川柳マガジンクラブ東京句会
第144回川柳マガジンクラブ東京句会が平成30年11月14日に東京都文京区「駒込学園」にて開催されました。出席者はお世話役の植竹団扇さん、松橋帆波さん及び大谷仁子、大平小鈴、小野六平太、菊池順風、こうせい、佐道正、高田以呂波、高塚三郎、土屋喜代子、唯夕、丸山芳夫、丸山松枝、宮本游子、遊人の各氏及び星野睦悟朗17名、欠席投句は長谷川渓節氏の1名でした。
当日の題、選者、入選句などは次の通りです。
Ⅰ、自由吟互選と句評会
句の上の数字は3句ずつ選んだ互選の得票数です。ゼロ票句は植竹団扇さん、松橋帆波さん、佐道正さんがコメントしました。発言者の前に?をつけたのは、疑問等があって発言した人です。
トンネルでさよならゲーム1点差 六平太
昔名で呼んであの日のかえる宴 喜代子
ドラフトは悲喜こもごもの主戦場 こうせい
1 悪だくみ隠して青い秋の空 唯夕
選んだ睦悟朗「青空はしれっとしていますが、今年はいろいろ天災がひどかった」
作者「本当に今年はひどかった」
1 来シーズン虎に赤ヘル被せよう 游子
六平太「虎だけでなくジャイアンツも」
?唯夕「タイガースファンは(熱烈だから)こうは思わない」
作者「私はタイガースファンではありません。日本シリーズを見ていて自分は広島ファンだと気付いた」
1 在庫一掃女性活躍より大事 正
2 人の世も理解不能な事が増え 以呂波
2 いかがですカフェインレスの恋の罠 小鈴
睦悟朗「クールもかっこいい」
順風「恋人商法。買わせて別れる」
?芳夫「ちょっと言葉がたくさん入っていてわからなかった。シュガーレスならわかるが」
帆波「怪しい人? 濃いカフェインドリンクが流行っている」
作者「ちょっと艶っぽい句を作ってみたかった。手の内は見せている。ドキドキはするけど眠れる」
2 理性にも仮面被せるハロウィーン 渓節
2 消費増税どうのこうのと理由づけ 三郎
3 僕が喋るとそれが川柳 芳夫
三郎「えっと思った。羨ましいい」
六平太「羨ましい」
順風「落語の名人が喋ると落語になる」
作者「むかし志ん生が喋るとこれが落語だった。最近なら談志。僕に行ってくれないかなあ、と思った」
笑いが起こりながらも、芳夫さんならそうなんじゃない、の声も。
3 USAのUnited が揺れている 遊人
3 スーパーに負けてたまるか小商い 松枝
3 嘘くさいタマが背中をピクとする 仁子
4 ステップがワルツと同じ背負い投げ 団扇
芳夫「びっくりした」
遊人「高校の体育でやった。1、2、3で投げる」
松枝「うまく表したなあと感心しました」
小鈴「社交ダンスをやっていましたが、質実剛健な柔道とワルツが共通点があるとは」
?游子「聞いてやっとわかった」
六平太「(最近の柔道はきれいに技が決まることが少なくて)テレビを見ても面白くない」
団扇「受け身から入るのは柔道だけ」
5 相合傘男の方が少し濡れ 順風
5 泥棒は七つも道具使わない 帆波
5 安い時だけはきちんと摂る野菜 睦悟朗
Ⅱ、宿題
宿題は「節」で遊人さんの選でした。
「佳句」
カレンダー季節の一歩先を行く 正
節から節へ二合たっぷり竹の筒 団扇
都会では案外大事お節介 正
節節が痛くてサロンパスを貼る 松枝
節まわしまでも似ている親子です 喜代子
泣き節で妻を口説いたラブレター 小鈴
のど自慢小学生の節回し 仁子
僕の半生浪花節よりオッペケペ 団扇
満席でないとジュリーは歌わない 芳夫
節くれた指猥談も好きらしい 帆波
「秀句」
節くれた手から生まれる匠技 以呂波
合唱に向かぬ小節が効きすぎる 団扇
ザラザラで節くれ立った手の温み 游子
「特選」
どうせなら清く正しくお節介 唯夕
「軸」
先頭の富士に聞かせる名調子 遊人
Ⅲ、五分間吟
宿題トップの唯夕さんの出題及び選で5分間吟をやりました。題は「扉」でした。
「佳句」
わが家には扉と呼べるものは無い 団扇
ダブルクリックでトイレの戸を叩く 芳夫
ドラえもん扉開ければ夢んなか こうせい
悪企み防音扉閉めてから 游子
開けたままでも誰も来ぬ社長職 睦悟朗
扉開けたままだとグズる冷蔵庫 正
さよならと扉を閉めりゃ我世界 仁子
この扉開けるとそこは虹の空 遊人
みんなして磨き上げてるドアのノブ 芳夫
独り居にノックの音が温かい 游子
「秀句」
戸に非ずと書いてトビラと読む不思議 団扇
仏壇を閉じて見ている不倫劇 正
仲直り扉のすきま少し開け 喜代子
「特選」
ケロリ食べ扉を閉じる反抗期 小鈴
「軸」
二つ程扉をもって街に住む 唯夕
Ⅳ、難解句鑑賞
難解句について松橋帆波さんの解説がありました。
- 個人的なことを個人的に詠うとわからなくなる。
- 月、骨盤、修羅などのことばを使って難しい句をよく作った。
- わからない句を作ることはできても、そこに作者の動機がなければつまらない句になってしまう。
ふりかけの味おふくろは遠くなり
満月の茜骨盤からぐさり
サッカーのボール不思議な多面体
私の修羅私の父と母
すずめだった握手の好きなおじいさん
Ⅴ、12月の句会
日時 : 平成30年12月9日(日) 12時30分開場 13時開始
句評会はありません。
場所 : 駒込学園
内容 : ①句会
宿題「今年のニュースから」 3句
②忘年お楽しみ会 事前申し込みをお願いいたします。
詳細は新葉館の案内をご覧ください。
Ⅵ、1月の句会
日時:平成31年1月13日(日)
内容 : ① 句評会
② 句会
宿題「節」 3句
③時間があれば席題で五分間吟など
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