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10月4日月曜日新橋演舞場で浮世離れした世界にひととき浸ることが出来た。
第一幕は「近江源氏先人館」これは明和6年(1769年)大阪竹本座で上演された人形浄瑠璃だそうで、近松半二、三好松洛らの合作で「盛綱陣屋」は八段目にあたる。作品は鎌倉時代の設定ですが大阪冬の陣を題材にしていて京方は豊臣方、鎌倉方は徳川方をモデルとしている。
 また実在の真田信之と幸村兄弟を佐々木盛綱、高綱兄弟に読み替えて敵と味方に分かれた兄弟の悲劇をつづっているのが特徴である。
最初の見せ場は盛綱が母の微妙を呼び寄せ、弟高綱の息子小四郎を切腹させるように頼む場面。盛綱が弟に情けをかけ母に語っている長台詞は聞かせどころでした。兄弟が敵味方に分かれてしまったため孫を殺さねばならなくなった美妙は気高い気品と孫や息子を思いやる深い悲しみを持ち合わせる大役です。

中盤の見せ場は弟高綱の首を見る首実検の場。首桶を開けた盛綱が
偽首であることに気づきますが、そこで甥の小四郎が切腹をするので驚きます。
そして同時に高綱親子の計略を見破る。しかし小四郎の忠義に心打たれた盛綱は秀君時政を裏切る代わりに自らの命をかけようと決心をして偽首を高綱の首だと断言する。緊張感が漂う中で盛綱の心の機微をたっぷり見せる首実検の場面は義太夫狂言ならではの醍醐味。後半は盛綱が高綱の計略を明かす長い台詞が聞かせどころ。
また立ち女形小四郎の母篝火の嘆きや、盛綱の妻早瀬の悲しみも、胸を打つ。
盛綱(仁左衛門)高綱の妻篝火(魁春)早瀬(孝太郎)母微妙(秀太郎)小四郎(秋山悠介)という豪華陣。

明和六年初演ということは江戸も成熟したころ「誹風柳多留」初篇が明和二年ですから、もう何編か出来てベストセラーになっていたころかと思われる。

二幕目はどんつくのひょうきんな踊りで笑わせてくれる。舞台は亀戸天神の境内。モノ売りや職人や芸者が集まる中で踊りが始まる。
三津五郎団十郎が軽妙な踊りを見せてくれた。
一緒に行った友人二人はここで帰るという。
私はもうひと幕「艶容女舞衣」(はですがたおんあまいぎぬ)酒屋の巻」殺伐とした現代にない嫁の婚家に尽くす姿が家族のきずなを表してしっとり泣かせる。福助演ずる女房お園がいじらしい。

浮世離れのひととき、男性外人さんが目立った。
私は九列目だったので意外と前の方だったが桟敷席も女性が多い。

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