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 岡崎川柳研究社の近藤智子さんに5月号近詠作品の中から鑑賞して頂きました。近藤智子さん3カ月間有難うございました。

○ この先のカーブに賭けてみる春だ   鈴木 順子

○ 繰り事がつづくこの世の物語     鈴木 順子

 これから先の順子さんには、賭ける程のカーブが次々と現れる事だろう。それを乗り越えられるバイタリティを持って居られる事を、私はずっと見守って来た。

○ ダイエットしよう地球が重そうで   縣 さだ彦

 ある男優が、体型を保つために一日一食しか食べないと言っていた。朝昼夕のどちらとも解からないが、それ程の努力が要るようである。

○ 人はひとワタシはわたし焦らない   伊藤紀雍子

 煩悩も欲も日々あたまをもたげる。老いたとて同じである。私から見れば紀様雍子さんはまだお若い。こう言う風に達観できれば、何と楽なことであろう。

○ カーネーション今年も母に渡す幸   尾方 静子

 六十四才まで母と暮らした私は、早くに母を亡くした友人から幸せ者だと言われ続けて来た。母の存在は大きい故に、そう思われる母でありたいと心懸けている。

○ やがてこの子のたて髪光る時がくる  小柳津優子

○ 菜箸でつかむ希望と言う明日     小柳津優子

 這えば立て、どの親もこのように成長を信じて慈しむ。そして日常茶飯事の中から、明日へと希望をつないでゆく。

○ 耳学問肴に弾む縄のれん       河合 久子

 人との交わりで、そこに居るだけで多くの物が学べる。縄のれんで無くても、例えば句会とか犬の散歩の立ち話とかである。

○ 団塊を狙い撃ちする尊厳死      田口 勝義

 認知症になる前に、尊厳死の宣告をして置くべきである。管を入れられて延命されてはかなわない。人間として理想の形で終りたいものである。

○ 運転はいつもブレーキ踏む構え    西岡 英昌

 高齢者の四つ葉マークのお蔭で、追い越してもらっている。全神経を集中しての運転である。今の所車も無傷であり、もうしばらくはマイカーに頼るつもりでいる。

○ 寂しさを埋める横好き演歌好き    牧野百合子

 若い頃はロマンチックな歌が好きだったのに、年を重ねると、ド演歌と言っていた歌が良いなあと思えるようになった。不思議な事に涙まで出ることがある。

母の舞台ぬくいごはんと味噌汁と    山井十文字

 台所は母の花舞台である。灯りに湯気に集い合う家族たちの帰路も急ぎ足になるに違いない。

 「好句往来」三ヶ月間携わらせて頂き、沢山の佳句との出会いを感謝しております。

 皆々さまの御健吟を心から願っております。

 山の あなたさん、御迷惑でなかったら、今月も宜しくお願い致します。 

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川柳豊橋番傘7月号『好句往来』”にコメントをどうぞ

  1. 山の あなた on 2012年7月5日 at 11:47 AM :

     再々の栄誉あるご指名、有り難く(***)嬉しく・・。

    ○ダイエットしよう地球が重そうで
     キャーいい、いい。穿っている。鋭い。こういう責任感のある人って少なくなったなあ。率先垂範、真面目な姿勢がユーモアになる世なんだなあ。私、さだ彦さんとこ尊敬しちゃう。
    ○耳学問肴に弾む縄のれん
     うーん。謙虚な方だなあ。聞きかじりの耳学問を聞くほどいやらしいのはない。聞きたくない蘊蓄もあるでしょう。またかのグチもあるでしょう。どんな「弾む」なのかなあ。限りなく皮肉にも聞こえる。「肴」が上手い。
    ○やがてこの子のたて髪光る時がくる
    ○菜箸でつかむ希望と言う明日
     昨日ラジオで聞きました。「母ちゃん、俺ァ母ちゃんが思っているほど馬鹿じゃねえよ」子の叫びを聞いたこの母親はこの時から本当の母親を自覚したとか。この子を母が信じなくては誰が信じる。たて髪は生まれた時から持っている。それを信じて母は地道に菜箸を動かす。菜箸はたて髪の櫛。涙の向こうに虹が見えます。
     この句に接し私は亡母に線香をあげました。お詫びしながら。
    ○カーネーション今年も母に渡す幸
     母子の情愛。人の子の母なればこそ、その母を思う心はひとしお。
    渡される幸が分かるからこその渡す幸。前の句もきっとこの句のようになると信じています。
    ○団塊を狙い撃ちする尊厳死
     夏至を過ぎれば団塊の世代に夕日が速い。このところ死神さまは人手不足で近頃老人が減らない。そこに団塊族が雪崩を打ってやってくる。こうなれば死神さまの仕事は年金の高そうなお方を狙い撃ちするしかあるまい。どうせ再就職は無理だし、一人息子は遠く住む。厚労省医療保険課、同年金課のご推奨がなくても尊厳死は男の美学というものさ。

     智子先生、勉強させていただきました。ありがとうございました。

  2. 鈴木順子 on 2012年7月5日 at 1:01 PM :

    山の あなた さん。
    ありがとうございます。お陰さまで、私のブログが充実しました。
    風刺(突っ込み)が旨くて、ただただ感服です。
     さっき、銀行へ給料振込依頼書を持っていき、待ってる間に中日新聞を読みました。漫画がチビマル子ちゃんじゃなくなってました。「米一升に1合取られる、10俵だと1俵だ、これは許せん、なんて庄屋も騒いでる時に、よく太った庄屋の娘さんが、どうしたのと出て来たもんだから、庄屋が、ちょっとお前は向うへ行っとけ」と隠すみたいな内容の漫画で、うまいこと突いとるはと可笑しく読んだんですが、
     山の あなたさんは、その上をいってます。
    しっかり一人笑いをしましたので、サァー、午後からの仕事に気分良く、にこにことかかります。まずは、工場へ…。

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