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    川柳マガジンクラブ東京句会 第101回例会       

 第101回川柳マガジンクラブ東京句会が東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さんと大谷仁子、小倉利江、小野六平太、城内光子、白子しげる、佐道正、高田以呂波、唯夕、長谷川渓節、本間千代子、丸山芳夫、水野絵扇、村田倫也、横澤七五の各氏と星野睦悟朗の十七名、欠席投句は、菊池順風、成島静枝、平井熙、宮本游子の四名でした。当日の題と選者、入選句は次の通りです。

Ⅰ、自由吟互選と句評会

句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。今回は0点句は松橋帆波さんと佐道正さんがコメントをしました。特に活発に意見が出た句等についてはその内容を書き添えます。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。

  旅プラン机上に変えた低気圧  渓節

  正「そうだなあとは思いますが、低気圧くらいで止めることはないので机上で作ったように感じ

  ます」

  帆波「台風でしょうか。途中で変更したのかしら」

  六平太「奥さんが低気圧ということではないですか」(笑い)

  作者「爆弾低気圧のイメージです。また、綿密に計画する方でもあります。計画が全部は実行できませんでした」

  残酷になれる人間とは難儀  利江

  今日こそは狼気分牙を研ぐ  順風

  成功の秘訣見抜けぬビジネス書  熙

  帆波「たぶん成功者はこうだという本なのでしょうが、同じことをやっても失敗した人の方が多いでしょう。そういうことを言っているのでしょうか」

正「ネットで、株はこれだけ儲かります、続きはお金を払ってお読みください、というのがあります。

競馬ののみやでもお金を取ります。でも「見抜けぬ」はどういうことを言っているのかしら」

しげる「いろいろビジネス書がありますが、所詮実践を伴わないものが多い。評論家や学者を皮肉っているのではないですか」

帆波「そういえばコーディネーターも何回か会社をつぶした人が多いですね」

倫也「経営コンサルタントもそうですね」

作者「本には本音は書かれていません」

  叱咤激励孫に通じぬもどかしさ  絵扇

1 平織りの討論色が合ってない  游子

千代子「国会審議などのことかしら。噛み合わないことを言ってるのではないですか」

?倫也「付論はもともと意見が違うから成り立つのでしょう」

?芳夫「噛み合わない討論を平織りに例えたのは良かったと思う」

欠席の作者の寄せたコメント「色が合わない糸を組み合わせてもしっくりいかない。色の違う野党を組み合わせてもうまくいきません」

1 地図不得手出発地点又回帰  以呂波

1 我が家には鬼は居ないが妻が居る  唯夕

1 物忘れ増えて怖れる認知症  仁子

2 風船ガムパチン分かってもらえない  芳夫

  睦悟朗「自分が淋しいときにやったことを思い出しました」

  光子「クロマティを思い出しました。気持ちはよくわかります」

  ?正「評価を聞いてなるほどと思いました」

  ?倫也「分かってもらえない、が何なのかわかりません」

  作者「少年時代にちょっとすねたときの、だれも分かってくれないなあ・・・ということです」

2 新機種のスマホに頭試される  七五

2 郵便局2円不足で戻す手間  正

3 仕付け糸足らぬ言葉が歩き出す  六平太

  唯夕「国会答弁でも変なのがあります」

千代子「うまく詠んだと思います。説明してもわからない人にはわからない」

正「仕付け糸とは止めておくということでしょう。比喩が上手です」

?睦悟朗「仕付け糸の使い方が変だと思います。仕付け糸は、仕立てるときに止めるために使うもので、初めて着るときには取るものです」

?芳夫「表現が面白いかとは思いますが」

?光子「なんとなく分かるようにも思いますが」

作者「作り方がおかしいかもしれませんが、言いたいことは、安倍さんが中東でしゃべったことはブレーンが付いていておかしい、もう少しうまくやれなかったか、ということです」

3 お節介だって要ります都市砂漠  千代子

3 デビューの頃は磁石着けてた恵方巻  団扇

  六平太「流行りだしたのは最近のことですね。磁石着けてたが面白いです」

  芳夫「最近コンビニで復活したようなもので、磁石着けてたが面白いです」

  光子「小さいころはなかったですね。磁石着けてたが川柳っぽくて良いと思います」

  ?渓節「わかりそうで、でも面白いというところまで理解できませんでした」

帆波「(出身の)京都ではもっと質素にやっていました。海苔業界とコンビニが熱心で広まりました。たしかの磁石が着いていました」

作者「本当に小さいのが着いていました」

渓節「上五は「デビュー時は」ではどうですか」

作者「私は七・七・五が好きでたくさん作ります」

3 親戚の端っこ義理を返す通夜  静枝

4 音もなくカウントダウンされる僕  睦悟朗

  高齢者が多いので?、渓節、芳夫、しげる、七五から共感の声がありました。

  ?倫也「嘘くさい。そう思いたくありません」

  利江「具合が悪いと、これが引き金かなあ、なんて思います」

4 暴論が正論になる渦の中  しげる

  六平太「町会なんか特にそうです。声のでかい奴に決められます」

  睦悟朗「ワーワーやっているうちに、やっちまえ、そうだそうだなんてこともあります。渦の中が面白いと思います」

七五「安倍さんなどのことではないですか」

唯夕「七五さんの言うような。今の政界で何があっても聞く耳持たない・・・」

帆波「世論は当てになりません」

倫也「川柳は正論をからかって言うものでしょう」

帆波「本来なら反対するはずのマスコミもなびいてしまうことがあります」

作者「最近の国会討論、集団的自衛権でも、憲法改正でなく、解釈で変えてしまう。こわいと思います」

4 白絵具の協調性にシットする  光子

  仁子「白は何でもまぜられる」

  千代子「なかなかお付き合いをするのは難しい(ので白絵具にシットします)」

  芳夫「(選びましたが)シットするはなくてもよいと思います。絵具は白だけチューブが大きいです。句としては面白いと思います」

倫也「絵を描いていましたのでわかります」

?睦悟朗「シットするは何が嫉妬するのでしょう」

?利江「妥協できる人のことですか」

しげる「シットとカタカナにしたのは何故でしょう」

作者「どんな色でも白をまぜると明るくなります。シットするのは私です。ぎらぎらするような嫉妬ではないのでカタカナにしました」

5 漢字力読解可能記述不可  帆波

  仁子「耳から入って覚え、字にするのは後からなので」

  利江「素直、すぐわかる、スラスラ読める」

  光子「面白い。よくできています」

  正「中味も面白いです。私も薔薇とかいっぱいあります。漢字だけの句の師匠ですね」

  よく漢字だけの句を作る以呂波「私は師匠と呼ぶことにします」(笑い)

  作者「(パソコンだけでなく)ルビ付きで育ったせいもあると思います」

5 程程の程の辺りがむず痒い  倫也

  選んだ仁子、唯夕、しげる、利江、七五らが口口に「面白い、むず痒いが良い、・・・」

  作者「他人から言われると余計お節介と思ったりします」

 

Ⅱ、宿題

宿題は「増える」で城内光子さんの選でした。

選者「肥満、知人などの死、皺などの句は多かったです」

「佳作」

体力が落ちて口数増えてくる しげる

自販機の釣りが止まらぬ夢を見る 順風

生命線伸びたら増える要介護 しげる

若者に背負いきれない重いつけ 六平太

店開けていると赤字が増えるだけ 芳夫

様変り読めぬ名の子が溢れ出し 以呂波

ロボットが増えて社員を追い払う 倫也

爆買が増えても我等蚊帳の外 唯夕

ノルマまたノルマこなせてしまうから 芳夫

わかめ汁加減わからず二日食べ 順風

「秀作」

子は育つ憎まれ口も増えてくる 正

初参加一句抜かれて意欲増す 仁子

国債をどんと飲め飲め黒田節 六平太

「特選」

美味い米増えてあわてるコシヒカリ 睦悟朗

「軸」

非正規があふれ虚ろな目があふれ 光子

 

Ⅲ、五分間吟

最後に5分間吟を行いました。星野睦悟朗の出題及び選で、題は「朗らか」でした。

選者「ちょっと朗らかとは違うなあという句も散見されました」

「佳作」

朗らかなお人ホンダラ節が好き  団扇

通夜の席朗らか過ぎる人が居る  団扇

ライスカレーの香りと朗らかな子供  帆波

極楽トンボが格差に負けてくる  しげる

朗らかに生きたい余生減る預金  唯夕

O型の夫婦誰とも仲が良い  利江

快眠快食快便揃いうれいなし  六平太

朗らかな顔して夫のおむつがえ  仁子

朗らかな彼にムードの出ない恋  芳夫

舞台での朗らか楽屋では真逆  千代子

朗らかに原色の声女学生  光子

「秀作」

布団干すつい鼻歌が口につく  正

人の良い家族猫まで肥満症  利江

朗らかと言われ笑顔をくずせない  千代子

「特選」

合格と知った途端に空が晴れ  正

「軸」

鼻唄だ夫は何か隠してる  睦悟朗

 

Ⅳ、次回について

日時 : 平成27年4月12日(日)   12時30分開場  13時開始

場所 : 駒込学園

内容 : ① 句評会

       事前に自由吟を1句提出してください(既発表作品も可)

              宛先 ㋐新葉館の場合 二月末締め切り

           新葉館のホームページをご覧ください。

          ㋑松橋帆波宛の場合

          郵送 〒125-0061 葛飾区亀有1-13-1-407

          Fax 03-3604-7328

          メール honamikp61@gmail.com

     ② 句会

       ㋐宿題「強く」三句(句箋は当日)

       ㋑時間があれば五分間吟など

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川柳マガジンクラブ東京句会 3月例会報告”にコメントをどうぞ

  1. 無冠帝 on 2015年3月26日 at 11:10 AM :

    鼻唄だ夫は何か隠してる  睦悟朗

     妻は何でも知ってる。今や厄介な存在かも・・・(笑)。

    今月も句会紹介ありがとうございました。

  2. 星野睦悟朗 on 2015年3月27日 at 9:30 AM :

    無冠帝さん
    コメントありがとうございます。出来れば睦悟朗の駄句でなく、他の人の良い句にご感想が頂きたかったです。

  3. UTAJI.O KenKenPA! on 2015年4月26日 at 7:43 AM :

    はじまして。
    句会への観覧を考えています。
    東洋大学は行ったことがあるのですが、そこのあたりからでしょうか?

    交通費すらない暮らしです。

    追伸:川柳マガジン編集部さま各位へ

     掲示板にての、ハネカエシ、大変申し訳ありませんでした。大変ありがとうございました。また、入院へ頑張ります。

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