川柳マガジンクラブ東京句会 11月句会報
第153回川柳マガジンクラブ東京句会が東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん及び大谷仁子、小野六平太、こうせい、佐道正、菅野直訓、高田以呂波、高塚三郎、辻直子、とくろう、丸山芳夫、宮川令次、宮本游子の各氏と星野睦悟朗の14名、欠席投句は菊池順風、唯夕、長谷川渓節、松橋帆波各氏の4名でした。
当日の句評会の結果及び宿題、5分間吟の課題、選者、入選句などは次の通りです。
Ⅰ、自由吟互選と句評会
10月の句会が中止になりましたが、その時の為に句を出されていた方もあり、数が多くなっています。句の上の数字は得票です。
十月の暑さ秋バテふと浮かぶ 仁子
団扇「秋バテが浮かんだところが面白い」
文春砲堕とすイージス要る政府 渓節
「いいですね。面白い。なぜか川柳では慎重でなく文春ですね」などいろんな声が
ありました。
昨今は勘定合わぬ円とウォン 唯夕
感情と引っ掛けたらしい。
香港よいっそ独立しちまえな 順風
芳夫「江戸弁だと「しちめえな」だろう」
美川より美川にコロッケが化ける 六平太
中流で命守って生きている とくろう
団扇「本人がそう思っている。中流と中流生活を掛けている」
作者「台風のことです」
4年ごと覚え直しているルール 令次
作者「すぐに忘れます。零からスタートしました」
1 鳥は巣に帰るパチンコ玉は減る 芳夫
游子「何となく面白い。光景が浮かぶ。カラスが帰るころまでやっているパチンコの
玉は途中の巣には入らない」
正「リズムもいい」
?直子「一番惹かれた句です。でも意味がちょっと解らなかった」
1 増税前駆込需要金歯迄 以呂波
仁子「いろんなものが・・・」
団扇、正「漢字だけの句を作るのは真似する人もいるが本家にはかなわない」
作者「金の値段が上がっています」
1 おばあさんをナンパしているおじいさん 正
直子「老年の春で平和でいいなあと。若い人が好きでも的中率がいいのはおばあさん」
団扇「自分は入っていない」
作者「いろんなところでみんな恋している。昔より元気なのだろう」
1 見る知るを問いかけている少女像 三郎
1 大慌て頼りの辞書が姿消す 仁子
2 逆風へ鈍感力という味方 睦悟朗
2 危うさはワンクリックの簡単さ こうせい
とくろう「簡単なものが危うい。ワンクリックがポイント。大事なものは簡単にい
かない」
六平太「パソコンなどで買い物をするこわさ。ネットショッピング」
睦悟朗「誘導もあるから怖い」
作者「アマゾンに登録するとすぐに決済される。利便性は高いが怖い」
2 旗立てて僕の領土だオムライス 芳夫
直訓「大人でも好きな人がいる。私もメニューを見て何もなければオムライスを頼む」
游子「可愛らしい。大国がやっていることも同じようか」
作者「オムライスに旗を立てるのは大国にも通じるかと思って」
2 大臣が素首を洗う木曜日 游子
睦悟朗「面白く作った。新聞の週刊誌の広告が楽しみ」
令次「素首が気に入った」
作者「洗うような首ではないから素首。たしかにトップに大きく出ると辞任になっ
たりする」
2 正直かも知れぬ欲張り爺さん 団扇
3 小一の夏からずっと反抗期 とくろう
3 勝手にしろと言われ勝手に出来ぬもの 団扇
?芳夫「勝手にしろと言った人のこんたんかな、と思った。次点でした」
3 電柱にヒラリとかわす千鳥足 直訓
三郎、以呂波、令次「確かに祖王だなあ」
作者「観察した。結構横に振れている。10ⅿ位跡を付いて行ったらひらっとよけた。そしてまた千鳥足になった」
4 チョットでは済まないんだなチョットだけ 帆波
4 生きておりますスーパーの袋さげ 直子
4 晩酌の佳き日悪しき日惰性の日 帆波
以呂波「一番言いたかったのは惰性の日であとはくっつけただけでは」
こうせい「検査の前日とか以外は飲んでいる。惰性かなあと思う」
令次「下五が気に入った。私のそう。使命感的に飲む」
Ⅱ 、宿題(その1)
10月に予定していた宿題と11月の宿題について投句、選句しました。
宿題は「十」で丸山芳夫の選でした。
課題は「十」とも「プラス」とも読めるということで両方の作品を取られました。
ノーサイド惜敗ならば加点1 睦悟朗
十分な説明聞いてわからない とくろう
議事堂が十円札の中に居た 六平太
十才でお下がりの肘抜けました 直子
駄菓子食べながら拾円紙芝居 令次
十人が寄って文殊に及ばない 団扇
港町十三番地十八番です 団扇
10パーに仕事奪われ一円貨 渓節
そのうちに十割になる消費税 帆波
十連休なにをするかで揉めて終え こうせい
注げば飲むもう十分と言いながら 睦悟朗
ブーケトス若い娘が十重二十重 こうせい
十を知る耳だが一が聞こえない 帆波
一つ知り十個忘れて平和なり 直子
「秀句」
もったいぶって下から見せるベストテン 令次
十大ニュースに入らぬ年末の事件 正
藤十郎芸のこやしと偽の恋 六平太
「特選」
慣れる迄網目気になるネット裏 以呂波
「軸」
十分前と急かされる五十分 芳夫
Ⅲ、宿題(その2)
宿題は「交差点」で大谷仁子さんの選でした。
「秀句」
信号ものんびり村の交差点 令次
投書欄諸種人生の交差点 渓節
交差点手に手を取って老夫婦 直訓
「特選」
スマホ見て信号見ない交差点 令次
「軸」
白杖に声かけ手添え交差点 仁子
Ⅳ、五分間吟
宿題(その2)で特選の宮川令次さんの出題及び選で五分間吟を行いました。題は「ベテラン」でした。
「佳句」
新人とベテラン見分けレジに立つ こうせい
先発はもう無理リリーフに回る 芳夫
老練と老獪の差紙一重 団扇
解ったような顔して見てるピカソの絵 直子
スポーツ界若造じゃない三十五 游子
一筋に掛けた結果の世界一 以呂波
アドリブで若い主役を突いてみる 芳夫
小話を三十分にふくらます 芳夫
調味料適当がよい母の味 游子
指先の感覚砥いだ町工場 游子
「秀句」
ベテランが出番よ来いと素振りする 睦悟朗
棟梁の薄くて長いかんなくず 六平太
酒は兎も角飯食うことに飽きてくる 団扇
「特選」
長寿国三途の川を予約する 直子
「軸」
老練の技に息呑む土俵際 令次
Ⅴ、今後の予定
詳細は新葉館のホームページをご覧ください。
1、次回
12月8日(日)駒込学園
句評会 一句事前にご提出ください。既発表句でも可とします。
宿題は「今年のニュースから」です。三句ご持参ください。
2、次々回
1月12日(日)駒込学園
句評会 一句事前にご提出ください。既発表句でも可とします。
特別企画(新年会。お楽しみ会)を行う予定です。
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