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高崎句会はコロナ禍で誌上句会を続けています。

今回の投句者は、田口もとい、竹中たかを、横澤七五、星野睦悟朗、大沢覚、湯本良江、天野敏香、山津隆雪、宮崎正男、宮崎一子、黒崎和夫、簗瀬みちよ、亀山夕樹子、滝沢博美、勢藤潤の15名でした。課題吟「うっかり」と「罪ほろぼし」全員共選の結果は、

「うっかり」

焦げ付いた匂い吐き出す換気扇      みちよ  1

ガス台のやかんが怒る物忘れ       良江   2

うっかりミス惚れたアンタの身を案じ   博美   2

うっかりがまたも臍かむ焦がし鍋     一子   2

つまんないこと覚えてて物忘れ      たかを  2

誕生日忘れゲーム器ねだられる      七五   2

ダイエット一瞬忘れケーキ食べ      良江   2

うっかりと君の視線をスルーする     覚    2

若い気の縄跳び脈が踊り出す       夕樹子  3

お財布の忘れに気付くセルフレジ     潤    3

うっかりとチャッカリ出来るしたたかさ  正男   3

収穫をうっかり忘れ巨大なす       敏香   4

始球式打ってしまったホームラン     隆雪   4

うっかりが幼いいのち閉じ込める     みちよ  4

三切れ目齧って気づく二つずつ      和夫   4

焼香をしてる所で鳴るスマホ       隆雪   4

うっかりと嵌る自分で掘った穴      たかを  5

手持ち無く三途の川で引き返す      もとい  5

うっかりと挙げた右手が下せない     博美   5

鍵かけてから気が付いたノーマスク    睦悟朗  5

うっかりで済まぬブレーキ踏み間違い   敏香   6

二拍手しお寺ですよと注意され      睦悟朗  7

うっかりがたび重なって老いてゆく    潤    7

変なとこ触りスマホにゴネられる     七五   8

あのときの「はい」に人生狂わされ    夕樹子  8

すべらせた禁句あわてて口押さえ     一子   9

値札見ずうっかり買った新サンマ     もとい  10

「罪ほろぼし」

孤育ての罪滅ぼしに妻介護        敏香   1

退職後妻を解放主夫をする        良江   1

嘘ひとつ胸のモヤモヤ止まらない     夕樹子  1

扱き下ろし罪滅ぼしの甘い声       博美   1

酒を断つ罪滅ぼしはご免です       もとい  2

お小遣い全部はたいてゴメンナサイ    正男   2

書くことが多い妻への懺悔録       潤    2

時効ないあの時のこと持ち出され     一子   2

バス旅行待たせた罪へ差し入れる     和夫   2

飲み過ぎた夫猫なで声の朝        みちよ  3

あの世までとことんします母介護     隆雪   3

謹慎後起死回生のホームラン       覚    4

村を飲みマグマ時経て出湯湧き      一子   4

脱炭素車社会がアドバルーン       七五   4

特別な日でもないのにお酌され      博美   4

家事全般見習い修行しています      もとい  4

踏み間違い事実みとめて欲しいだけ    みちよ  4

親不孝の罪滅ぼしに孫五人        敏香   4

罪滅ぼしどれが罪だか分からない     潤    5

ごく稀に肩の凝りなど揉んでやる     たかを  5

親不孝今は欠かさぬ墓参り        覚    5

リタイヤ後家事見習いに精を出す     睦悟朗  6

プラゴミの山で汗するボランティア    七五   6

母介護してくれた妻誘う旅        良江   6

罪ならば諭吉が消してくれました     隆雪   8

いまさらと思うが親の墓拭う       睦悟朗  9

にんげんへ罪滅ぼしを問う地球      たかを  10

ごめんねを代弁させる薔薇の花      夕樹子  11

(勢藤潤 記)

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