川柳豊橋番傘8月号近詠句からの鑑賞を、やまと番傘川柳社の菱木誠氏にお願いしました。
〇誰だっけ挨拶されたマスクマン 石黒 石根
〇マスク越し人の本音が読めませぬ 壁谷 けい
〇おちょぼ口アベノマスクが良く似合う 桑山 公一
これほどマスクが話題になった時代があっただろうか。日常化したマスクで人間をずばり詠んでいる。3句目の小さすぎるアベノマスクに皮肉が痛烈である。
〇年寄りもこれでは身体もてあます 中島 建夫
〇子が老いる姿なんぞは見たくない 本多 雅子
〇物忘れしなけりゃ脳がパンクする 中村 信
毎日が日曜日の年寄りにも自粛の波はつら過ぎる。若いのに巣ごもりの日常、精神まで老いてはなるまい。嫌な記憶はどんどん忘れて再生した脳で生き返る。
〇訥弁の一語満座をうならせる 安西 廣恭
誤植か。原句は満座の「を」が抜けて6音字、また「呻る」は苦痛や感情の強すぎる。「呻吟」という言葉もある。感動で発するので「唸る」か「ひらかな」で好句になる。
〇早すぎるあと半年のカレンダー 大桑れい子
〇いつの間に変換されていた記憶 鈴木かつえ
〇最良の今日を悔いなく生きてゆく 山本三樹夫
10月号ではもう3か月。誤作動をしたのか記憶まで遠のく。光陰矢の如し。今日一日を最良と生きてゆこう。
〇午前四時スイッチ入れる深夜便 中内まつ江
〇陽の匂いパンの匂いのする暮らし 住田勢津子
〇馴れたくもなくて暮らしになれはじめ 伊藤紀雍子
ご時世は急変しているが、いつものように朝が来て、大過なく過ぎてゆく。これが暮らしというものなのだろうか。平穏な日常に感謝して今を乗り越えていきたい。
〇たかが三円主婦の財布が許さない 郡山 弘子
〇お財布の中で諭吉も自粛する 戸沢ほたる
コロナ不況が家計を襲う。たかが3円のレジ袋にはマイバッグを常備。長期戦覚悟で自粛の財布は奮闘中だ。
〇まだまだや欲望の鬼消えるまで 藤田 盛雄
〇青空を持とうここから登る峰 高柳 閑雲
人間でいる限り欲望の鬼になる。その意気やよし。そして心に青空を持つ。まだまだ涸れるには早すぎる。
〇治ると言う医師を信じている月日 鈴木 順子
〇頑張ったレンズ眼科で入れ替える 寺部 水川
突然襲ってきた病に挫けそうになったが、医師を信じて前を向くしかない。頑張ってきた水晶体も濁る。新しく入れ替えた白内障の手術で、視界は良好だ。
〇徒労だけ残し琵琶の実熟れていく やまぐち珠美
ウイズコロナ、新しい日常などと頑張ってみたものの残るのは徒労ばかり。でも植物は季節を刻んで着実に成長してゆくではないか。気張らずに自然体で行こう。
誠さん、お忙しいなかをありがとうございます。
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ずっとずっと朝温泉にもいかず自粛をしていたけど、今朝はどうにも身体が言う事を聞いてくれない。で、秀さんを誘って2月以来の朝温泉に行って来ました。日曜祭日は11時までだったのが10時に時短になっていて、30分くらいしか入れなかったけど、やっぱり温泉はいい。帰りは買い物に寄り、買って来たお刺身でお昼にし、その後は昼寝なんぞをいたしました(笑)
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