12月1日 今年最後の奈良句会、師走多忙の中奈良市三条通り「かえる庵」には16名の参加者で会場はほぼ満員。
珍しく大阪句会・嶋澤喜八郎さんの登場で心象句の味わい方、句の中に入れる言葉の飛躍。「無意味の意味」などなど、平素の奈良句会が当たらず触らず「良いものは良い」で済まして来た部分にじっくり踏み込んで解説して頂く。 わいわいガヤガヤで終わりがちな奈良句会には大きな刺激で、得るところが多かったようだ。
第一部、持ち寄った句の合評勉強会、16句有るのでかなり急ピッチで進めたが、一番注目されたのは「忘れたくて忘れたんじゃないカナリア」記憶を失って子供に帰っていく現実に、優しく語りかけるこの句に拍手をしながらも、定型でないから票は入れられないとの意見もあり、評価の分かれる結果となった。
一行詩を川柳外と判断する人と、そこまで拘るなという方があり、簡単に結論が出るものでは無さそう。
☆ 第二部句会(窓)板垣 孝志 選
開けてますいつでもどうぞ風便り 怜依子
笑えない南の小窓開けてから 喜八郎
吹っ切れぬ思案を叩く窓の雨 加央里
往来に迷惑かけている出窓 順 啓
福の神窓から出たり入ったり 香依古
ガラスふくきれいに見えていただけの 憲子
○裏窓に疲れた蝶が来てとまる 真理子
○独居房の窓にも同じ陽はそそぐ まさじ
○遮光カーテンおひとりさまのお幸せ 真理子
◎心音が消えていくまで窓を拭く 喜八郎
軸 ミノムシは窓なき部屋の哲学者
(窓)嶋澤 喜八郎 選
柿干して秋全開の窓辺かな 蘭 樹
清い目もポリグラフには適わない かえる
回天の潜望鏡に白かもめ 宥 子
独居房の窓にも同じ陽はそそぐ まさじ
吹っ切れぬ思案を叩く窓の雨 加央里
遮光カーテンおひとりさまのお幸せ 真理子
○あの影が窓から消えてからドラマ あきひこ
○開けてます何時でもどうぞ風便り 怜依子
○裏窓に疲れた蝶が来てとまる 真理子
◎ガラスふくきれいに見えていただけの 憲子
軸 笑えない南の小窓閉めてから
★互選最多得点 ミノムシは窓なき部屋の哲学者 孝 志
☆第三分(印象吟・金平糖)(写真・緒方製菓)
赤い目のあなたに甘いものあげる 真理子 憲
オリオンの盾くたびれて黄昏て 喜八郎 鮎宥
星屑の街に金平糖が降る 順 啓 喜あ
山と谷越えてまあるくなりました 孝 志 蘭加
昭和の日夜店で当てた金平糖 みほ子 かま
角のある言葉が利子をまけてくれ あきひこ 蘭宥
飴ひとつ貰って笑えない話 加央里 孝み香
彗星はコロナに焼けれ消えてゆく 香依古 鮎み順憲
ときどきは角を隠しているのだが 憲 子 喜真隆順怜
★からふるなこんぺいとうにあそばれる まさじ
加香あ孝か真隆怜
用事があって懇親会に出られず残念至極!
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