夕「私も飲み会だと思います」

  正「女子会、なるほどと思います」

  作者「気が置けない仲間との飲み会で、こんな感じになります」

 

Ⅱ、宿題

宿題は「冷たい」で菊池順風さんの選でした。

選者の弁「選から漏れても冷たい男と思わないでください。かき氷などが多かったですが、代表的なものを取り上げるにとどめました」

「佳作」

缶コーヒー夏場はアイスノン代わり  帆波

スープより氷の溶けぬ距離が良い  団扇

居酒屋の枝豆噛むとジャリといい  正

猛暑日は冷酒冷汁冷奴  六平太

中絶の冷たい仕打ち悔い続く  仁子

転んでもここは躾と手を貸さず  以呂波

目離せず冷たいあなた惹かれてく  ゆめか

もう誰もかまってくれぬかくれんぼ  直子

お前もか氷を入れる金魚鉢  静枝

集団でオンリーワンに冷めている  脳天気

走り寄る客を尻目にバスは発ち  渓節

熱帯夜保冷剤とび朝となる  光子

貯蔵の雪猛暑の街へおすそわけ  千代子

「秀作」

優先席スマホが座り老いが立ち  渓節

冷や飯を食べ飽きた頃定年日  睦悟朗

冷たいと言われてやっと高利貸し  唯夕

「特選」

冷酷なヒト科造成する戦  千代子

「軸」

冷凍魚ムンクの叫びような顔  順風

 

Ⅲ、五分間吟

最後に、宿題で特選だった本間千代子さんの出題及び選で5分間吟をやりました。題は「笑い袋」でした。

選者が、なぜ「笑い袋」という題にしたか問われて「所属している東葛はユーモア川柳が伝統なので、それから連想して思いつきました」

「佳作」

JKは笑い袋でできている  帆波

笑い袋を大黒様のように持つ  芳夫

楽しいな笑い袋は福の神  ゆめか

結局は笑い袋にイヤサレル  唯夕

客よりも先に笑うな漫才師  六平太

今はもう一家に一つ欲しいもの  六平太

笑い袋の中消化不良のギャグもある  芳夫

袋から忍び笑いは聞こえない  団扇

透明な笑い袋を下げて出る  脳天気

振られても笑い袋で奮起する  睦悟朗

「秀作」

売るのなら根性据えて売りなさい  直子

老い二人笑い袋がペッチャンコ  光子

客席に笑い袋を置く前座  正

「特選」

ロボットに笑い袋をインプット  脳天気

「軸」

新聞を開くとしぼむクセを持つ  千代子

 

Ⅳ、次回について

 日時 : 平成27年9月13日(日)   12時30分開場  13時開始

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

       事前に自由吟を1句提出してください(既発表作品も可)

          ㋐新葉館宛の場合 8月末締め切り

           新葉館のホームページをご覧ください。

          ㋑松橋帆波宛の場合  1週間前締め切り

          郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407

          Fax 03-3604-7328

          メール honamikp61@gmail.com

     ② 句会

       ㋐宿題「不確か」3句(句箋は当日)

       ㋑時間があれば五分間吟など

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