開催日今日現在(3月16日)、九州の櫻の開花が届き、いよいよ春本番を迎えた。句会会場の福祉会館の脇を流れる利根川も春の息吹を一杯吸って悠々とした流れを見せている。今回は東京部会から植竹団扇さんと水野絵扇さんに参加をいただき賑やかで華やかな会になった。団扇さんには第一回の発足以来の参加であるが種々支援を賜っている。昨年は札幌部会でもご一緒いただいた。氏には突然で失礼であったが即吟「4分吟」をお願いした。3分吟は興津嵐坊氏に、宿題「バーコード」は本荘静光氏に。サロンでは「時事川柳」をとりあげ世話人の太田紀伊子氏より解釈を交えてのお話しを伺った。以下今月句評会で話題になった句をあげてみよう。
旅立ちの群れに入れぬ鳥がいる 林 比左史
プランクトンを追って旅する水鳥も春の旅立ちまでに身体を作らなければならない。成長が遅れ無残にも骸となるヒナも多い。人間の世界に置き換えても華やかな門出の陰で職に就けない人、リストラされる人もいる。ちょっとさみしいが現実。
花便り癌が消えたという告知 植竹 団扇
春の便りと同時に朗報が届きました。心配していた悩みが消し飛びました。告知という言葉を「消えた」場面にも使えるのが川柳なのですね。
金魚のフンですと女房苦笑い 野良くろう
夫が詠んだか妻が詠んだかで解釈がちがってくる句だろうとの合評。いずれにしろ平和な場面が想像できる。買い物に行くのにいつも付いて来る夫。感謝はするがひとりで行きたい時もあるのに。でも一緒にいきたくてもいけない人もいるんですよ。
収集車来てから紅じゃ間に合わぬ 木村 昭栄
筆者はゴミを出すのに女性が紅を差して出かけるということを考えたことがなかった。出席の女性のお話ではかなり気を使っていることがわかった。そう言えば男性がネクタイスーツ姿でゴミ袋をさげてゴミ収集場へ向かう姿を見かけるが。
咲き競う春本番へ目が痒い 太田紀伊子
花粉症の話題が出ると日本列島いかに花粉症の網に引っ掛かっているか。咲き競う楽しいはずの春。目が痒い、洟がでる。この辛さに耐えて春を待つのだ。
4分間吟「ユニーク」 植竹団扇 選
人 ユニークな顔した妻で平和です 興津嵐坊
地 ユニークさ右脳が今日も休んでる 太田紀伊子
天 ユニークな男くしゃみも国なまり 岡 寿男
軸 挨拶のできない子には売りません
3分間吟「笑一切」 興津嵐坊 選
人 へぼ芸人笑っちゃうほど笑えない 植竹団扇
地 声出さず一人笑いのマンガ本 太田紀伊子
天 笑うなら笑えオヤジの恋ごころ 本荘静光
軸 笑いも理屈をこねるベルグソン
宿題「バーコード」 本荘静光 選
人 アイデンティティー首から吊ったバーコード
林比左史
地 外壁に目立ちたがりのバーコード 野良くろう
天 飴玉もダイヤも同じバーコード 山口 幸
軸 数字読むだけ本来のバーコード
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