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川柳マガジンクラブ東京句会10月例会
10月13日(日)、駒込学園で第85回が開催されました。
お世話役はいつもの植竹団扇さん、松橋帆波さんです。出席者は小野六平太、鎌倉大仏、唯夕、菊池順風、宮本游子、加藤品子、高田以呂波、藤原栄子、小倉利江、白子しげる、村田倫也、佐道正、藤みのり各氏と星野睦悟朗の14名でした。欠席投句は山田こいし、本間千代子、丸山芳夫、小川正美、成島静枝、長谷川渓雪、伊藤三十六、水野絵扇、白勢朔太郎、ゆめかの各氏の10名、合計26名でした。
1、前回の句に関する勉強会
前回の句評会の中の、
もう誰も探しに来ないかくれんぼ  伊藤三十六
の句を取り上げて、松橋帆波さんがご用意された資料にもとづき、解説と討議がありました。

2、自由吟互選と句評会
句評会は出席者が3句ずつ選びますが、結果はゼロ票6句、一票8句、二票4句、三票3句、四票1句、五票2句でした。
今回も句評会の互選ゼロ票の句は掛け合いで論評しました。今回は植竹団扇さんと松橋帆波さんが担当してくださいました。
2・1、ゼロ票句から
(1)老齢を詠う
加齢への反抗期ですよっこらしょ  睦悟朗
帆波「掛け声は面白いとらえ方。反抗期って何回まであるのだろう」
声・・・2回、いや3回、・・・
団扇「加齢への反抗ということだろうか」
倫也「誰かが絶対老いの句は作らないと言っていましたが」
団扇「そういうことをおっしゃる方が老いた証拠ですよ」(笑い)
作者の弁「加齢なんてまだまだ、と言いながら立ち上がる時に思わずよっこらしょと言ってしまいます。よっこらしょの前一字空けた方が良かったかも」

今もなお自立している八十の坂  栄子
団扇「人間は他人に面倒を見てもらわないと生きていけないのですが、頑張っている姿を詠ったのでしょう」 
帆波「自活と自立は違います。一人では生きていけないがその中で自立しているということでしょう」
正「この年ではあるけれど頑張っているというのがあまり出てくるのはどうかなあと思います」
団扇「周りが自助自助というのもどうかと思います」
作者の弁「市から高齢者へのアンケートが来たのがきっかけで作りました」
利江「あなたまだ八十じゃないでしょ」
作者「さばを読みました」(笑い)

この2句で、高齢、老いなどを詠んだ句が多いことに反発もあることがわかりました。

(2)当日最多の?が付いた句
肝臓に負けぬ優しい星に住む  品子
?倫也、?利江、?游子、?睦悟朗が「まったくわからない」「肝臓と星の関係がわからない」
帆波?「肝臓から酒は連想しますが。優しい星がどういうことなのでしょう」
団扇「肝臓は優しいな、地球はもっと優しいな、ということかしら」
作者の弁「問題にしていただきましたが、主人はお酒が強くて、それでも物言わぬ臓器の肝臓は黙っています。地球も痛めつけられているのに耐えています」

2・2、二票の中の議論が多かった句
少子化へ授かり婚という温み  千代子
睦悟朗「授かり婚という言葉を初めて知りました。できちゃった婚よりいいですね」
栄子「すごく上手な温かい句だと思いました」
帆波「アンアンの特集などでは無理やり妊娠してしまえみたいな書き方もしています。できちゃった婚は男性社会的ではありますが」
団扇「授かった子供。温かみが違いますね」
倫也「授かるという言葉が今の人にわかるかなあ」
利江「今の子が授かると思うかしら」
欠席した作者のコメント「できちゃった婚、おめでた婚などいろいろ言います、それだけでなく第2子、第3子につながってほしいです」

唇をぬぐって明日に身構える  三十六
睦悟朗「普通に考えればキスの後でしょうが、明日に備えて元気の出るものを食べた後かも」
六平太「よくわからないが面白い」
団扇「奪ったのか奪われたのか。嘘をついたのか」
帆波「よだれ? 口紅?」
游子「口紅を落とすのではありませんか」
欠席した作者のコメントはありませんでした。

2・3、3票句
過去の恋たんとおあがりシュレッダー  みのり
栄子「面白いです」
利江「たんとおあがりが面白いです」
大仏「シュレッダーがしゃれている」
睦悟朗?「ラブレターが山ほどあった、ということでしょうか」
帆波「たくさんとっておいたのでしょう。それを結婚するか何かで」
団扇「女性の方がなんでも捨てられるらしいです」
作者の弁「いらなくなった書類をシュレッダーにかけたらすっきりしたことからの発想です」

町並みもうたた寝をする日曜日  芳夫
しげる「表現が面白いです」
利江「日曜日はのんびりということですね」
倫也「日曜日はいつもと違う良い日」
唯夕?「たまたま下町祭りを見たので、違和感がありました」
睦悟朗?「私の近くの町並みは日曜日が買い物でにぎわいます」

厨房でテロに勤しむアルバイト  帆波
選んだみのり、品子、游子「一種のテロ、テロに通じる、無意味なテロ」
倫也?「わかりませんでした。最近問題になっているそのことですか」
利江?「説明でわかりましたが、テロは死を覚悟してやることなので、過激すぎるのでは」
団扇「でも王将は店がつぶれて、働いている人も仕事がなくなったりしています」
作者の弁「バイトテロと呼ばれています。ライバルが送り込んだなどもあるらしい。コンビニ、居酒屋なども閉店に追い込まれています」
団扇「遊びと仕事の境目の認識が違う人がいる。一方でいい加減な働かせ方も増えています。働かせ方も悪い例が多いのです」

2・4、4票の1句と最高点5票の2句
怪鳥が啼いてるような女子テニス  六平太
順風「ラリーが続くとだんだん声が大きくなる」
唯夕「わかりやすいよい句です」
大仏「怪鳥が啼いているような、が良い」
倫也「シャラポア。すごい声。この句の通り」
帆波「本当にうまい句」
団扇「怪鳥がうまい」
作者の弁「女子の剣道もそう。声で威嚇するのは見苦しい」
団扇「でも剣道は打つときは声を出さないといけないのです」

天国へ行って来ました半麻酔  こいし
順風「明るくておしゃれにまとめているところがいい」
六平太「手術か何かして麻酔されたときに、地獄に行ったとかいう人はいません」(笑い)
倫也「五月に全身麻酔をしましたが、あのまま死んだら楽だなあ、と後で思いました」
正「去年手術をしました。ぼーっとしてだんだん消
えていくのが良かった」
以呂波「半麻酔が面白いと思いました」
帆波「半麻酔ってどんなのでしょう」
団扇「この学校(駒込学園の集会室をお借りしている)は天国と言わずに極楽といいます」
欠席の作者のコメント「心房細動の手術を受けました。もうろう状態で、半麻酔と聞かされました。その状態を保つために看護師が話しかけ続けてくれました。天国のようでした」

イイ仕事しているへしゃげたガードレール  游子
順風「ガードレールにスポットを当てて「イイ仕事している」というのが面白い」
六平太「へしゃげただからイイ仕事。事故を防いだ」
品子「一読して面白かったです。イイ仕事しているがいいです」
正「良い見付けです。川柳らしいです」
みのり「ガードレールで命が助かったのですから」
作者の弁「ひしゃげたガードレールを見てこう思いました」

3、課題吟(宿題)
 宿題は「許可」(表現自由、読み込み可) 三句詠で、佐道正さんの選でした。
選者のお話「課題は「認可」ですが「許す」の句が多かったです。また同想句がたくさんありました」
「前抜き」
神代から見たなと女許さない 六平太
長旅を労いながら社長印 こいし
誰が許可無断に駐車五万円 唯夕
後ろからふいに唇奪われる 順風
「佳作」
唇を寄せても許す青い空 団扇
PG12R15とややこしい 芳夫
放屁する人は許可など求めない 三十六
門限がゆるゆるになる父の恋 游子
機が熟しガラスの靴を許される みのり
ひと許すこころが越える水たまり 朔太郎
馬鹿に効くクスリへ許可がまだ下りぬ 千代子
親の小言正座の足を先ず許す 大仏
返したい返したくない免許証 しげる
許す気になって笑顔がふえました 朔太郎
「秀作」
高みから黄ばみも箔の免許状 品子
許可するもしないも既に子を孕む しげる
駐禁を知らぬネコバスドライバー 游子
「特選」
特効薬許認可された三回忌 游子
軸 女子会と父を騙して行く旅行 正 

4、五分間吟
最後に宿題でトップだった宮本游子さんの出題、選で5分間吟を行いました。題は「宙吊り」です。
「佳作」
誰のため宙吊りになるウエデイング みのり
宙吊りの父の振り観る御曹司 品子
宙吊りの虹から落ちて目が覚める 大仏
宙吊りに慣れて世間を広く見る 唯夕
両親が意見相違の受験生 以呂波
長い宙吊り耐えてます夫だから 唯夕
外蓮売る歌舞伎役者が宙を飛ぶ 団扇
「三才」
宙吊りにされてるような返事待ち 順風
TPP宙吊りになる日本国 品子
軒下に杉玉下がる酒の街 以呂波

 次回について
日時  平成25年11月10日(日) 12時30分開場  13時開始
場所  駒込学園
課題吟  「保険」3句(表現自由)
句評会用自由吟 1句 11月5日(火)までに松橋帆波宛て
      (新葉館へ送る場合は10月末締切)

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