2月度 東京句会句会報
3月、4月と休会になってしまい、ブログのアップもなんとなく忘れてしまっていました。5月は、誌上句会として実施することになりました。
第156回川柳マガジンクラブ東京句会が令和2年2月9日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん及び大谷仁子、小野六平太、菊池順風、こうせい、佐道正、菅野直訓、高田以呂波、唯夕、高塚三郎、辻直子、とくろう、丸山芳夫、丸山松枝の各氏と星野睦悟朗、16名、欠席投句は長谷川渓節、宮川令次各氏の2名でした。
当日の題、選者、入選句などは次の通りです。
Ⅰ、自由吟互選と句評会
句の上の数字は互選の得票です。
男の涙天の恩師も嬉し泣き 順風
優勝インタビューでも人気が上がった徳勝龍のこと。
天空に尻尾二度振り急ぎ逝く 直訓
よくわからない、との声が多かった。
作者「猫の小太郎は私に大変よくなついていたが、腎臓が悪くなり点滴も受けたが
どんどん弱ってしまい、最後は尻尾を二度振って亡くなった」
襟首に抜け毛まつわり気を弄う 仁子
やり取りの中で、①抜けた髪の毛もだんだん弱くなってまつわりつく、②弄うは
関西などで使うことがい多い言葉でいらいらするということ、だとわかった。
作者「この言葉は辞書で見つけた」
右頬を打たれてからの反戦家 六平太
?直子「なにを言いたいのかしら。キリスト教の教えと違ってということか」
作者「後で変なのを作ったなあと思った」
1 ごみ袋カラス隙みて中味出す 仁子
1 三五九 四六七も五七五 唯夕
1 観光とカジノに巣食う闇を追う 三郎
順風「カジノそのものがいかがわしいのに国が観光と絡めてやろうとしている
からあんなこと(贈収賄事件)になる」
1 星座の名見立てに無理がありすぎる 正
作者「私はおとめ座ですが乙女には見えない」(笑)
1 にんまりと笑えば裏を探られる 睦悟朗
1 隅田川舟で下れば土手はどこ 直訓
芳夫「地元に隅田川の句だから選んだ。でも「春のうららの・・・」のような光景
はほとんどない」
2 物覚え終に競り勝つ物忘れ 以呂波
芳夫「自分では物覚えがいい方だが、最後には負けるのかなあ」
とくろう「競り合ってるとしたのが面白い。私も年のせいで いやむかし
から物忘れの句を作った」
作者「昔から物覚え悪かったが、忘れる方が年年早くなった」
2 焼き方が違う朝焼けと夕焼け 団扇
?芳夫「ふつうは焼け方。焼き方だと焼く人がいるような」
六平太「何となくだが確かに違う」
こうせい「夕焼けはほっこり、朝焼けは冷たいような気がして、それを表現したの
かと」
作者「わざと焼き方にしてみた」
2 厚底は薬使わぬドーピング 渓節
順風「箱根駅伝の青学は夏以降この靴を使いだしたからよくなったという。東京
五輪も高さを制限してOKとか。いい時事吟だと思う」
直訓「私から見ると厚さは関係なく、バネが気になる」
帆波「筋肉のつき方が特殊な人、体幹のしっかりした人に合う」
2 ペイペイでお釣りわからぬ孫世代 こうせい
2 湯たんぽで足を温め顔洗う 松枝
3 先逝けば困るでしょうと脅される 令次
以呂波「面白い」
睦悟朗「あれは脅されてるのか」
こうせい「だからたばこ止めろとか酒は減らせとか」
欠席の作者が送ってきたコメント「家のことをやらない、できないあたしに冗談
半分で」
4 手が早くない千手観音 帆波
手が早いって「手癖が悪い」「女性に手が早い」などとも使う、などの声もあった。
作者「長浜市に千手観音がたくさんある。足が千本のもあった(千足観音)」
4 どいたどいた血相変えて冬が来る 直子
表現が面白いという声が多かった。
5 ひょうたんのようにベルトをきつく締め 芳夫
面白い見付けに共感が集まったが、
団扇「ひょうたんは若い人にわかるかなあ」の声もあり。
作者「私もひょうたんはよくわからないが形はよく知っている」
7 お互いに弱ってからの有難う とくろう
共感の声がたくさんあった。
作者「ご免が多かったが最近は本当に弱っているときはこう言う」
Ⅱ、宿題
宿題は「酒」でとくろうさんの選でした。
選者「面白いのを選びました。格調高いのに選ばれなかったのがあるかも」
うまい酒飲んで今年も終わりたい 唯夕
墓地巡り酒探しする依存症 順風
下戸ながら座持ち上手でする出世 以呂波
お米より噛む手間のない酒が好き 芳夫
望んでも下戸には無縁二日酔 渓節
過ぎたれば美酒も銘酒も薬物化 渓節
酒入りやっと解かれる父の憂さ 仁子
お酌しに行ってされてるお説教 松枝
ノンアルを買ってもレジは年を聞き 渓節
聞き役は飲んでも酔えぬ愚痴を聞き 以呂波
下戸の注ぐお酌はどうも間が悪い 六平太
「秀句」
ひと言を吐く勇気呑む勇気 酒 直子
アツカンと叫びマフラーだけ外す 睦悟朗
返盃の煩わしさも酒の味 芳夫
「特選」
酒あれという我輩の創世記 帆波
「軸」
好きなだけお飲みなさいと妻に言う とくろう
Ⅲ、五分間吟
最後に宿題でトップの松橋帆波さんの出題及び選で五分間吟をやりました。題は「晴れ」でした。
「佳句」
いつも晴れ心さわやか仏前に 仁子
桜茶でお祝いしてる晴れの席 順風
人生は晴れのち曇りだと悟る 三郎
サクラサク届いて家族やっと晴 睦悟朗
晴れの日に布団を干してよく眠る 松枝
陽を追って猫は昼寝の場所移動 以呂波
富士山の勇姿拝める冬の朝 順風
晴れた後てるてる坊主捨てられる 正
「秀句」
海外へ行くと見られぬ日本晴れ 正
離婚した奴晴れ晴れと訪ね来る 睦悟朗
晴れた空宅急便で送ります 直子
「特選」
晴れて尚桜の会は薄曇り 唯夕
「軸」
冬型の気圧配置に憧れる 帆波
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